
(C)WOWOW
連続ドラマW「アキラとあきら」第1話が放送されました。
期待通り、見応えのあるドラマでした!
もう安心して見ていられます(笑)
1970~80年代の髪型やファッション、小物等が再現されていて、懐かしかったです。
パソコンもスマホもない時代。
プレゼンはパワーポイントではなく、スライドでしたね(笑)
第1話の原作との相違点をまとめてみました。
原作も最高に面白かったです。
この記事の目次
第1話あらすじ
1986年4月、メガバンク・産業中央銀行の新人研修で伝説が生まれた。研修の最終行程で行なわれる実践形式の融資プロジェクトで、相対した階堂彬(向井理)と山崎瑛(斎藤工)。誰も想像のつかない提案をした彬。それを見破った瑛。お互いの健闘を讃える2人。この時はまだこれから待ち受ける過酷な“運命”を、2人は知る由もなかった。時はさかのぼり、1975年。2人の“アキラ”の人生の交差はこの年から始まっていた。
第1話における原作との違い
このドラマの原作は、池井戸潤さんの長編小説「アキラとあきら」です。
あの半沢直樹も所属した「産業中央銀行」が舞台の、スケールの大きな作品です。
以下、原作のネタバレになりますのでご注意ください。
1.物語の始まり
ドラマでは、産業中央銀行の新人研修「融資戦略プログラム」から始まります。ファイナルに残った2人の「あきら」は名勝負を繰り広げ、お互いの健闘を讃えます。
原作では、山崎瑛の小学生時代から始まります。海辺の町で幸せな日々を送っていましたが、徐々に工場の経営が悪化。父・孝造が営む会社は倒産し、瑛たち家族は逃げるように町を去ります。第1章~第2章は、ほとんど瑛視点で進みます。
2.彬の小学生時代
ドラマでは、オリジナルのエピソードが追加されていました。彬の名前の由来を祖父から聞いたり、勉強する意味がわからず悩んだり、親に反発して塾をサボって繁華街に出かけたりするシーンがありました。
原作では、小学生時代は主に瑛視点なので、彬は少ししか出てきません。瑛が車に轢かれそうになった場面では、彬は車の中から見ているだけでした。
3.安堂章二
ドラマでは、大学生時代に彬の家庭教師をしていました。産業中央銀行では、彬たちの新人研修を担当する人事部の行員として登場します。
原作では、彬の父・一磨が経営する東海郵船を担当する銀行員です。彬と初めて会ったのは、彬が就職活動をしている時でした。その後も彬を気に掛け、東海郵船グループのために尽力します。
4.ロザリオ
ドラマでは、小学生時代の彬が、瑛のロザリオを拾って手渡すシーンが追加されていました。そのことからロザリオが彬の記憶に残り、その後、産業中央銀行の新人研修の時に瑛のロザリオを見て、当時を思い出すことになります。
原作では、彬がロザリオを拾うシーンはありません。ふたりは過去に何度か会っているのですが、大人になってから思い出すことはありませんでした。
5.チビ
ドラマでは、瑛が町を離れることになった時、飼い犬のチビをいったん置いてけぼりにしますが、瑛がひとりで町にもどってきた時に再会します。父親ともそこで再会しています。
原作では、瑛は町にもどりますが、チビとも父親とも再会できません。その後しばらくして、チビはボロボロになって瑛のいる磐田へやってきます。瑛の母は、河津から2週間かけて歩いてきたチビを抱き締めて泣きます。瑛が父親と再会したのは、ひと月ほど経ってからです。
第1話感想
原作がとても面白くて、ドラマが始まるのを楽しみにしていました。
ストーリーもですが、何より登場人物が魅力的だったので、文章で想像していた人物がドラマで実物(?)として現れると思うと、ワクワクしてしまいます。
山崎瑛と階堂彬、どちらも人間として素敵なんですよね。
山崎瑛は父の会社の倒産という逆境を乗り越えたが故に、他人の痛みがわかる優しくて強い人。
階堂彬は大企業の社長の息子で何不自由なく育ったのに、尊大でも横暴でもなく冷静に周りを見通せる聡明な人。
そんな魅力溢れる2人の「あきら」を、向井理さんと斎藤工さんが演じるのですから、贅沢というか爽快というか目の保養というか(笑)
2人以外にも、注目したい登場人物が何人かいます。
ひとりは、ヤスさん。TKOの木下隆行さんでしたね!
もうひとりは、ガシャポン。
こちらはまだドラマに登場していませんが、おそらく次回出てくるのでは、と思っています。
原作は、ふたりが歩む30年という長い時間を、小学生時代から順を追ってじっくりと丁寧に描いています。ドラマは、銀行員の彼らが、ときどき過去を振り返るような形で進んでいくようですね。
彬がロザリオを拾うシーンが追加されたり、ドラマオリジナルのエピソードもたくさん見られそうなので、今後の展開が楽しみでしょうがないです!