ネタバレ有「ヴェラ」シーズン4全話あらすじ・キャスト

英国ドラマ「ヴェラ」シーズン4全話あらすじキャスト

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

英国ドラマ「ヴェラ~信念の女警部~」シーズン4についてまとめました。

名優ブレンダ・ブレシンが主人公を演じる英国の国民的人気ドラマの第4シリーズ。2011年の放送開始以来、現在も息の長い人気を保ち続けています。IMDbの評価は8.1。

英国北東部にある架空の警察署「ノーサンバーランド&シティ」を舞台に、鬼上司的な刑事ヴェラが地元で起きた殺人事件を解決していきます。

今シーズンから監察医がマーカスに変わりました。ビリーがいなくなったのがちょっと寂しい。

作品概要

  • 放送局:AXNミステリー
  • 製作国:英国(2014年)
  • 原題:Vera
  • 原作:アン・クリーブス「ヴェラ・スタンホープシリーズ」
  • 脚本:ポール・ラトマンほか

あらすじ

ジョーと出かけていた娘ジェシーは電車で女性の遺体を発見する。遺体はマーデルに住むマーガレット・クラシェフスキという名の60代の女性。金品は盗まれ ておらず、座っていたのに腰を刺されていたことから事件は謎に包まれる。マーガレットの家を訪ねると、そこは下宿になっておりケイト・ダロウとその子供た ち、それに下宿人のジョージらが住んでいた。ヴェラはケイトからマーガレットの過去を聞き出す。

AXNミステリー公式サイトより

登場人物(キャスト)

主要人物

ヴェラ・スタンホープ(ブレンダ・ブレシン)
捜査に情熱を傾ける女警部。短気で率直な性格で、部下に容赦なく厳しい言葉を浴びせる。10歳のときに母を亡くし、絶縁状態だった父も最近亡くなった。現在は父が住んでいた家に引っ越し、一人で暮らしている。愛車はおんぼろのランドローバー。

ジョー・アシュワース(デヴィッド・レオン)
ヴェラの相棒。幼馴染の妻セリーヌと3人の子供を育てている。仕事人間のヴェラに付き合わされ、なかなか休みを取れない。ヴェラと良好な関係を築きたいと考えており、人付き合いが苦手な彼女を食事に招いたり、家族の話を聞き出したりと心を砕いている。

ケニー・ロックハート(ジョン・モリソン)
ヴェラのチームの古株刑事。いつもヴェラにやりこめられている。

レベッカ・シェパード(クレア・カルブレイス)
通称「シェプ」。S3からチームに加わった優秀な女性刑事。軍警察出身で、S2の第3話にシェパード大尉として登場している。法医学者のマーカスと親しくなる。

マーク・エドワーズ(ライリー・ジョーンズ)
S3で刑事に昇進し、チームに加わった新米刑事。S1とS2の第4話では巡査として登場している。

マーカス・サマー(キングズリー・ベン=アディル)
法医学者。ビリーの後任。シェプと付き合う。

第1話

マーガレット・クラシェフスキ(アナベル・レベントン)
マーデルに住む60代の女性。電車内で遺体が発見される。末期の膵臓がんを患っていた。自宅は下宿で、ケイト一家とは良好な関係を築いていた。女性の保護施設ホーリープールハウスを支援していた。

ケイト・ダロウ(エヴァ・バーシッスル)
マーガレットの同居人。歌手。息子のライアン、娘のクロエとともに暮らしている。

ライアン(ウィリアム・ラッシュ)
ケイトの息子。マーガレットを母親のように慕っていた。

スチュアート(アリスター・ペトリ)
ケイトの婚約者。学校の教師。

ジョージ(Sean McKenzie)
マーガレットの家の下宿人。出版社を経営。

パーヴェル・クラシェフスキ
マーガレットの夫。ポーランド人。現在失踪中。

マルコム・ケンリッチ(ポール・コプリー)
マーガレットの旧友。マーガレットの家のすぐ近くでボート小屋を管理している。

ディー・シントン(ティリー・ボスバーグ)
マーガレットの旧友。娼婦。

ヴァル・ファーロウ(リン・ファーリー)
マーガレットの旧友。パブの元経営者。

リッキー・ファーロウ
ヴァルの息子。

エミリー(Harriet Hunter-Purvis)
保護施設ホーリープールハウスにいる女性。

第2話

デヴィッド・ケンワーシー(ロブ・ジャーマン)
ケンワーシー家の次男。土曜の夜、ウィットレイ・ベイで何者かに殴殺される。父の跡を継ぎ、不動産会社の最高責任者になる予定だった。殺害される数か月前から頻繁にウィットレイ・ベイに通っていた。

