英国ドラマ「ヴェラ」シーズン6(全4話)についてまとめました。
英国の国民的人気ドラマの第5シーズン。第1話から衝撃の展開です。ヴェラがめずらしく感情をあらわにする第1話の終盤(取調室での犯人との対峙)は必見。
※この記事は随時更新中です。各話視聴後、加筆修正します
Contents
作品概要
- 放送局:AXNミステリー
- 製作国:英国(2016年)
- 原題:Vera
- 原作:アン・クリーブス「ヴェラ・スタンホープシリーズ」
- 脚本:マーサ・ヒリアーほか
あらすじ
荒野でアンマリー・リチャーズという女性の遺体が発見される。彼女の自宅は荒れ、手つかずの出前があった。近隣の聞き込みで、出前を配達したホアンとアンマリーは昔付き合っていたことが判明する。さらに捜査を進めるとアンマリーの悪い評判が聞こえてきた。そんな矢先、アンマリーの娘ニコールが薬の過剰摂取で意識不明の状態に陥る。
AXNミステリー公式サイトより
登場人物(キャスト)
主要人物
ヴェラ・スタンホープ(ブレンダ・ブレシン)
捜査に情熱を傾ける女警部。短気で率直な性格で、部下に容赦なく厳しい言葉を浴びせる。10歳のときに母を亡くし、絶縁状態だった父も最近亡くなった。現在は父が住んでいた家に引っ越し、一人で暮らしている。愛車はおんぼろのランドローバー。
エイデン・ヒーリー(ケニー・ドーティ)
部長刑事。昇進したジョーの後任としてチームに加わり、ヴェラの相棒となる。恋人が妊娠したため、急いで結婚の予定を立てている。
ケニー・ロックハート(ジョン・モリソン)
ヴェラのチームの古株刑事。いつもヴェラにやりこめられている。
ベサニー・ウィーラン(クシュ・ジャンボ)
S2でホリーの代わりにチームに加わった女性刑事。ヴェラの信用を得られず不満を募らせる。
マーク・エドワーズ(ライリー・ジョーンズ)
S3で刑事に昇進し、チームに加わった新米刑事。少し頼りないが真面目に仕事をこなす。
ヘレン・ミルトン(リサ・ハモンド)
S5から新しくチームに加わった。車椅子のためデスクワーク専門。情報収集に長けている。
マーカス・サマー(キングズリー・ベン=アディル)
法医学者。ビリーの後任としてS4から登場。ようやくヴェラの信頼を得られるようになった。
第1話
アンマリー・リチャーズ
ロックホールの荒野で遺体で発見された女性。過去に幼い娘を残して恋人と駆け落ちしたことがある。2年前までエディンバラで一人暮らしをしていたが、家族の関係を取り戻すため地元に帰ってきていた。
ニコール(ケリー・ガフ)
アンマリーの長女。地元で教師をしている。事件の夜、母と会う約束をしていた。
クリスティーン(フェイ・マーセイ)
アンマリーの次女。薬物依存の治療のためリハビリ施設にいた過去がある。
サイモン(ダニエル・イングス)
ニコールの夫。獣医。他人とトラブルを起こすアンマリーを敬遠していた。
ホアン(ポール・コートネイ・ヒュウ)
アンマリーの元恋人。月に一度、アンマリーの家に出前を配達していた。
キップフォード(ロナルド・ピックアップ)
アンマリーの家の隣人。車椅子生活で、看護師の介護を受けている。
ラチェット(Linda Hargreaves)
キップフォードの家に通う看護師。
ミルズ(リーモア・マレット Jr.)
