「アキラとあきら」第4話あらすじ・感想・原作との違い

WOWOW「アキラとあきら」あらすじキャスト

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WOWOW連続ドラマ「アキラとあきら」第4話のあらすじと感想です。

今回の瑛サイドは、ほぼドラマオリジナルでした。原作にはない静岡支店での瑛、今後どうなるのか気になります!
そして、登場しなかったあの人は…?

第4話あらすじ

三友商船による東海郵船の買収提案に対し東海郵船社長・階堂一磨(石丸幹二)は事業拡大で対抗しようと産業中央銀行営業第一部・安堂章二(小泉孝太郎)と階堂彬に500億円の融資を頼む。融資すべきか悩む安堂に対し、彬は思いもよらない提案をした。そのころ、静岡支店に左遷された山崎瑛は、銀行員になるきっかけをくれた工藤武志(長谷川朝晴)と会っていた。

WOWOW公式サイトより

第4話感想

今回、瑛サイドはほぼ原作にはないエピソードで構成されていました。静岡支店での瑛はドラマオリジナルなので、これからの瑛の活躍に期待したいです。

びっくりしたのは、ロザリオの件ですね~。結末がバッサリ削られてたから「えっ!?」って思ってしまいました。あのエピソード大好きなのにな~。たぶん、あの人は違う場面で登場するんでしょうね。楽しみに待つことにします。

ガシャポンと亜衣が毎回出てきてくれるので、ふたりが大好きな私としては嬉しいです。もっと瑛と絡んでほしいくらいです。でも、亜衣とは次回でバイバイすることになるのかな? ただでさえ女性の登場人物が少ないのに、ちょっと寂しくなりますね。

ドラマ版の安堂は、演じている小泉孝太郎さんのキャラがそうさせるのか、原作よりも穏やかで優しいイメージ。原作だと、この後安堂は企画部に異動になって、ほとんど登場する場面がないのですが、ドラマは今後も続けて登場しそうです。

原作との違い

ここからは池井戸潤氏の長編小説『アキラとあきら』をもとに、ドラマと原作との違いを見ていきます。原作のネタバレを含みますのでご注意ください。

三友商船の参入

ドラマでは、安堂が階堂彬を誘って、階堂一麿に話を聞きに行くという展開になっていました。一麿は三友商船からの買収提案を断り、三友に対抗するため新しいフェリーを買うと言います。その投資額として産業中央銀行に500億円の融資を打診します。

原作では、階堂彬が大学4年の時のエピソードです。一麿が産業中央銀行に頼んだ融資額は100億円でした。その時に現れたのが安堂です。彬と安堂はこの時に初めて顔を会わせています。

貨物船の提案

ドラマでは、階堂彬がフェリーに乗っているときに偶然見かけた貨物船がきっかけで、フェリーではなく貨物船を買うことを思いつきます。安堂は彬の提案に賛成し、一麿にそれを伝えます。

原作では、貨物船を買うことを階堂一麿に提案したのは安堂です。大学生だった彬は、同席して話を聞いていただけです。

階堂彬が銀行員になったきっかけ

ドラマでは、彬が大学生の時にゴルフ部のOBである融資部長の羽根田(永島敏行)に会い、羽根田の話を聞いて「銀行に入って自分の力を試してみたい」と思うようになります。

原作では、安堂に会ったことがきっかけです。安堂が貨物船購入を提案した時、彬は「会社経営の根幹に関わる部分に、銀行員がここまで真剣に踏み込むのか」と、安堂のアイデアと知識に驚き、銀行の仕事に興味を持つようになります。

この時、彬はちょうど就職活動中で、産業中央銀行からも声がかかっていました。
羽根田部長がゴルフ部のOBだという設定はありません。

ガシャポンの結婚

ドラマでは、ガシャポンが山崎彬と北村亜衣を呼んで結婚報告をする場面や、結婚式当日の披露宴の場面がありました。

原作では、このエピソードはありません。

静岡支店の山崎瑛

ドラマでは、静岡支店に飛ばされた山崎瑛は、実家の父や、階堂彬、北村亜衣、銀行員の工藤らにそのことを話し、悩みを聞いてもらっていました。また、静岡支店の上司から嫌味を言われたり稟議を突き返されたりと、新しい職場で苦労する様子が描かれていました。

原作では、彬は営業本部に転勤となり、静岡支店には行っていません。そのため、父親や階堂彬らに悩みを打ち明ける場面はありませんでした。

井口からの手紙

ドラマでは、アメリカに渡った井口から、山崎瑛のもとに感謝を綴る手紙が届きます。手紙には、井口の娘が描いた瑛の絵も同封されていました。それを見て、瑛は再び仕事への情熱を蘇らせます。

原作では、山崎瑛が井口一家を助けるエピソードは、第8章「ロザリオ」で書かれています。手紙は井口の妻からのもので、手紙には感謝の気持ちと共に、日本を離れるときにお世話になったボランティア団体のリーダーが、瑛にとって意外な人物だったことが書かれていました。

それは、かつて小学生だった瑛にロザリオをくれた、ヤスさんでした。今は教会で牧師をしているヤスさんは、井口夫妻から瑛の話を聞くと、涙を流して喜んだといいます。

伊豆のリゾート計画

ドラマでは、彬の叔父たちが西伊豆に高級リゾート施設の建設を計画し、その資金として産業中央銀行に180億円の融資を打診します。安堂は「現実味がない」と断り、そのことを彬に報告します。

原作では、彬がリゾート計画について知ったのは、祖父の法要の時で、茂原製薬への融資で揉めている最中でした。安堂からではなく、叔父から話を聞いています。融資額は90億円です。

原作の安堂は、歯に衣着せぬ物言いをする堂々としたクレバーな人物です。無茶な計画を立てる叔父たちにも、遠慮なく辛辣な意見を述べて忠告しています。

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