アラン・ケンワーシー(ジョン・ウッドヴァイン)
デヴィッドの父。ケンワーシー不動産の経営者。デヴィッドを「自慢の息子」と溺愛している。心臓病を患っている。

カレン・ケンワーシー(クリスティーン・カバナー)
アランの再婚相手。病気の夫と子供たちを思いやる優しい女性。

トム・ケンワーシー(マイケル・ホジソン)
デヴィッドの兄。出世街道から外れ、跡継ぎの座を弟のデヴィッドに譲った。

ローナ・アンダーウッド(テレサ・バナム)
デヴィッドの姉。野良犬の保護センターで働いている。家族とは20年以上連絡を取っていない。

ノエル・アンダーウッド(クリストファー・ヴィリアーズ)
ローナの夫。ローナとの間に2人の息子をもうけ、幸せに暮らしている。

ラリー・クロウ(デイヴ・ヒル)
ウィットレイ・ベイで店を経営している。息子の死をめぐり、アランとケンワーシー家に恨みを抱いている。

パトリック・クロウ
ラリーの息子。15歳。1977年にケンワーシー家に押し入ろうとして屋根から転落死した。アランのもとで大工の見習いをしていた。

ニッキー(フィービー・トーマス)
不動産会社勤務の女性。デヴィッドと関係を持っていた。

第3話

シェーン・サーグッド
小説家。高原で胸を撃ち抜かれ、殺害される。幼い頃に両親を亡くし、祖父に引き取られた。市内のアパートで一人暮らしをしていたが、祖父が死んで遺産を相続し、村に戻っていた。

サス・バーンズ(シャーロット・ホープ)
シェーンの遺体を発見した少女。ヴァネッサとカンピオンの娘。行動的でたくましく、狩りの経験もある。

ルイ・バーンズ(アイデン・ノード)
ヴァネッサとカンピオンの息子。サスの弟。心優しい性格。学校でいじめられ、現在は施設に通っている。

ヴァネッサ・バーンズ(ケリー・ブライト)
遺体を発見したサスとルイの母親。地元の領主であるペイトン家で料理人として働いている。

アレン・バーンズ(クライヴ・ラッセル)
ペイトン家の猟場の管理人。ヴァネッサの父。射撃の名手。暴力的なカンピオンから娘と孫を守ろうとする。シェーンに射撃と追跡術を教えた。

ライナス・カンピオン(ウィリアム・アッシュ)
密猟者。ヴァネッサの元夫で、サスとルイの父。ヴァネッサに暴力をふるっていた。

ウィル・ペイトン(リチャード・ディレイン)
地元の領主。富豪を相手にした狩猟ビジネスで、“皇帝”と名付けた巨大な鹿を売りにしている。シェーンの土地を購入する予定だった。

クララ・ペイトン(リサ・ケイ)
ウィルの妻で、ヴァネッサの妹。シェーンとは幼なじみで、10代の頃は家族ぐるみの付き合いだった。

テリー(グレッグ・パットモア)
バーの経営者。以前、シェーンをボーイとして雇っていた。

ベラ・コリー(アンナ・フランコリーニ)
コリー出版の経営者ドナルド・コリーの妻。シェーンの処女作「マブの女王」を出版し、2作目に期待していた。

第4話

ジョン・シャーウッド
会社経営者。仮住まいのマンション近くの川で遺体で発見される。抗うつ剤を服用していた。

ステラ・シャーウッド(Maibritt Saerens)
ジョンの妻。現実を受け入れようとせず、家庭内の問題から目をそらしている。

ビリー・シャーウッド(ビリー・ハウル)
ジョンとステラの息子。前科があり、アルコールと精神薬の依存症で治療中。2012年に事故を起こしている。

ルーク・シャーウッド(コリン・ティアニー)
ジョンの弟。ステラとビリーを気遣う。

マーク(ティム・ダンテイ)
ジョンの部下。火曜日にジョンのマンションを訪れている。

ジェマ・メイキンス(Clare Kerrigan)
2012年に交通事故で亡くなった少年イーサンの母親。

オーウェン・プリース(ロバート・グレニスター)
歳入関税庁の捜査員。ジョンから情報提供を受け、マークを監視していた。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

