ネタバレ有「グランチェスター」シーズン2全話あらすじ・感想・キャスト・予告動画

海外ドラマ「グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース」シーズン2あらすじキャスト

記事内に広告を含みます

「グランチェスター」記事一覧

海外ドラマ「グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース」シーズン2(全6話)についてまとめました。

1950年代、英国ケンブリッジ郊外の小さな村グランチェスターを舞台に、若き牧師シドニー・チェンバースが殺人事件の謎に挑む一話完結のミステリードラマ第2弾。

優れた洞察力と人並外れたコミュニケーション能力で「探偵」としての才能を発揮したシドニー。飲み仲間でもあるジョーディ・キーティング警部とコンビを組んで、数々の事件を解決していきます。

シーズン1で愛するアマンダに別れを告げたシドニーですが、今シーズンもまだ引きずってます。はたして彼女への想いは成就するのでしょうか。

作品概要

  • 放送局:BS11
  • 放送時間:2021年5月22日(土)から毎週土・日曜9:59~
  • 製作国:イギリス(2016年)
  • 原題:Grantchester
  • 原作:ジェームス・ランシー『The Grantchester Mysteries』
  • 脚本:ティム・ファイウェル/デビッド・オニールほか
  • 監督:デイジー・クーラムほか

あらすじ

1954年、ケンブリッジ近郊のグランチェスター。若き牧師のシドニー・チェンバースと、刑事のジョーディー・キーティングは、ジョーディーの家族、副牧師のフィンチ、シドニーやフィンチの日常の世話をするマグワイア夫人と共にピクニックを楽しんでいた。ピクニックを終え帰宅すると、刑事のウィルキンソンが現れ、シドニーは性犯罪で逮捕されてしまう。

AXNミステリー公式サイトより

原作について

このドラマの原作は、作家でありTVプロデューサーでもあるジェームス・ランシーのミステリー小説『The Grantchester Mysteries』(2012年刊行)です。残念ながら邦訳はされていないようです。

著者の父親は、元英国国教会カンタベリー大主教のロバート・ランシー。本作の主人公シドニー・チェンバースのモデルは、若かりし日のロバート・ランシーとされています。

牧師と神父の違いは?

一般的にプロテスタント教会では「牧師」、正教会やローマ・カトリック教会では「神父」という言葉が使われます。
ちなみに「牧師」は職名で、一般信徒からは「先生」などの敬称で呼ばれます(ドラマの主人公シドニーも、村の人々からは「先生」と呼ばれています)。一方、カトリックでは「司祭」が職名で、「神父」が敬称です。
プロテスタントの「牧師」は家庭を持つことができますが、「神父」は独身でなければなりません。
※ドラマに登場する教会は英国国教会で、プロテスタントに属します

物語の舞台となっているグランチェスターは実在する村で、ケンブリッジから自転車で15分ほどの場所にあります。劇中にもたびたび登場するケム川のほとりにある、静かで趣のある村です。

登場人物(キャスト)

シーズン1のネタバレを含みます

牧師館

シドニー・チェンバース(ジェームズ・ノートン)
ケンブリッジ近郊グランチェスター教区で牧師をしている。ウィスキー、ジャズ、バックギャモンが大好き。第2次世界大戦で近衛連隊として戦った経歴があり、当時の記憶が深く刻まれている。シーズン1で結婚した友人のアマンダを密かに愛している。

レナード・フィンチ(アル・ウィーヴァー)
勤勉で几帳面な副牧師。優しい性格で、1950年代は違法とされていた同性愛者でもある。ロシア文学や王室の歴史にも精通するかなりの読書家。シドニーの代わりに礼拝で説教することもあり、よくカントの言葉を持ち出す。

マグワイア夫人(テッサ・ピーク=ジョーンズ)
牧師館でシドニーやレナードの世話をする家政婦。生活態度に厳しく、歯に衣着せぬ物言いをする。シドニーのプライベートにも容赦なく口出しし、ときに衝突することもあるが、彼らを一番近くで温かく見守る人物。夫は戦争中に失踪している。

警察

ジョーディ・キーティング(ロブソン・グリーン)
シドニーと協力して事件を解決する警部補。正直でユーモアがあり、善悪の区別がハッキリしている。シドニーと同じく第2次世界大戦で戦った経験を持ち、シーズン1ではシドニーから戦時中の壮絶な体験を聞かされている。犯人に撃たれたことによるPTSDに悩まされる。

