Hulu「THE HEAD」最終話あらすじ感想|真犯人は…ラスト5分の真実

海外ドラマ「THE HEAD」あらすじキャスト

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Huluで配信中の海外ドラマ「THE HEAD」最終話(第6話)のあらすじと感想です。

どんでん返し来たーーーっ!!!
やってくれましたね! 

ラスト10分からの怒濤の伏線回収にゾクゾクしたし、余韻を残すラストシーンも最高でした!

最終話のあらすじ

マギーは8年前に〈ポラリス5〉で何があったのか、アニカから真相を聞き出す。パーティーの夜、サラはアーサーに呼び出され、休憩室で関係を迫られていたという。

アーサーがサラを押し倒そうとした際に転倒し、サラはテーブルの角で後頭部を打って死亡。その現場を目撃したアニカは、アーサーが逮捕されれば研究が続けられなくなり、これまでの努力が水の泡になると考え、隊員たちを説得することを決める。

隊員たちの弱みをネタに脅し、事件の隠蔽を強要するアニカ。そうして全員の承諾を得たアニカは、サラの遺体ごと基地を燃やして殺人事件を闇に葬ったのだった。

マギーの話を聞いたヨハンは「アニカがそんなことするわけない」と激昂する。サラの死は火災による事故死だと主張するアーサーだったが、サラの肺から煙は検出されていない。

マギーはアニカが雪上車でカナダ基地へ向かったことを思い出し、ヨハンに伝える。捜索隊をカナダ基地へ向かわせるヨハン。だが雪上車は基地へ向かう途中で雪に埋まり、中からアニカの遺体とアーサーの血の付いたセーターが発見される。

さらに記憶を取り戻したマギーは、アニカを見送った後、アーサーから銃を奪おうとしたアキが殺されたことを思い出す。アーサーを保守用トンネルに閉じ込めたマギーは、救助隊が来るまで厨房に隠れていたと話す。

警察が到着し、マギーは事情聴取を受ける。一連の事件の犯人として逮捕され、ヘリに乗せられるアーサー。

警察の調べが終わり、マギーが基地を出る日。返却されたノートパソコンである女性に連絡するマギー。女性はマギーを「オリヴィア」と呼び、「終わった?」と声を掛ける。

マギーは殺されたサラの娘オリヴィア・ジャクソンだった。〈ポラリス5〉の越冬隊員だったダミアン・ファウルズから母の死の真相を聞き、彼が隠し持っていたアーサーのセーターを受け取ったマギーたち姉妹は、〈ポラリス5〉の越冬隊員たちへの復讐を計画した。

マギーはアーサーが指名したラーズを車で撥ねて殺害し、代わりに医師として越冬隊に参加。素性を偽り、次々と隊員たちを殺害していったのだ。アニカの雪上車にアーサーのセーターを隠し、燃料ホースに穴を空けたのもマギーだった。

復讐を終えてヘリに乗り込んだマギーに、アキの幻影が見える。アキはマギーが雪上車の燃料ホースに穴を開けているのを見てしまい、彼女に殺された。「あのとき後悔した?」と優しく問いかけるアキ。

マギーは答えず、南極を後にする。

最終話の感想(ネタバレ有)

アニカのもうひとつの顔

予想はしていたけど、どんでん返し最高でした!
振り返ってみれば、生存者がアーサーとマギーの2人という時点で、もう既に答えが出ていたんですね。

予想外だったのがアニカです。常に冷静で客観的な判断を下す“優等生”のアニカが、8年前に殺人事件の隠蔽工作を仕切っていたとは…。

いや、冷静沈着な彼女だからこそ、時間をかけて隊員たちと話し合い、彼らの弱みをネタに脅しをかけ、最終的に全員を説得することができたのかもしれない。

俺様スターのアーサーはサラを殺した張本人ではあったけど、意外と普通の人で、自分のしたことに怯えてオロオロしてただけ。その後は完全にアニカに主導権を奪われ、彼女の言いなりでした。

「私とサラの苦労が何もかもクソまみれになった。あなたが欲望を抑えられなかったせいで。なぜ私の努力までムダになるの? とばっちりだわ。サラも報われない。このままじゃ」