ジョーは娘のジェシーと電車に乗り、女性が座席に腰掛けたまま亡くなっているのを発見する。遺体はマーデルに住むマーガレット・クラシェフスキという名の60代の女性で、腰を刺されて死んでいた。
マーガレットの家は下宿になっており、ケイト・ダロウとその子供たち、それに下宿人のジョージらが住んでいた。ケイトによると下宿人たちとの関係は良好で、なんの問題もなかったという。
マーガレットは膵臓がんを患い、余命1週間の状態だった。彼女は殺害される数日前に警察に電話をかけており、何かを相談したがっていたらしい。
犯人は地元の人間だと考えたヴェラは、マーガレットのコートを着ていた娼婦ディー・シントンを逮捕する。彼女は過去にマーガレットが支援する保護施設の金を盗んだことがあった。だが取り調べを受けたディーは、電車内で偶然マーガレットと会ってコートをもらっただけだと供述する。
30年前の古い写真には、若き日のマーガレットとディーが並んで写っていた。2人が30年来の友人だったと知ったヴェラはディーの家を訪ね、彼女の遺体を発見する。検視の結果、心臓発作による転落死と判断された。
マーガレットが弁護士に作らせた遺書によると、遺産の5万ポンドのうち3万ポンドをディーに譲ることになっていた。ヴェラは「かつて傷つけてしまった友人へ」というマーガレットの言葉に注目し、2人の過去を調べ始める。
遺産の管理を任されていた旧友マルコムの証言で、ジョージがディーに100ポンドを手渡していたことがわかる。ディーはそのお金で酒を買い、心臓発作を起こして死んだのだ。ジョージを問い詰めると、彼女を殴ったことへの口止め料だったと話す。
ケイトの婚約者スチュアートは、かつてマーガレットが娼婦だったことを明かす。彼女にはポーランド人の夫パーヴェルがいたが、1985年から行方不明になっていた。ヴェラはマーガレットに特別な想いを持つマルコムが協力し、パーヴェルを殺したのではないかと推測する。
マルコムはかつてマーデルに存在した“悪党”を手に掛けたことを告白する。島を捜索したヴェラは白骨遺体を発見するが、遺体はパーヴェルではなく、マーガレットの旧友であるヴァルの息子リッキーだった。リッキーはマーガレットを手に入れるために、彼女の友人だったディーをレイプしたのだ。
ヴェラはケイトに会い、凶器のナイフが彼女の死んだ夫のものであることを確認する。マーガレットは悲しい過去が繰り返されることを恐れ、エミリーをレイプしたケイトの息子ライアンを告発しようとしていた。
事件の日、マーガレットはエミリーとともに警察へ行こうとし、尾行したケイトに刺されたのだ。ディーはたまたま電車内でケイトを目撃し、そのことをジョージに話した。ジョージが彼女に払った100ポンドは、そのことへの口止め料だった。
電車内で遺体を発見したことで、ジェシーは心に深い傷を負う。ジョーとセリーヌはジェシーに寄り添い、立ち直らせる。