フィル・ウィルキンソン(ローン・マクファーデン)
ジョーディの部下。女癖が悪く、余計な一言が多い。

マーガレット(セリーヌ・ヒズリ)
警察署で事務仕事をしている積極的な女性。シドニーをデートに誘って付き合い始めるが、彼の気持ちがアマンダにあることに気づき…。

シドニーの家族と友人

アマンダ・ホプキンス(モーヴェン・クリスティ)
シドニーの学生時代からの友人。勤務先である美術館でシドニーと偶然再会し、意気投合した。シドニーに心を残しながらも、父親が望む裕福な男性ガイと結婚。豪邸で何不自由ない新婚生活を送っていると思われたが…。

ガイ・ホプキンス(トム・オースティン)
アマンダの夫。当初は妻の親しい友人であるシドニーに結婚式の司式を依頼していたが、シドニーとアマンダが互いに惹かれ合っていることに気づき、ロンドンでの挙式を決めた。結婚後もアマンダに近づくシドニーを警戒し、憎悪する。

ジェニファー・チェンバース(フィオナ・バトン)
ロンドンに住むシドニーの妹。アマンダとは同級生だった。シーズン2では出版社に就職が決まる。

サム・ミルバーン(アンドリュー・ノット)
牧師。シドニーの友人。第1話で被害者のアビーから秘密を打ち明けられていたことをシドニーに明かす。

そのほか

キャシー・キーティング(ケイシー・エインズワース)
ジョーディの妻。多忙な夫を支えながら4人の子供を育てている。犯人に撃たれて以来、変わってしまった夫を心配する。

アビー・レドモンド(Gracie Brooke)
15歳の少女。第1話で遺体となって発見された。過干渉の父親に反発し、ポルノ雑誌に裸の写真を掲載するなど大胆なふるまいが明らかになる。彼女の日記にはある人物への恋心が綴られ、妊娠していたことが判明する。

ハーディング・レドモンド(ニール・モリッシー)
アビーの父親。娘を心配するあまり、行き過ぎた行動に出る。ギャリーの死刑を望んでおり、ギャリー親子を支えるシドニーにあからさまな嫌がらせをする。

ダニエル・マーロウ(オリヴァー・ディムズデイル)
村で写真スタジオを営むカメラマン。同性愛者。第1話で少女殺害の容疑をかけられるが、無実が証明され釈放される。その後、レナードと心を通わせるようになる。

ギャリー・ベル(Sam Frenchum)
17歳の少年。車いすの母親と2人暮らし。第1話において殺人容疑で逮捕される。本人は殺意を否定しているが、ジョーディは故殺を疑う。第4話の裁判では、シドニーとジョーディが弁護側と検察側で対立することに。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

1954年。ジョーディたちとピクニックを楽しんでいたシドニーは、性的暴行の容疑で逮捕される。15歳のアビー・レドモンドの父親が彼を訴えたのだ。アビーは朝から行方不明で、彼女の日記にはシドニーとの性行為が綴られていたという。
だが日記を読んだのは父親だけで、ジョーディもベンソン警部も実際に内容を見たわけではなかった。シドニーは事実じゃないと反論し、釈放される。
シドニーとジョーディはアビーが向かったというマーロウズ・スタジオを訪ね、そこで彼女の遺体を発見する。アビーは妊娠しており、シドニーの友人でもある牧師のサムに相談していたことがわかる。
さらに、アビーはマーロウに頼んで裸の写真を撮ってもらい、ポルノ雑誌に掲載していた。遺体発見現場にテレビン油の瓶が転がっていることに気づいたマグワイア夫人は、彼女が中絶しようとしていたことに気づく。
アビーを殺したのは17歳のギャリーだった。彼はアビーから相談を持ちかけられ、彼女を助けようとテレビン油を飲ませたという。殺意を否定するギャリーだが、故殺を疑うジョーディは暴力的な取り調べを行う。
シドニーはギャリーが隠し持っていたアビーの日記を読み、子供の父親がサムであることに気づく。だがサムは大執事の命令で既に教区を去っていた。サムをかばう大執事に、シドニーは「あなたは彼女の死に加担したも同然だ」と言い放つ。
シドニーはアマンダの新居を訪ね、久しぶりに彼女と再会する。

