ネタバレ有「ハンドメイズ・テイル」シーズン3全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)・用語解説

ハンドメイズ・テイル/侍女の物語【シーズン3】

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海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」 シーズン3(全13話)についてまとめました。

架空の国家〝ギレアド共和国〟を舞台に、男性が絶対的な権力を持つ近未来社会で、虐げられた女性たちの「希望」と「生命力」を描いたドラマ。

シーズン3では、シーズン2のラストでギレアドに残る決意をした主人公ジューンが、ローレンス家に仕えることに!

ローレンス司令官といえば、シーズン2の後半でエミリーが仕えていた政府の要人ですよね。エミリーを犯さなかったし、最後は逃がしてくれたので悪い人ではなさそうだけど、ちょっとまだよくわかりません…。

少しずつ女性たちの間に反乱の気運が高まってきてますし、ジューンたち侍女の反撃が見られるかも…楽しみです!

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作品概要

  • 動画配信:Hulu
  • 製作国:アメリカ(2019年)
  • 原題:The Handmaid’s Tale
  • 原作:マーガレット・アトウッド 『侍女の物語』
  • 脚本:ブルース・ミラー
  • 監督:リード・モラーノほか

予告動画

原作について

このドラマの原作は、カナダの作家マーガレット・アトウッドの小説『侍女の物語』(1985年刊)です。

男性優位の近未来社会で虐げられ、自由と尊厳を求めてもがく女性たちの姿を描いた作品です。カナダ総督文学賞、アーサー・C・クラーク賞を受賞しています。

著者の別のディストピア小説「MaddAddam(原題)」シリーズもドラマ化されることが決まっています。

登場人物(キャスト)

※シーズン2までのネタバレを含みます

主要人物

ジューン・オズボーン/オブフレッド/オブジョセフ(エリザベス・モス)
“侍女”としてウォーターフォード家に仕える女性。侍女になる前は出版社で働いていた。夫ルークと娘ハンナと共に国境を越えようとして捕まり、家族から引き離され、“侍女”の訓練センターに強制連行された。
ウォーターフォード家の運転手・ニックと愛し合うようになり、ニックの子どもを妊娠・出産。生まれた娘ニコールを亡命するエミリーに預けた。

ルーク・バンコール(O・T・ファグベンル)
ジューンの夫。逃亡の途中、国境近くでジューンと離ればなれになる。その後カナダへ亡命し、同じく亡命したモイラと再会。現在はカナダでモイラとエリンと3人で暮らしている。ジューンの帰りを待つことしかできない自分に苛立っている。

ハンナ・バンコール(ジョーダナ・ブレイク)
ジューンとルークの娘。逃亡中に捕まり、ジューンとは別に連れ去られる。現在は“アグネス”という名を与えられ、マッケンジー司令官の家で暮らしている。

モイラ(サミラ・ウイリー)
ジューンの学生時代からの友人。同性愛者。訓練センターを脱走した罰として売春宿「イゼベルの店」で売春婦として働かされていたが、脱走してカナダへ亡命し、ジューンの夫ルークと再会する。ルークと共に、ジューンのためにできることを模索している。

ローレンス家

ジョセフ・ローレンス(ブラッドリー・ウィットフォード)
コロニーを設立した司令官。ジューンがウォーターフォード家の次に仕えることになる。かつてエミリーが仕えており、エミリーがリディアを刺したことを知って彼女を亡命させた。時にジューンを助けることもあれば、残酷な態度を見せることもある。一筋縄ではいかない人物。

エレノア・ローレンス(ジュリー・ドレッツァン)
ローレンス司令官の妻。精神的に不安定で、部屋にこもっている。かつて子どもを作ろうとしたがかなわず、今も傷心の日々を送っている。ギレアドをよく思っておらず、ジューンや女中たちの活動にも協力的。

ウォーターフォード家

フレッド・ウォーターフォード(ジョセフ・ファインズ)
ジューンが“侍女”として2度目に仕えることになった司令官。ギレアド共和国の建国にも関わっており、“儀式”を提案した人物でもある。ジューンに慕われていると思い込み、セリーナに隠れて密通を繰り返した。セリーナが屋敷に火をつけて全焼したため、ジューンを手放すことになる。

セリーナ・ジョイ・ウォーターフォード(イヴォンヌ・ストラホフスキー)
フレッド・ウォーターフォード司令官の妻。ジューンが産んだ娘ニコールをわが子として愛し、娘のためにギレアドを変えようとしたが、フレッドらの反対に遭い小指を切断される。ギレアドの未来に不安を抱き、ニコールをジューンに託して亡命させる。未来に悲観して焼身自殺を図り、ジューンに助けられる。

ニック・ブレイン(マックス・ミンゲラ)
フレッドの運転手。プライス司令官の指示でフレッドを監視する“目”でもあったが、プライスが死亡し上司を失う。ジューンを愛しており、何度も彼女を逃がそうとするがうまくいかない。ジューンがローレンス家に移った後、司令官に昇進し、シカゴへの異動を命じられる。

リタ(アマンダ・ブリューゲル)
ウォーターフォード家で家事を担当する女中。戦争で19歳の息子を亡くしている。レジスタンスのひとりでもあり、女中たちと協力してジューンとニコールを脱出させようとした。