ウィットレイ・ベイで男性が襲われ、その場で息を引き取る。被害者は不動産業を営むケンワーシー家の次男デヴィッドだった。倒れている彼を見つけて通報した女性はデヴィッドの携帯を救命医に渡したというが、なぜか見つからない。
デヴィッドは父親のアランと継母のカレン、兄のトムと同居していた。その日はアランの退職パーティーが開催されていたが、デヴィッドは午後3時に外出したきり戻ってこなかったという。
殺害現場付近の聞き込みで、デヴィッドと言い争いをしていたラリー・クロウという男性が浮上する。ラリーの息子パトリックは、1977年にケンワーシー家に押し入ろうとして失敗し、屋根から落下して死亡していた。
だがラリーによると、パトリックは当時15歳で、アランのもとで大工の見習いとして働いていたという。強盗などするはずがなく、アランが嘘の証言をしたのだと主張する。ラリーの家からはデヴィッドの血液が付着したバットが見つかるが、再検査の結果、別人の血であることが判明する。
音信不通だったデヴィッドの姉ローナが現れ、4か月前から家族に内緒でデヴィッドと頻繁に会っていたと話す。事件当日の土曜日、デヴィッドは不動産会社の女性ニッキーと会ってケンカ別れした後、ローナを呼び出し、彼女を父親のパーティーに出席させようとしていた。
そんな中、デヴィッドの父アランが心臓発作で亡くなる。兄のトムはラリーの店で暴れて逮捕される。ヴェラの取り調べに対し、トムは家が破産寸前だったことを告白する。
父親のアランは病気で商売勘が鈍り、価値の低い家を買い漁っていた。デヴィッドはその穴を埋めるために不正をしていたという。トムは父の自慢の息子であるデヴィッドに嫉妬し、ニッキーを寝取ろうとしたことを明かす。
デヴィッドの携帯が見つかり、事件の夜にある人物とメールを交わしていたことがわかる。相手の携帯電話の名義はローナだった。
ヴェラはラリーの家で見つかったバットの血液の分析表から、ラリーとデヴィッドのDNAが大部分で一致していることに気づく。ヴェラに問い詰められたローナは、自分がデヴィッドの実の母親であること、父親はラリーの息子パトリックであることを認める。
当時15歳だったローナはパトリックと恋に落ち、彼の子供を妊娠。父親のアレンを説得し、真実を闇に葬ることで出産を許されたという。だが母親が亡くなり、悲しむデヴィッドに真実を伝えようとして父の怒りを買い、家を去ることになったのだった。
事件当日、ローナは自分が母親であることをデヴィッドに伝えていた。ヴェラはデヴィッドの携帯の通話記録をローナに見せるが、彼女はメールを送ったのは自分ではないと言う。ローナの携帯を使ってメールを送ったのは夫のノエルだった。
ノエルはローナの態度が変わったことから浮気を疑い、土曜の午後に外出したローナを尾行してデヴィッドと会っているところを目撃した。幸せそうな彼女の顔と携帯のメールの内容を見て浮気を確信し、デヴィッドに罠を仕掛けて襲ったと告白する。犯行後、デヴィッドの携帯を奪ってデータを消去したのもノエルだった。
ローナはラリーを訪ね、パトリックの死の真相を伝える。彼を家に呼んで会っていたところをアランに見つかり、窓から屋根伝いに逃げようとしたパトリックは足を滑らせて転落したのだ。アランがとっさに強盗だと言ったのは、ローナを守るためだった。
ラリーは「親なら当然だ」とアランの取った行動に理解を示す。

サスとルイの姉弟は、高原で男性の遺体を発見する。被害者は村に住むシェーン・サーグッドと判明。遺体が発見された場所は、彼が祖父ジョセフから相続した土地だった。検視により、シェーンは手製の銃で至近距離から撃たれたことがわかる。
遺体発見現場の近くで、密猟者ライナス・カンピオンの車の残骸が見つかる。事件の夜、カンピオンは鹿を狩るために高原に来て、ペイトン家の猟場の管理人アレン・バーンズに撃たれたと話す。カンピオンは遺体を発見したサスとルイの父親で、離婚した妻ヴァネッサの父親がアレンだった。
ヴェラとジョーはペイトン家を訪れ、狩猟をビジネスにしているウィル・ペイトンとその妻クララに会う。夫妻はシェーンの土地を購入する予定だったが、シェーンが突然売却をやめたという。
管理人のアレンはシェーンに狩りの手ほどきをした人物だった。カンピオンに向かって発砲したのは、家族に近づかせないための脅しだったと話す。
ヴェラはシェーンが住んでいた市内のアパートを訪れ、彼の雇い主だったバーの経営者テリーと出会う。テリーによると、シェーンは小説家として1冊の本を出版したものの、2作目が書けず多額の借金を抱えて苦しんでいたという。
シェーンのパソコンとノートを手に入れたヴェラは、彼が書き残した「残酷な王と少年と動物たち」の物語から、事件につながるヒントを得ようとする。
防犯カメラの映像で、事件の前日にヴァネッサがシェーンのアパートを訪ねていたことがわかる。ヴェラに理由を問われたヴァネッサは、妹のクララにつきまとわないよう、シェーンに警告しただけだと話す。シェーンはクララに想いを寄せ、何度も彼女を口説いていたのだ。
アレンは鹿を追跡する能力に長けたシェーンに、“皇帝”と名付けた巨大な鹿を助けてほしいと頼んだことを明かす。不況のあおりでビジネスが立ち行かなくなったウィルが、“皇帝”をドイツの銀行家に狩らせて金を得ようとしていたからだ。
ヴェラはサスが何かを隠していると気づき、問い詰める。サスは父親のカンピオンを守るために凶器の猟銃を池の中に隠したと証言する。サスは父親がシェーンを撃ったと思いこんでいたが、カンピオンは犯行を否定。事件の夜、息子のルイが一緒にいたことを明かす。
ヴェラはシェーンが書いていた2作目の小説がルイの自伝だと気づく。「残酷な王」はルイの父であり密猟者であるカンピオンのことだった。
心優しいルイはシェーンと気が合い、友達になった。シェーンから鹿の追跡術を教わり、彼と一緒に“皇帝”を見ることもできたが、学校の友人も家族も誰も信じてくれなかったという。
事件の夜、ルイは父親のカンピオンに連れ出されて密猟に同行していた。だが獲物が現れると、猟銃を持ってひとりで飛び出した。そして“皇帝”を安全な場所に移そうとしていたシェーンに遭遇した。
ルイは人々に信じてもらうために“皇帝”を撃ち、動揺してシェーンも撃ってしまったと話す。
シェーンの殺害現場から20キロの地点で、ヴェラは“皇帝”の死骸を見つける。ルイに撃たれたあとそれだけの距離を走り、力尽きたのだ。

