ネタバレ有「ヴェラ」シーズン5全話あらすじ・登場人物(キャスト)

英国ドラマ「ヴェラ」シーズン5あらすじキャスト

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

英国ドラマ「ヴェラ」シーズン5(全4話)についてまとめました。

ITVの看板ミステリーシリーズとなった英国の国民的人気ドラマの第5シーズン。

シーズン1からヴェラの相棒を務めてきたジョー役のデヴィッド・レオンが降板したため、今回からはエイデン(ケニー・ドーティ)が新たな相棒として登場。さっそくヴェラの洗礼を受けてしまいます。彼はこの後、シーズン12まで相棒を務めることになります。

さらに、前回マーカスといい雰囲気になったシェプも退場し、シーズン2の第2話に登場したベサニーが復活しています。

作品概要

  • 放送局:AXNミステリー
  • 製作国:英国(2015年)
  • 原題:Vera
  • 原作:アン・クリーブス「ヴェラ・スタンホープシリーズ」
  • 脚本:マーサ・ヒリアーほか

あらすじ

海辺の貸し別荘地で爆発火災が発生。2棟が焼失し、うち1棟から女性の遺体が発見される。ヴェラと着任したばかりのエイデンは現場検証で、火元の棟で大麻が栽培されていることを発見する。その後オーナーのジムから、同居する妹のディーナと友人のサリーが行方不明であることを知らされる。事故が起こる直前、別荘ではオーナーの娘クレアの婚約者であるライアンの婚前パーティーが開かれており、2人も参加していた。

AXNミステリー公式サイトより

登場人物(キャスト)

主要人物

ヴェラ・スタンホープ(ブレンダ・ブレシン)
捜査に情熱を傾ける女警部。短気で率直な性格で、部下に容赦なく厳しい言葉を浴びせる。10歳のときに母を亡くし、絶縁状態だった父も最近亡くなった。現在は父が住んでいた家に引っ越し、一人で暮らしている。愛車はおんぼろのランドローバー。

エイデン・ヒーリー(ケニー・ドーティ)
部長刑事。昇進したジョーの後任としてチームに加わり、ヴェラの相棒となる。2年前に売人を射殺した過去を引きずっている。

ケニー・ロックハート(ジョン・モリソン)
ヴェラのチームの古株刑事。いつもヴェラにやりこめられている。

ベサニー・ウィーラン(クシュ・ジャンボ)
S2でホリーの代わりにチームに加わった女性刑事。

マーク・エドワーズ(ライリー・ジョーンズ)
S3で刑事に昇進し、チームに加わった新米刑事。

ヘレン・ミルトン(リサ・ハモンド)
今回から新しくチームに加わった。車椅子のためデスクワークがメイン。情報収集に長けている。

マーカス・サマー(キングズリー・ベン=アディル)
法医学者。ビリーの後任としてS4から登場。ようやくヴェラの信頼を得られるようになった。

第1話

ディーナ・ヴァイナー(サリー・スコット)
別荘地の火災現場で遺体で発見された女性。オーナーであるジムの妹。

ジム・ヴァイナー(ウェイン・フォスケット)
別荘地のオーナー。ディーナの兄。経営は苦しく、精神的に落ち込んでいる。8か月前には未成年に酒を提供し、酒類の販売業免許を取り消されている。事件の夜はホテルに宿泊していた。

クレア・ヴァイナー(キャサリン・ローズ・モーリー)
ジムの娘。ライアンとの結婚を控えている。事件の夜は父ジムとともにホテルに宿泊していた。

マルコム・ラガート(ドリアン・ラフ)
爆発した建物の隣に住む住人。配送の仕事をしている。8か月前に妻を亡くし、妻が好きだった別荘地に移住してきた。静寂を好み、騒ぎを起こす若者たちにうんざりしている。

サリー・マッキャロル(Katie Brayben)
ディーナの友人。ディーナとともに婚前パーティーに参加していた。介護職員だが8か月前に解雇されている。

ライアン・シノット(エリオット・ジェームズ・ラングリッジ)
クレアの婚約者。ビーチ脇のパブに住んでいる。事件が起きた前夜、仲間たちと婚前パーティーを開いていた。

ライリー・シノット(チャーリー・ヒートン)
ライアンの弟。17歳。ディーナとは親しい間柄だった。

第2話

キャリー・テリング(ブライズ・シモンズ・ジョンソン)
1984年に失踪した17歳の少女。ホロウソープの森で白骨遺体となって発見される。遺体と一緒に愛用のカメラと服が入ったバッグ、クレジットカード、カーライル行きのバスの半券が埋められていた。