ジョーディとキャシーはシドニーに女性を紹介するが、なかなか気に入る相手が見つからない。そんな折、アマンダが夫の留守中にグランチェスターを訪れ、牧師館に滞在することに。
ケンブリッジでは、教授のバレンタイン・ライアルが礼拝堂の上から飛び降りて自殺を図る。だが妻マイアは自殺を否定し、「誰かが突き落とすのを見た」という目撃者も現れる。
シドニーはジョーディとともに母校を訪ね、守衛長のフランクや学寮長のモンゴメリと再会する。ライアル教授の研究室で記号が書かれたメモの燃え残りを発見したシドニーは、その記号が図書記号であることに気づく。
一方、ジョーディは事件現場で見かけた女性を尾行するが、銃を突きつけられ手を引くよう脅される。さらに、学寮長からライアル教授が英国の諜報部員だったことを知らされる。メモに書かれていた図書番号の本を調べると、本の中にはソビエトのスパイであるラバン教授やクロンプトンに関する機密資料が隠されていた。
身の危険を感じたジョーディは事件から手を引こうとするが、シドニーに説得されて捜査を続行。ライアル教授が一緒に塔に登った相手が親友のバートレットだと気づく。
ライアルは肺がんを患い、死を悟っていた。諜報部はバートレットにライアルを殺させて敵側に潜入させることを企み、ライアル本人もそれを受け入れたのだった。
バートレットは計画通りライアルを殺して敵の信用を得ることに成功し、長年大学内で活動しているソビエトの大物スパイ“皇帝”との接触を果たす。“皇帝”の正体は守衛長のフランクだった。
シドニーは警察署で働くマーガレットをデートに誘う。アマンダが帰る日、夫のガイが牧師館に迎えに来る。ガイはシドニーを殴り、「妻に近づくな」と言い捨てて立ち去る。

シドニーは教会を訪ねてきたテオ・グレアムから「下宿先の主人を殺した」と告白される。だがジョーディとともに下宿を訪ねると、死んだはずのエリックは生きており、テオとは会っていないと話す。
テオが釈放された直後、エリックはシドニーたちの目前で車に轢き殺されてしまう。エリックの体にはテオが刺したと思われる傷があり、やがて発見された車の中からテオの財布が見つかる。
シドニーは廃屋に隠れていたテオを見つけるが、彼は錯乱状態に陥っていた。テオの部屋でエリックの妻ビビアンの写真を見つけたシドニーは、彼がビビアンの愛人だったことを知る。ビビアンはテオとの浮気を認めるものの、夫殺しは否定する。
ビビアンの取った行動は、すべて娘のジョーンのためだった。支配的で放蕩三昧の夫エリックに貯金を使われ、娘を大学にも行かせてやれず、耐えかねたビビアンは下宿人のテオを利用してエリックを殺そうとするが失敗。そこでもう一人の下宿人レイモンドに轢き殺させたのだった。
ビビアンに利用されたと知ったレイモンドは、娘と逃げようとした彼女を射殺。駆けつけたジョーディに拘束される。
アマンダは結婚生活に幸せを見いだせず、ケンブリッジで万引をして警察に捕まる。彼女と面会したジョーディは、夫とシドニーに話さないことを約束し、彼女を自宅に連れ帰る。
シドニーはアマンダへの想いを断ち切るため、マーガレットにキスをする。牧師館を訪れたアマンダは2人のキスを目撃し、ショックを受ける。

富豪のレジー・ローソンは、自殺した先妻アナの亡霊に悩まされていた。相談を受けたシドニーは館を訪れて祈りを捧げるが、その夜、レジーは厩舎で首を吊って自殺する。現場の状況に違和感を覚えたシドニーは、他殺ではないかと疑う。
一方、ついにアビー事件の裁判が始まる。被告人ギャリーの無罪を信じるシドニーは、弁護側証人として検察側証人のジョーディと真っ向から対立する。シドニーはギャリーを助けたい一心で、アビーのお腹の子の父親が元牧師のサムであることや、ジョーディが「死刑を望んでいる」と発言したことを裁判で暴露。ジョーディとの友情に亀裂が生じてしまう。
最終日、ギャリーに有罪判決が下され、絞首刑が決定する。マーガレットとの関係も壊れ、消沈したシドニーはアマンダに会いにいく。アマンダは万引きをしたことや、夫のガイとうまくいっていないことを認める。シドニーは「今からでも遅くない」と離婚を勧めるが、彼女はガイの子供を妊娠していた。
レジーを自殺に見せかけて殺害したのは、先妻アナの兄ラズロだった。兄妹はアウシュビッツの収容所から生還したユダヤ人だったが、レジーはアナの財産を手に入れる目的で彼女を殺害し、自殺を偽装。ラズロは報復のためにレジーを同じ方法で殺害したのだ。
ジョーディに真相を聞かれるも、「彼は自殺だ」と答えるシドニー。ジョーディは犯罪を黙認するシドニーを糾弾し、2人は決裂する。