ラチェットの息子。タクシー会社で働いている。
ボブ・テイト(ロバート・ブライス)
農場主。過去にアンマリーとトラブルを起こしている。
キアラ(エロイーズ・ノウルズ)
テイトの孫。農場でテイトと2人で暮らしている。アンマリーの遺体の第一発見者。
ロナ(Clare Wille)
アンマリーの主治医。
各話のあらすじ(ネタバレ有)
ロックフォールの荒野でアンマリー・リチャーズという女性の遺体が発見される。ヴェラたちがアンマリーの自宅を訪れると、室内は荒れ、手つかずの出前があった。ヴェラは自宅で殺害された後、荒野に遺棄されたと推測する。
死因は首を絞められたことによる心臓発作だった。遺体に残る傷跡から、死後、粗末に扱われていたことがわかる。アンマリーの娘ニコールとクリスティーンは、「母は孤独で友達も恋人もいなかった」と話す。
アンマリーは土曜の午後6時に2人分の出前を受け取り、その後ニコールに「遅れるけど大丈夫」とメールを送っていた。だがニコールの家には現れなかったという。アンマリーは姉妹が幼い頃に恋人と駆け落ちをして家を出ていったが、その後破局し、最近になって地元に戻ってきていた。
隣人宅で介護をしていた看護師ラチェットの証言で、アンマリーの家に毎月出前を届けていたレストラン経営者ホアンが彼女の恋人だったことが判明。ホアンによると、すでに彼女から別れを告げられ、関係は終わっていたという。
ホアンはアンマリーから家を買っており、事件があった土曜の夜、彼女に手付金を渡していた。その際にアンマリーの様子がおかしいことに気づいたが、彼女は理由を話さなかったらしい。
アンマリーの携帯の通話履歴から、事件当夜の6時15分にタクシー会社に連絡していたことがわかる。さらに海岸の民宿を2泊予約し、ニコールに遅れるとメールを送った5分後、プリペイド携帯に「すぐ行く。愛してる」とメールを送っていた。
遺体発見現場から少し離れた場所で、アンマリーの靴と2組の足跡が見つかる。犯人が彼女の後を追いかけ、アンマリーは靴を脱いで逃げようとしたのだ。殺害現場は自宅ではなく、彼女は車で連れ去られていた。
看護師のラチェットは、息子のミルズが1年前からアンマリーと恋愛関係にあったことを打ち明ける。ミルズはタクシー運転手で、水曜と金曜にアンマリーを海岸のブラックホールへ送ったと話すが、事件の夜にアンマリーから「愛してる」というメールは受け取っていないと言う。
アンマリーはブラックホールの薬局で、大量の鎮痛剤を購入していた。過去に薬物依存治療を受けている次女クリスティーンに与えるためかと思われたが、服用していたのは姉のニコールだった。
ニコールは薬の過剰摂取で意識を失い、病院に搬送されるが、命に別状はなかった。看護師によると彼女は過去にも2度、病院に来ていた。ヴェラは意識を取り戻したニコールと話し、彼女が夫のサイモンからDVを受けていることを知る。
アンマリーは娘と孫を助けるために家を売り、お金とプリペイド携帯と避難先を用意して逃がそうとしていたのだった。
サイモンが銃を所持していることを知ったヴェラは、捜査員を動員してサイモンのもとへ向かう。サイモンと彼の幼い娘は、ベサニーと一緒にいた。ヴェラからの電話で状況を把握したベサニーは、必死に子供を守ろうとする。しかしサイモンに背後から撃たれ、絶命してしまう。
サイモンのもとへ向かう前、ヴェラは彼女に「失敗しても経験を積まなきゃ。いつか帽子もコートも車も、あなたの物になるかも」と伝えていた。現場に到着したヴェラは路上で息絶えたベサニーを発見し、言葉を失う。
事件当日の土曜日、サイモンは妻ニコールと連絡が取れなくなり、急いで外出先から家に戻った。アンマリーのミスは、秘密の携帯ではなくいつものニコールの携帯に「遅れる」とメールを送ってしまったことだった。それを見たサイモンはアンマリーが妻の居場所を知っていると思い、彼女の家を訪ねて聞き出そうとしたが、アンマリーは知らないと言い張った。
そこで義妹のクリスティーンに聞こうとした。アンマリーはサイモンに同行し、途中で緊急通報をした。サイモンはその電話を切り、荒野に逃げる彼女を追いかけて殺害したのだった。「彼女は娘を守るために命をささげたのよ。私の部下もそうやって、あなたの娘を守った」とサイモンに告げるヴェラ。
周辺調査をしたのは誰?とエイデンたちを問い詰めるヴェラだったが、銃の免許を見落としたのはベサニー本人だった。
ニコールとクリスティーンは遺体発見現場を訪れ、母の死を悼む。ベサニーの死に責任を感じるニコールに、ヴェラは「彼女の死に責任があるのは1人だけ」と告げる。
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