ウィリアム・テリング(ジョージ・コスティガン)
キャリーの父。元炭鉱労働者。84~85年の炭鉱ストライキで警察と対立し、今も警察に不信感を抱いている。

ベリル・ドイル(アンジェラ・ブルース)
キャリーの母。アジア系。キャリーの失踪後、ウィリアムと別れて一人暮らしをしている。

スタン(フィリップ・マーティン・ブラウン)
ウィリアムの家の近所に住む友人。元炭鉱労働者。

アルジャン・バナルジー(ナーサル・メマルジア)
REC輸入会社(現コリントン・コート)の経営者。キャリーが失踪した当時、クレジットカードを紛失している。

クレア
キャリーの友人。キャリーが失踪する前、2人でカーライルの産婦人科を訪れていた。

ジョニー・ワーウィック(ダラー・オマリー)
元警察官。84年当時、キャリーの失踪事件を担当した捜査班のトップ。現在は引退して地元大学の教授となり、自宅で認知症の妻を介護している。

マイケル・テナント(マルティン・マルケス)
地元の下院議員。84年当時は炭鉱労働者の見習いだった。キャリーに心酔し、つきまとっていた。

テリー・マンタン(パトリック・オケイン)
キャリーの家の近所に住んでいた問題児。キャリーが失踪したときはカーライルの刑務所にいた。

アラン・ドーソン
キャリーの母ベリルの浮気相手。ベリルが教師をしてた夜間大学の生徒。

第3話

ダニー・プライアー(マーク・ボナー)
牧場主。汚水槽の底に沈んでいた遺体を発見し、警察に通報する。

カレン・プライアー(アレックス・リード)
ダニーの妻。元教師。難聴の息子トビーを自宅学習させている。

ロバート・プライアー(ジム・スタージョン)
ダニーの弟。牧場の元共同経営者。現在はパブを経営している。

ミロシュ・ベキリ(ヴェリボール・トピッチ)
プライアー牧場の従業員。故郷のコソボに妻子を残して出稼ぎに来ており、牧場の片隅にある倉庫を改装して住んでいる。プライアー家とは家族同然の仲。

ザミール(George Lasha)
日雇い労働者。遺体が発見された日、プライアー牧場で仕事をしていた。夜はタクシー運転手をしている。

ゴラン(グレッグ・コルパクチ)
日雇い労働者。遺体が発見された日、プライアー牧場で仕事をしていた。銃の密輸に関与している。

ジャック・リーヴス
被害者。3か月前に家を出て音信不通になっていた。移動生活者(ロマ族)で、8年前までプライアー牧場の隣の敷地に住んでいた。

ビリー(マーク・ウォーマック)
移動生活者。ジャックの父。

シガーニー(アシュリン・フランシオーシ)
移動生活者。腕にジャックと同じタトゥーを入れている。ジャックのことを話したがらない。

フランク(リー・ロス)
移動生活者。シガーニーの父。

第4話

オーウェン・ソーン(Keith Newby)
娘のライラを迎えに来て駐車場の屋上から転落死する。夫婦で養子を育てるなど社会貢献活動に熱心だった。3週間前にパブで喧嘩をして警察沙汰になっている。

エリー(ナディーン・マーシャル)
オーウェンの妻。夫の突然の死に動揺する。事件を受けて、審査中だったライラの養子申請が中断されてしまう。

キャメロン(ダニエル・エズラ)
オーウェンとエリーの息子。養子。

ライラ(Carla Melaco)
オーウェンとエリーの娘。養子申請中。事件の夜はプロムに出席し、迎えに来たオーウェンと帰るところだった。

トム・マッキトリック
3月にオーウェンの職場で事故死した若者。オーウェンが安全点検を怠ったせいだと言われている。

ミック(ロブ・ジャーヴィス)
トムの父親。オーウェンとは15年の付き合いだが、息子の死に関してウソをついたと主張している。

グロリア・エドワーズ(ラケル・キャシディ)
オーウェンの職場の同僚。トムが事故死した件で、オーウェンに落ち度はなかったと話す。

ローガン・ティリー(ニール・グレイグ・フルトン)
麻薬の売人。ライラの実の父親。ライラの親権を喪失し、反社会的行動禁止命令を受けている。

ハンナ・フェリス(レヴィ・ヒートン)
路上生活者。半年前にオーウェンと知り合い、支援団体を紹介された。オーウェンが死んだ日は誕生日だった。

ジェイン(Ursula Holden Gill)
支援団体〈ジャンプ・スタート〉の責任者。ハンナを支援している。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

