「石つぶて」第5話あらすじ感想|一万円札から嘘を見破る

WOWOWドラマ「石つぶて」あらすじ感想

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WOWOW連続ドラマ「石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」第5話のあらすじと感想です。

真瀬の聴取に終始した1時間でしたが、すごい緊迫感で見応え充分。
木崎・斎見vs真瀬の息詰まる戦いに、見ているこちらまで力が入りました。

第5話あらすじ

被疑者取調室の机を挟んで向かい合う真瀬と斎見。余裕の笑みを浮かべる真瀬をじっとにらむ木崎。斎見は、複数の口座で動いている多額の金について追及するが、“父親からの遺産です”と言い切られる。一つ一つの入出金について問い詰めていくと、外遊の経費について語りだし、要人海外訪問支援室長という立場であるが故、多額の金を扱うのは妥当なことだと言い張る真瀬。この男のほころびを探る木崎だが……。

WOWOW公式サイトより

第5話ネタバレ

真瀬の説明に矛盾は見当たらず、何の成果もなく1日目が終わる。その落ち着いた口ぶりから、真瀬が周到に準備してきたことが伺え、焦る斎見と木崎。

だが木崎は、ついに真瀬が嘘をついている証拠を見つける。真瀬が「20年前に死んだ父親が現金で遺してくれたもの」だと語った金は、1984年から発行された福沢諭吉の一万円札であることが、あおば銀行の窓口係・若木麻里江(石崎なつみ)の証言により確認されたのだった。

20年前なら聖徳太子の一万円札のはずだと木崎に問い詰められた真瀬は、口座の金が父親の遺産ではないことを明かすが、その出所については「殺されますよ」と、黙秘する。

一方、東田(萩原聖人)は、山内(小野了)や国友(矢島健一)の狼狽ぶりから、事件が予想を超える領域へ踏み込んでいることを知る。

第5話の感想(ネタバレ有)

のらりくらりとかわす真瀬が、ほんっとに憎らしかったです!
でも聴取の場面で、真瀬がただのエロ親父ではないことがわかった。

完璧な記憶力で、どんな質問を向けても言葉に詰まることなく冷静に答える真瀬。
時に芝居がかった笑い方をしてみせたり、妙な間を作ったり。
相当頭が良いし、図太いし、木崎の言うように「タダモノじゃない」。

でも、木崎や斎見たちを完全に見下して小馬鹿にしてた彼が、外務省のキャリア官僚の前に出たとたん、うろたえまくって全身硬直状態になる。
案外、気が弱いのかもしれない。哀れだな、と思ってしまった。

真瀬を演じる北村一輝さんも、タダモノじゃないですね。
いろいろな感情を沸き立たせてくれます。

前回「楽しみにしています!」なんて言ってた東田課長ですが、内心ハラハラしてるのが丸わかりでした。

情報係のメンバーに向かって言い放った「諦めたらそこで試合終了です!」が、スラムダンクからの引用だと真面目な顔で答えるのがおかしかった。矢倉ちゃんの感情の抜け落ちた顔が、また笑えちゃう。

今回いちばんシビれたシーンは、一万円札の肖像から真瀬の嘘を見破るくだり。
前回の二千円札は伏線だったのかー!
こんな誰もが見落としそうな矛盾点に気づくなんて、すごいな情報係。

そしてついに、国家の闇に踏みこんでいく予感……。
次から次へと大きな障壁が現れるので、毎回「あ~も~」ってなります。
しゃべったら殺される金って。怖すぎ。

一万円紙幣について

聖徳太子のお札

ドラマの中で、木崎は一万円札の違いから真瀬の嘘を見破ります。
20年前のお札なら、一万円札に描かれているのは聖徳太子。
でも、真瀬があおば銀行に持ちこんだ金は、現在の一万円札(福澤諭吉)でした。

聖徳太子の一万円札は、

  • 発行開始日:1958年(昭和33年)12月1日
  • 支払停止日:1986年(昭和61年)1月4日

一方、福澤諭吉の一万円札は、

  • 発行開始日:1984年(昭和59年)11月1日

2004年に新券に変わった際も肖像は福澤諭吉のまま変わらず、現在に至っています。

真瀬の供述どおりなら、20年前は1980年頃と思われるので、当時の一万円札は聖徳太子の肖像のはずですよね。
些細なことだけど、気づくかどうかで大違い。さすが木崎主任!

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