「サラは生き返らないけど、研究を続ければ無数の命を救える」というアニカの言葉がいちばん怖かった。納得しそうになるのが。でもこれは違う。ただのエゴ。

第3話でエリックがエバに「彼(彼女)に従え」と言っていたのは、アニカのことだったんですね。アニカはアーサーと同じ、あるいはそれ以上のエゴイストだったということでしょう。

真犯人に罪を着せられるアーサー

マギーの証言によって、アニカがカナダ基地へ向かったことが判明。ヨハンは捜索隊を向かわせますが、アニカが乗った雪上車は基地に辿り着くことなく、雪に埋もれた状態で見つかります。

雪上車の中にはアニカの凍った遺体と、サラの血が付着したアーサーのセーターがありました。雪上車の燃料ホースには穴が空いており、アーサーの仕業だと思い込むヨハン。

ようやく警察が到着し、マギーの証言と血のついたセーターによってアーサーは一連の事件の犯人として逮捕されます。激昂し、マギーに襲いかかろうとするアーサー。

アーサーが殺したのはサラとエリックだけ。発見されたときにアーサーが言っていたとおり、連続殺人の犯人はマギー。しかしそのことに、警察もヨハンたちも、誰一人気付かない。

マギーの正体と連続殺人事件の真相

警察の調べが終わって基地を出る前、パソコンで誰かに連絡するマギー。画面に現れたのは、第1話でマギーがビデオ通話をしていた妹のシルヴィアです。彼女はマギーを「オリヴィア」と呼んでいます。ここから怒濤の伏線回収。

「終わった?」
「ええ、終わった」
「立派だわ」

マギーの正体は、〈ポラリス5〉で殺されたサラの娘。姉妹はダミアン・ファウルズから母の死の真相を聞いて、復讐を企てていたことが判明します。

第3話で「マギーは素性を偽っている」と言っていたアーサーの推測は当たっていたわけですね。その目的はスパイではなく、復讐でしたが。

マイルズも、ニルスも、エバも、マギーが殺していたのです。アニカが乗る雪上車の燃料ホースに穴を空けたのも、マギーでした。

アーサーがサラを殺した時に着ていたセーターは、8年前にダミアン・ファウルズが現場に落ちていたのをどさくさに紛れて盗み、マギーたち姉妹に会ったときに渡しています。

なので、マギーが〈ポラリス5〉でセーターを見つけたと話していたのは嘘。おそらくずっと彼女が隠し持っていたのだと思います。

こうなると、マギーがヨハンに語った話(回想シーン)は、どこまでが真実で、どこからが嘘なのかわからなくなってきます。

わたしが第5話で違和感を感じた、〈ポラリス5〉から戻ったマギーとアキが突然ラモンに襲われるシーンも、作り話だった可能性がある。ラモンが2人を襲う理由がないもんね。

ラスト5分で明かされた真実

すべての罪をアーサーに被せて、“被害者”として基地を出るマギー。ヨハンの前では最後までT3症候群を装っていましたが、これも演技でした。

ここからのラスト5分がね…もう…たまらなかったです。

マギーが乗り込んだヘリの中に、アキが乗っているんですよね。アキは死んでいるので、もちろん幻です。彼女の話では、アキはアーサーと争って殺されたことになっていました。

でも、事実は違いました。マギーは雪上車の燃料ホースに穴を空けているところをアキに見られてしまい、「ごめんなさい」と泣きながら、彼を殺したのです。

「あのとき、後悔した?」と問うアキ。怒っているわけでも悲しんでいるわけでもなく、今も変わらずマギーを愛していて、彼女を許しているような、優しい表情をしていた。泣ける。

マギーはその問いに答えず、アキの姿も消えてしまう。アキが座っていた場所を見つめ、淋しそうな表情を浮かべるマギー。「後悔してない」と言い聞かせているようでもあった。

マギーの鼻からは血が流れ、その血を拭った指を見て、彼女はうつろな表情を見せる。

たぶん彼女は病気なんだろうね。第3話で、南極行きはガンで亡くなった母親との約束だったと語っていたけど、ガンに侵されているのは彼女自身。おそらく余命宣告を受けているのだと思う。

だからこんな無謀な復讐計画に身を投じ、命を懸けてやり遂げられたのかもしれない。なんとも切ない、胸を打つラストシーンでした。

同じような展開が続いて途中少し飽きてしまったけど、最終話で挽回してくれました。全体的に見ると充分面白かったし、大満足です。

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