海辺の貸別荘地で爆発火災が発生。2棟が消失し、うち1棟から女性の遺体が発見される。ヴェラは着任したばかりのエイデンと現場検証を行い、火元の棟で大麻が栽培されていたことや、被害者が棟に閉じ込められていた証拠を発見する。
火災の原因はガス給湯器の加熱による電気ショートだった。オーナーのジムによると、燃えた2棟は老朽化していたため貸し出していなかったという。隣人のマルコムも隣は空き家だったと証言し、被害者が出たと聞いて驚く。
その後、ジムの妹ディーナと友人のサリーが行方不明であることがわかる。別荘では昨夜、ジムの娘クレアの婚約者であるライアンの婚前パーティーが開かれており、2人も参加していた。
サリーはライアンの部屋に泊まっていた。DNA鑑定の結果、遺体はディーナと判明する。ライアンの部屋からはディーナの携帯も見つかる。
サリーはディーナが兄ジムの過干渉に嫌気がさして、空き家だった棟に移っていたことを話す。ディーナは日頃から鎮痛剤を服用しており、事件の夜も飲んでいたという。火災が起きても目覚めなかったのは、必要以上に薬を飲んでいたせいだった。
ディーナは十数年前、ジムが運転するバイクで事故に遭い、頭部に重傷を負っていた。その後遺症で感情面が不安定になり、衝動を抑制できなくなったという。
クレアは家族がディーナに手を焼いていたことや、彼女が8か月前に未成年者と酒を飲んで騒ぎ、酒類の販売業免許を取り消されたことを話す。経営難に陥ったジムは自殺未遂をはかっていた。
だがジムの自殺未遂の原因はディーナではなく、恋人レスリーの急死だった。レスリーはマルコムの妻で、2人は不倫関係にあった。
マルコムは妻が好きだった別荘地が荒らされることに怒り、大麻栽培をしていた棟に火をつけたことを自白する。だがディーナがいたことは知らなかったという。
ヴェラは事件の夜ホテルに泊まっていたクレアを聴取する。早朝、マルコムからの電話でライアンの浮気を知ったクレアは、ひとりで別荘地に戻っていた。そしてドアに鍵をかけてディーナを閉じ込め、見殺しにしたのだった。給湯器と電気設備が古くて危険だということは、ライアンから聞いて知っていた。ディーナは火災で死んだのではなく、ガス漏れによる一酸化炭素中毒で死んだのだ。
クレアは犯行を認め、「父を助けたかった」と話す。ディーナは父の罪悪感を利用して、長年好き勝手してきた。家族にとって彼女は重荷だったと。だがジムの自殺未遂の理由がディーナではなくレスリーだったことを知ると、クレアは言葉を失う。
エイデンは2年前に正当防衛で売人を射殺したことを引きずっていた。ヴェラは「私は気にしない」と告げてエイデンを励ます。