侍女仲間

エミリー(アレクシス・ブレデル)
かつてジューンの買い物のパートナーだった“侍女”。元細胞生物学教授で、同性愛者。女中と密通したことが発覚して捕まり、女性器を切除される。その後コロニーへ送られて強制労働させられていたが、再び侍女として仕えることに。リディアを刺し、ローレンス司令官の助けを借りて逃亡。途中でジューンの娘ニコールを預かり、カナダに亡命した。

ジャニーン/オブウォーレン/オブダニエル(マデリーン・ブリューワー)
ジューンと一緒に訓練センターに連れてこられた。初日に反抗的な態度を取ったため、罰として片目を奪われる。“侍女”としてパットナム司令官の子どもを出産するが、パットナムに裏切られ自殺未遂を図る。その後コロニーへ送られるが、エミリーと共に侍女として戻ってくる。

アルマ/オブロバート(ニナ・キリ)
センターで一緒に訓練を受けたジューンの友人の“侍女”。メーデーと繋がっている。

ナタリー/オブマシュー(アシュレイ・ラスロップ)
“オブジョセフ”になってからのジューンの買い物のパートナー。ギレアドへの忠誠心が強く、抵抗する侍女たちを戒める。過去に3人の子どもを産んでおり、4人目の子を妊娠する。

そのほか

リディア(アン・ダウド)
侍女を訓練する“おば”と呼ばれる教育係のひとり。恐怖と暴力で女性を支配し服従させる一方で、自身が育て上げた侍女たちに誇りを持っている。ローレンス家でエミリーに刺され、足が不自由になる。

ウォーレン・パットナム(スティーヴン・クンケン)
かつてジャニーンが仕えていた司令官。ジャニーンの自殺未遂によって密通していたことが発覚し、罰として左腕を切断された。現在は妻ナオミと共にジャニーンが産んだ娘アンジェラを育てている。

ナオミ・パットナム(エヴァー・キャラダイン)
ウォーレンの妻で、セリーナの友人。ジャニーンが産んだ娘アンジェラを育てている。

ホリー・マドックス(チェリー・ジョーンズ)
ジューンの母。活動家。早い段階から国の危機を感じ取り、運動を起こしていた。ジューンが活動家になることを望んでいた。現在はコロニーで強制労働させられている。元医師。

パメラ・ジョイ(レイラ・ロビンス)
セリーナの母。屋敷が全焼して実家に戻ったセリーナに、フレッドとやり直すよう助言する。

シルビア(クレア・デュヴァル)
エミリーの妻。逃亡しようとした空港でエミリーと離ればなれになり、息子と共にカナダへと亡命した。ギレアドから戻ったエミリーを静かに受け入れる。

マーク・トゥエロ(サム・イェーガー)
アメリカ合衆国政府の工作員。カナダでセリーナに接触し、亡命を促す。

ジョージ・ウィンズロウ(リストファー・メローニ)
ワシントンの最高司令官。5人の子どもの父親。ワシントンを訪れたウォーターフォード夫妻を受け入れる。

エリザベス・ウィンズロウ(エリザベス・リーサー)
ジョージの妻。セリーナにワシントン定住を勧める。

用語解説

近未来のアメリカに建国された宗教主義国家。キリスト教原理主義勢力がクーデターを起こして領土を奪い、誕生させた。

民主主義は崩壊し、権力志向の強い指導者たちによって支配されている。女性は職に就くことも財産を持つことも金銭授受も読書も禁じられる。

環境汚染などによって深刻化した不妊問題を解決するため、聖書を極端に解釈し、子どもを産むことができる健康な女性を〈赤いセンター〉に強制連行して“侍女”の訓練を受けさせ、支配階級の屋敷に派遣している。

反逆者は縛り首にされ、街のいたるところに吊されている。

出産可能な女性を“侍女”として送り出すべく訓練する場所。“おば”とよばれる教育係によって“侍女”の役割を徹底的に叩き込まれる。

強制連行によって連れてこられ、家族とも引き離される。逆らうと片目を摘出されたり、腕を切断されるなどの厳罰が下される。

訓練が終わると“司令官”と呼ばれる支配階級の屋敷に派遣される。

支配階級(司令官)の子孫を残すために、「産む道具」として派遣される女性。
月に一度、排卵日前に“儀式”と呼ばれる性交渉が行われる。

家族、財産、名前などすべての人権を奪われる。期限が過ぎたり妊娠して出産したりすると、次の屋敷へ移される。

名前は仕えた男性の名前に「オブ(of)」を付けた名前が与えられる(○○のもの、という意味)ため、奉仕先が変わると名前も変わる。

赤いロングドレス、重いブーツ、白いコイフを着用し、大きな白いつば付き帽を外に着用する。

月に一度、排卵日前に行われる性交渉。支配階級の夫婦と侍女の3人によって行われる。

侍女の教育係。〈赤いセンター〉で侍女を訓練し、その後も監督する。茶色の服をまとい、電流が流れる棒を持っている。

監視役。

武装した者たち。あらゆる階層の人間を見張る。

同性愛者。

ギレアドに抵抗する者たちの総称。

各話のあらすじと感想(ネタバレ有)