川で男性の遺体が発見される。靴ひもで両足の靴が結ばれていたことから、ヴェラは自殺ではなく他殺の線で捜査を進める。被害者は会社経営者のジョン・シャーウッドと判明。ジョンの妻ステラと弟のルークによると、ジョンは出張でダブリンにいるはずだった。
ジョンは自宅とは別に、遺体発見現場近くに家を持っていた。駐車場の防犯カメラには火曜の午後6時5分に戻ってくるジョンの車が映っており、殺害されたのはその後と思われた。部屋を調べたヴェラは、ジョンがベランダから転落した後、川に落とされたのではないかと推測する。
ヴェラたちが捜査をしていると、歳入関税庁のオーウェンという人物が接触してくる。ジョンの部下マークは酒の密売に手を染めており、ジョンは会社の不正を見逃すことを条件に、オーウェンたちに情報提供していたという。
マークは密売の取引現場で確保され、聴取を受ける。マークは火曜の夜にジョンのマンションを訪ねたことは認めるが、殺害への関与は否定し、アリバイも確認される。
捜査の中で、ジョンの息子ビリーが2012年に過失致死罪で起訴されていたことがわかる。ジョンの車を運転中、イーサンという幼い少年をはねて死なせていたのだ。事件後ビリーは攻撃的になり、アルコールと精神薬に依存するようになっていた。そして同じ頃、ジョンも抗うつ剤を服用し始めていた。
デンホルム在住の女性から通報が入り、ジョンがジェマという女性と同居していたことがわかる。ジェマは1週間前から姿を消し、彼女の銀行口座は空になっていた。ヴェラは故人を偲ぶサイトで検索し、ジェマが事故で死んだイーサンの母親だと知る。
オーウェンの協力で失踪中のジェマが見つかる。彼女はジョンの子供を妊娠中で、彼と一緒にフランスへ行く予定だったと話す。ジェマは2012年の事故で息子イーサンを失い、その絶望から救ってくれたのが加害者の父親であるジョンだったと語る。
ジョンはステラと離婚してジェマとフランスへ行く計画を立てていたが、借金をしても家の購入資金が足りず、フランス移住の計画は頓挫していた。そのことをジェマに打ち明けられず、ステラにも離婚を言い出せないままだった。
ジョンとジェマの関係を知ったビリーは激高し、ジェマの家で暴れる。ヴェラは2012年の事故がすべての発端だと考え、事故現場を訪れる。そして事故を起こしたのがビリーではなく、ジョンだったことを知る。
事故を起こしたとき、ジョンは飲酒運転だった。ビリーはとっさに自分が身代わりになると申し出たが、その後イーサンの容態が急変して亡くなり、ビリーは重い罪を背負わされることになった。
ヴェラはジョンの弟ルークのアリバイを崩し、彼に自供を求める。月曜の夜、ルークはジェマとの浮気と事故の真相を問い詰めるため、ジョンのマンションを訪れたという。ルークが「すべて公にする」と言うと、ジョンは襲いかかって首を絞めてきた。
もみ合いになり、押しのけたはずみでジョンはベランダから転落。パニックになったルークはジョンの遺体を川に流し、翌日料理店にあったジョンの車をマンションまで運転して帰宅したように偽装したのだった。ジョンは転落した時点ではまだ生きていた、とヴェラから告げられ、打ちのめされるルーク。
オーウェンはヴェラをお茶に誘うが、断られる。

シリーズ関連記事