ホロウソープの森で白骨化した若い女性の遺体が発見された。一緒に埋められていた所持品から、1984年に失踪した17歳の少女キャリー・テリングと判明。彼女が住んでいたのは炭鉱の町で、父親のウィリアムは元炭鉱労働者だった。
84年当時、町では炭鉱ストライキが行われ、労働者と警察官の激しい衝突があったことから、ウィリアムは警察に嫌悪感を抱いていた。ヴェラは当時捜査を担当した元上司ジョニー・ワーウィックを訪ねる。ジョニーは警察を辞め、大学教授をしながら認知症の妻の介護をしていた。
キャリーが持っていたREC輸入会社のクレジットカードは、盗まれたものだった。RECの経営者バナルジーは、当時清掃員だったマイケルに盗まれたと証言する。マイケルは今や名の知れた政治家になっていたが、当時は炭鉱労働者の見習いで生活は困窮していた。
マイケルに事情を聞くと、友人だったキャリーにカードを拾ったと申告するよう頼まれたと話す。キャリーが失踪した月曜の夜にカードを受け取ることになっていたが、彼女は現れず、しかたなく持ち主であるバナルジーに「紛失した」と嘘をついたのだった。
キャリーがカーライルに行っていたことや、産婦人科の電話番号を持っていたことから、妊娠を疑うヴェラ。キャリーの母ベリルは、キャリーが近所に住む問題児テリー・マンタンを好きだったと話す。テリーは事件当時カーライルの刑務所に収監されていたが、本人に話を聞くとただの友達で恋人ではなかったと言う。
妊娠していたのはキャリーではなく、友人のクレアだった。クレアはバナルジーの娘で、父親に内緒で中絶手術を受けるためにクレジットカードを盗み、キャリーと一緒にカーライルの産婦人科へ行ったと証言する。
テリーが職場で何者かに刺殺される。携帯の通話履歴からマイケルが浮上し、ヴェラは彼を聴取する。テリーはマイケルがキャリーを殺害したと思い込み、ネットに書き込むと脅して彼から金を受け取っていた。
だが凶器の指紋はマイケルとは一致せず、ウィリアムの指紋と一致する。逮捕されたウィリアムは、テリーがキャリー殺害の犯人だという情報を得て、警察の代わりに罰したと供述する。
ウィリアムに誤情報を与えたのは友人のスタンだった。スタンは84年当時、アラン・ドーソンと名乗る警官と内通して労働者側の情報を漏らしていたことを明かす。スタンがウィリアムに話したのは、再会したアランから得た情報だった。
アランはキャリーの母ベリルの浮気相手だった。ベリルの話から、アランの正体がジョニー・ワーウィックだと気づくヴェラ。キャリーは母の浮気相手が警察官だと知り、その証拠写真をカメラに収めて秘密をバラすとジョニーを脅したのだ。
事件当日、ジョニーはカメラを奪うためにキャシーのあとをつけ、ホロウソープの森で彼女を殺害し、証拠のカメラもろとも土に埋めたのだった。
時代のせいにしようとするジョニーに、「なんて愚かなの。恥を知りなさい」と戒めるヴェラ。ジョニーは「おまえはいつも小賢しい真似をする。だから未だに独りなんだ」と言い捨てる。
拘束中のウィリアムはホロウソープの森を訪れることを許され、元妻のベリルとともに亡き娘を弔う。

プライアー牧場の汚水槽から、身元不明の男性の遺体が発見される。遺体には重りが付けられ、絞殺した後に沈められていた。ヴェラたちは似顔絵をもとに聞き込みを行い、身元の特定を急ぐが、遺体発見者で牧場主のダニーとその妻カレン、従業員のミロシュは見覚えがないという。
遺体が見つかった日、牧場には日雇い労働者のゴランとザミールがいた。ザミールは自宅で拳銃自殺をはかって死亡するが、監察医のマーカスは何者かが首を絞め、隠蔽のために自殺を装ったのではないかと推測。同じアパートに住み、銃を密輸していたゴランに容疑がかかる。
被害者の腕にはタトゥーを消した痕跡があり、そのタトゥーを調べたところ移動生活者のロマ族が浮上する。ヴェラは居住地を訪ね、被害者を知る人物を見つけ出す。被害者はビリーの息子ジャックだった。ビリーによるとジャックは麻薬に手を出し、3か月前に家を出て以来音信不通だという。
彼らは8年前までプライアー牧場の隣の敷地に住んでいたが、ダニーがその土地を購入し、彼らを追い出していた。さらに、ジャックは2か月前、ダニーの弟ロバートが経営するパブで脅迫被害を受け、警察に被害届を出していた。
ヴェラは移動生活者のシガーニーがジャックと同じタトゥーを入れていることに気づく。教会の牧師によると2人は婚約していたが、3か月前に突然ジャックが一方的にキャンセルしたという。シガーニーの父フランクは激怒し、「ジャックを見たら殺す」と父親のビリーを脅していた。
やがてジャックが同性愛者だったことが判明する。ビリーはその事実を隠すためにジャックを追い出し、森の中のキャンピングカーに住まわせていたのだ。
キャンピングカーから子供の指紋が見つかり、ダニーとカレンの息子トビーが訪れていたことがわかる。難聴のトビーはジャックを“友達”だと手話を使って話すが、カレンはそれを隠そうとする。
カレンは25歳のときに特別支援教育士として高校に勤めていた際、当時生徒だった16歳のジャックと出会っていた。ジャックには軽度の難聴があり、カレンがマンツーマンで補講をしていたという。
カレンはトビーがジャックの息子であることを認める。ダニーが隣の敷地を購入したのは、ジャックを遠ざけて妊娠の事実を知られないようにするためだった。2か月前に真実を知ったジャックが牧場を訪ねてきたが、殺してはいないと言う。
殺されたザミールは深夜タクシーの運転手だった。事件の夜、ザミールは教会からミロシュとジャックを乗せて牧場へ向かった。そのタクシーの中で、ミロシュはボランティア仲間だったジャックに妻子の話をした。ミロシュは「故郷に家族を残してきた」と周囲には話していたが、実は彼の妻と息子は2年前に交通事故で死亡していた。
何も知らないジャックは「自分にも息子がいるが会えず、とても辛い」と嘆き、それを聞いたミロシュは怒りにかられ、「突然息子を奪われた気持ちがわかるか?」と叫んで彼の首を絞めたのだった。犯行の一部始終を目撃し、撮影したザミールは、口止めの見返りに牧場の仕事を要求。ミロシュはゴランから銃を買って彼を殺害した。
ジャックは息子の存在を父ビリーに伝えようとしていた。ヴェラはジャックがキャンピングカーに隠していた貯金をビリーに渡す。