シドニーとアマンダは、息子ギャリーの減刑に向けて懸命に嘆願活動を行う母フィリスを支える。一方、ジョーディは日常的に妻リタに暴力を繰り返すエディを窃盗容疑で逮捕。ところがエディは拘留中に死体で発見される。
マーガレットの「言い争う声を聞いた」という証言により、最後に独房を訪れたジョーディに嫌疑がかかる。疑いを晴らすべく行動を起こすシドニー。リタを尾行すると、ジョーディの部下フィルと浮気していることが判明する。フィルはひそかにエディの家に盗品を仕込み、彼を窃盗犯に仕立て上げたのだ。
さらに、シドニーはエディが逮捕されたときに「息苦しい」と訴えていたことや、自宅のベッド脇に酒瓶が転がっていたことから、毒を盛られて発作を起こしたのではないかと推測。尋問を受けたリタは酒に殺鼠剤を混入したことを認め、「子供の将来のためにはこうするしかなかった」と語る。
ギャリーの死刑執行に立ち合ったシドニーは、法が示す正義に疑念を抱く。アマンダの慰めを受け入れることもできず、ジョーディの「処刑は正しかった」という言葉に「慈悲はないのか」と食ってかかる。
ジョーディに「悪い奴の味方をするのは、君自身が人殺しだからだ」と指摘されたシドニーは、激昂してジョーディを殴りつける。

ジョーディの言葉に傷つき、酒浸りになるシドニー。大執事は厄介者のシドニーを教区から追い出そうともくろみ、レナードに後任を頼みたいと持ちかける。
そんな時、姿をくらましていたサム・ミルバーンがシドニーの前に現れる。サムは死んだアビーを愛していたと訴え、シドニーに許しを求める。だがサムを目撃したアビーの父親ハーディングは「殺してやる!」と激昂し、サムは再び姿を消してしまう。
翌朝、アビーの墓石には血痕があり、近くで血が付着したサムの上着も見つかる。やがてサムが下宿している家の14歳の娘ジニーが失踪したことがわかる。彼女はホテルの一室で発見され、「サムに捨てられた」と語る。
ハーディングはサムを殺害したことを自供するが、シドニーは違和感を覚える。サムを刺したのはハーディングの妻アガサだった。シドニーは地下室に監禁されていた瀕死のサムを救出するものの、彼を許すことができない。そしてジョーディもまた、アガサを逮捕しなければならないことに暗澹たる思いを抱く。
レナードはシドニーの後任を辞退し、サムを支援した大執事を告発する。ダニエルとの緩やかな関係を望んだレナードだったが、待ちきれなくなったダニエルは別の男性を選んでしまう。
シドニーたちは牧師館でジョーディの50歳の誕生日を祝う。「ビルマから戻って妻と出会い、過去を振り返らないと決めた」とシドニーに語るジョーディ。和解した2人は抱擁を交わす。
アマンダは夫ガイとの別れを選ぶが、激怒した父親に勘当されてしまう。シドニーはすべてを失ったアマンダを受け入れる。

感想(ネタバレ有)

シドニーとアマンダの恋愛事情はそのままシーズン2にも引き継がれ、より深刻化する事態に。さらにシーズン1最終話で銃撃を受けたジョーディのPTSD問題や、第1話の少女殺害事件が最後まで暗い影を落とし、全体的にシリアスで重い空気が漂うシーズンになりました。

心に残ったのは、最終話のラストでシドニーが語った説教です。

「許すことは罪を軽視することではない。我々は不完全で許すことは困難です。時間もかかります。しかし許すという行為は力を与えてくれます。罪をなした者にはもちろん、我々自身にもです。許すというのは愛なのです」

ほのぼのとしたシーンが減ってしまった中で、レナードとマグワイア夫人の登場シーンだけが癒やしでした。頑固で厳格なマグワイア夫人にはジャックという恋人ができ、みんながあぜんとするシーンが面白かった。

いつも不機嫌そうで喧嘩腰の彼女だけど、いざというときにはシドニーを守ろうと奔走するし、シドニーにとって大事な人が誰なのか、ちゃんとわかってるところが好き。いちばん心強いかも。

レナードもダニエルといい感じだったんだけど、最終的には振られてしまうことに…。ただ、ダニエルはこの後のシーズンにも登場するので、もしかしたらヨリを戻すことになるのかもしれません。

アマンダはついに夫ガイとの別れを決意。妊娠中だというのに父親に勘当された彼女は、すべてを失ってシドニーのもとへ。2人はようやく結ばれるのでしょうか…まだまだ前途多難な気もしますが。

この続きは、2016年12月24日にイギリスで放送された「グランチェスター クリスマススペシャル」で描かれます。

シリーズ記事一覧