海外ドラマ「グッド・ドクター 名医の条件」シーズン1第3話「ひとつの命」のあらすじと感想です。
今回は肝臓移植の話。時間制限もあって、ハラハラしました。こういうのを見ていると、病院で働く人たちを本当に尊敬してしまう。
命の優先順位を決めるなんて、本当は誰だってやりたくないはずですから。
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第3話のあらすじ(ネタバレ有)
ショーンとクレアは、肝不全のチャックのためにヘリでサンフランシスコの病院へ移植用の肝臓を取りに行く。摘出から移植までの許容時間は8時間。しかし2人が到着したとき、肝臓は既に摘出から3時間が経過していた。
濃霧のためヘリが飛べず、2人はパトカーで聖ボナベントゥラ病院を目指す。その途中、ショーンは肝臓に血栓があることを見抜く。2人はパトカーを止めて路上で緊急手術を行う。
一方病院では、チャックが3日前に飲酒していたことが判明。移植ネットワークでは6か月間の禁酒が絶対条件とされていたため、手術は見送られることになる。
ショーンとクレアが届けた肝臓は別の病院へ転送され、チャックは余命3か月を宣告されて退院する。チャックを救うことができず落ち込むクレアだが、別の命を救うことができたと言うショーンの言葉に救われる。
第3話の感想(ネタバレ有)
ショーンがわからないクレア
今回は、主に3つのパートで構成されていました。
- 移植用の肝臓を運ぶショーンとクレア
- 肝不全のチャックを担当するメレンデスとジャレッド
- 病院に寄付をしてくれる患者の手術を行うアンドリュース
ショーンとクレアの道中はハラハラしっぱなしでしたね。
ショーンは病院の外に出てさまざまな刺激に触れ、そのたびに何か考えこんでいる様子を見せます。クレアが質問しても、ショーンはいっこうに答えようとしません。
ショーンが何を考えているのかわからず、困り果てるクレア。グラスマン院長にアドバイスを求めるも、「自分なりの方法を見つけるんだ」と言われてしまいます。
ひとつわかったことは、ショーンが「質問されるのが好きじゃない」ということ。だから、クレアが質問すると黙りこんでしまった。
道中ショーンが考えていたことは、弟・スティーヴを失った直後の、不安で孤独な時間でした。クレアと一緒にパトカーに乗るのをためらったのは、この日のパトカーの警光灯を思い出して恐怖を感じたから。
ショーンは両親が待つ家に帰ることを拒み、警察はショーンの扱い方がわからず途方に暮れてしまいます。そのときショーンを受け入れたのが、グラスマンでした。
ショーンの考えていることは彼にしかわからない、と断言するグラスマン院長。それでも、ショーンの行動には必ず意味があることを知っている彼は、やはり一番の理解者なのでしょうね。
たった1杯のシャンパンも許されず
やっと待ち望んだ肝臓移植の順番が回ってきたのに、3日前にシャンパンを1杯飲んだ(娘の卒業式だった)という理由で、手術を見送られてしまったチャック。
移植ネットワークの適応条件が、6か月間禁酒していること、だからだそう。でも、医学的に手術が不可能というわけではないようで、メレンデス医師はルールと人命との狭間で苦しみます。
ちょっと調べてみたのですが、日本でも、「アルコール性肝硬変の場合、禁酒後6ヶ月以上経過し、しかも肝移植後飲酒を再開するおそれがないという条件で肝移植の適応となる」という項目がありました。
これは初耳でした。自分で自分の命を縮めるような人には、肝臓はあげられません、ということなのかな。でも、娘の卒業式を祝うために飲んだ1杯のシャンパンで、死を宣告されるのは、辛いですね。
ドラマでは、このシャンパンをすすめたのは娘さんということになっていて。彼女は「父が死んだら私が殺したことになる」と言っていました。わたしが彼女の立場でも、一生後悔しそうです。
最初と最後にちょっとだけ出てきた隣人リアとのエピソードがほっこりして楽しかった。
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