プロムの夜。娘のライラを迎えに来たオーウェン・ソーンが駐車場の屋上から落下して死亡する。背中から落ちていることや、直前に駐車料金を払っていることから、ヴェラは自殺ではなく他殺と判断。屋上の防犯カメラには、オーウェンが何かを見つけて叫んでいる様子が映っていた。
ソーン家はオーウェンと妻のエリー、養子のキャメロン、そして養子申請中のライラの4人家族で、幸せな家庭生活を送っていた。だが職場では3月にトムという若者が事故死しており、オーウェンが安全装置の点検を怠ったことが原因だと噂されていた。
オーウェンの同僚グロリアは「彼に落ち度はなかった」と証言するが、トムの父ミックは数か月前からオーウェンが上の空だったと言い、彼の不注意だと主張する。
監視カメラの映像から、ローガンという麻薬の売人が事件の直前にオーウェンと口論していたことが判明する。ローガンはライラの実の父親で、2012年に親権を喪失していた。
事件の夜、ローガンはライラに会うためプロムに現れていた。動揺したライラを見て教師が家に連絡し、オーウェンが迎えに来たのだ。親権をめぐるトラブルかと思われたが、ローガンにはアリバイがあった。
オーウェンが削除した携帯のメールが復元され、最後に送信したハンナ・フェリスという若い女性が浮上する。ハンナは路上生活者だったが、オーウェンが支援団体を紹介し、半年前から宿泊施設に入っていた。ヴェラはオーウェンの買春を疑うが、ハンナはそんな関係ではないと断言する。
トムが事故死した日の朝、オーウェンは救急病院に駆けつけており、職場に遅刻していたことが判明する。同僚のグロリアが出勤扱いにし、安全装置を「点検済み」に変更していたのだ。救急病院に担ぎ込まれた女性の名前が“フェリス”だと知ったヴェラは、ハンナを連行する。
ハンナはオーウェンの実の娘だった。オーウェンはエリーと険悪になった時期にハンナの母と一夜限りの関係を持った。母はマンチェスターに引っ越して別の男性と結婚したが、妊娠が判明して人生が破滅し、自殺を図ったという。
目撃者からの情報提供で、オーウェンが息子のキャメロンとパブで喧嘩していたことがわかる。キャメロンはオーウェンとハンナの関係を誤解し、浮気を疑っていたのだ。
事件当日、オーウェンの同僚グロリアは“フェリス”という名でレストランを予約していた。ヴェラに問い詰められたハンナは、グロリアが母親であることを認める。トムが事故死した日、救急病院にアルコール中毒で搬送された女性は、ハンナではなくグロリアだった。
グロリアはオーウェンの妻エリーを拉致し、車を暴走させる。ハンナの協力でグロリアは逮捕され、心肺停止状態だったエリーはエイデンの蘇生で息を吹き返す。
プロムの日はハンナの誕生日だった。グロリアは親子3人で誕生日を祝おうと、波止場のレストランを予約していた。だがオーウェンは直前になってキャンセルし、ライラを迎えに行った。
オーウェンが養子であるライラを優先したことに動揺したグロリアは、ライラのSNSでプロムのことを知り、現場へ向かった。そして興奮状態のまま、駐車場の屋上から飛び降りようとした。彼女に気づいたオーウェンはすぐに駆けより、隣に座って説得を試みた。
グロリアは「立ち上がったとき、彼がバランスを崩して滑り落ちた」と供述するが、ヴェラは嘘だと見抜く。滑り落ちたなら足から落下する可能性が高いが、オーウェンは頭から落ちていたからだ。オーウェンはグロリアに突き落とされたのだ。
オーウェンの葬儀が行われ、ハンナはソーン家と一緒に父の死を弔う。ライラは無事に申請が通り、ソーン家の養子になる。

シリーズ関連記事