海外ドラマ「グッド・ドクター 名医の条件」シーズン1第6話「決断と結果」のあらすじと感想です。
今回は息をつく暇がなかったですね。緊張状態の中でもいろんな問題が持ち上がり、とても重たく、悲しい回でもありました。
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第6話のあらすじ(ネタバレ有)
ERの深夜勤務中だったショーンたちのもとに、20人以上の負傷者が運び込まれる。結婚式の送迎バスが横転事故を起こしたのだ。ショーンは大腿骨を損傷した新郎のマルコを担当するが、足を切断するしかない状態だった。
クレアは3Dプリンターで作ったチタンの大腿骨を使えば切断を回避できると助言。ショーンとメレンデスはそのアイデアを家族に提案し、新婦ソニアの要望を受けて大腿骨置き換えを行う。
クレアは事故現場で意識を失っていたジェナを救出。緊急処置を行って病院へ運び、硬膜下血腫の手術を行うが、ジェナは脳死状態になってしまう。原因は、クレアが現場で行った緊急処置のミスだった。
ジャレッドは火傷でひどい怪我を負った女性を担当するが、患者に心の弱さを見抜かれてしまう。ジャレッドは彼女に新しい治療法であるティラピア・スキンを使うことを提案、自腹を切って寄付金を納め、ティラピア・スキンを手に入れる。
第6話の感想(ネタバレ有)
今回の患者は、全員が結婚式の送迎バス横転事故による被害者でした。
- 大腿骨を損傷した新郎マルコを担当するショーンとメレンデス
- 火傷で苦しむ患者と向き合うジャレッド
- メレンデスから「ショーンを見習え」と言われて奮起するクレア
愛は要らない
ショーンは新郎のマルコを担当。
結婚する意味がわからないショーンは、「なぜ結婚するのか」とメレンデスに質問します。それに対して「愛しているからだ」と答えるメレンデス。するとショーンは「愛は必要ない」と言い切ります。
ショーンが愛したのは、弟のスティーヴとウサギだけ。でも、どちらも死んだ。死んだものは愛せない、とグラスマン院長に語るショーン。
愛する人がこの世にいない悲しみを、「愛は必要ない」という言葉で必死に遠ざけようとするショーンの思いが伝わってきて、胸が痛みます。
これまで、ショーンを外科医として認めようとしなかったメレンデス。今回は、なぜか少し彼の態度に変化があって驚きました。
ショーンの質問にしっかり真正面から答えたり。研修医のクレアに「ショーンを見習え」と言ったり。メレンデスはショーンを認め始めているのかもしれません。
患者と向き合えないジャレッド
ジャレッドに関しては、前回から彼自身の問題を引きずっているように見えますね。死や苦痛と戦う患者に、どう接していいかわからないジャレッド。
バス事故で上半身に大火傷を負った女性と目を合わせることができず、病室から逃げ出してしまいます。クレアに諭されて病室に戻りますが、やっぱりオロオロしてしまう。
ジャレッドのこういうところ、とても共感する。何を言っても気休めにしかならないってわかっているから、表面的な言葉で取り繕うことができないんですよね。
でも、もしかしたらその人は、気休めや表面的な言葉を望んでいるかもしれない。何も考えずにさらっと言えたらいいんだろうけど、それが上手くできなくてもどかしい。
今回のジャレッドは、逃げずに最後まで患者と向き合い、一歩前進したように思えます。家が裕福で、お金で問題を解決したっていう点は気になりますが。
クレアが犯したミス
今回最も辛い目に遭ったのはクレアでした。
突然おしよせた多数の怪我人を前にして、一瞬思考能力を失ってしまうクレア。それをメレンデスに指摘され、ショーンのようにやれと注意されます。
その後、クレアはショーンに治療のアイデアを提供。メレンデスにドヤ顔で自慢するのですが…。
ある女性患者の言葉から、まだ病院に運ばれていない怪我人がいることを知ったクレアは、事故現場で意識を失っている女性を見つけ、その場で緊急処置を施し病院へ運びます。
しかし、手術が成功しても女性の脳は活動する気配を見せず、脳死状態に。原因は、クレアの緊急処置時のミスでした。
専門用語だったので詳しくはわからないけど、どうやら難しい処置の方は上手くやってのけて、簡単な処置の方でミスったらしい。
クレアが発見しなかったら、女性は間違いなく死んでいました。でも、助かる命を、ミスで死なせてしまった。やりきれないです。
メレンデスは、クレアに「このことは一切口外するな」と口止めします。これは医療過誤ですよね……大丈夫なの?
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