「紳士探偵L 魔都・上海の事件録」第10話~第12話ネタバレ感想|5年後に知らされた残酷な真実

中国ドラマ「紳士探偵L 魔都・上海の事件録」あらすじキャスト

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中国ドラマ「紳士探偵L 魔都・上海の事件録」第10話~第12話のあらすじと感想です。

今回も悲しい過去にまつわる話でした。

羅非や小曼が暮らしているフランス租界はモダンで美しい街だけど、ちょっと離れるとガラッと雰囲気が変わる。そういうところにも注目していきたいです。

ちなみにサブタイトルの「花海棠」は、中国が原産地の落葉果樹。唐の時代の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃を花海棠に例えたことから、昔から美人の代名詞として使われているそうです。

第10話~第12話のあらすじ(ネタバレ有)

小鹿を殺したのは“キャプテン”だと考えた羅非は、心療内科医の霍文斯を刑務所に送り込み、キャプテンを診察させる。霍は脳に損傷を負った人間が治った前例はないと言い、正真正銘の病人だと断言。腑に落ちない羅非は刑務所で暴れ、刑事部長に叱責される。
天香ホテルの一室で女性の遺体が発見される。捜査担当に指名された葉常青は強盗殺人を疑うが、金品は盗まれていなかった。羅非は彼女が身につけていた高価な服をヒントに、仕立屋の妻・趙綺夢(チャオ・チーモン)であることを突き止める。さらに綺夢の遺体からは安価な避妊薬が検出され、彼女が夫に内緒で娼婦をしていたことも判明する。
綺夢の夫・王嘉徳(ワン・ジアドー)は、近所の李夫人から定期的にマージャンの誘いの電話があったと証言。だが李夫人はしばらくマージャンをしていないと言い、電話をかけてきていたのは娼婦のあっせん業者だとわかる。

妻殺しの容疑で尋問中の王嘉徳が葉常青の銃を奪って逃走する。刑事部長は正式に羅非と小曼を捜査に参加させ、被害者と連絡を取り合っていた人物を探すよう命じる。
電話局の協力で、2人は電話をかけてきた銭戚月(チエン・チーユエ)の住所を突き止めるが、訪ねた時にはすでに殺された後だった。現場にいた七姐(チージエ)は、3人の娼婦の用心棒をしていたと証言。もう一人は孫祈雪(スン・チーシュエ)だと話す。
祈雪は小学校教師の夫・鄭松(ジェン・ソン)と2人暮らしだったが、肺を患い闘病中の夫に代わり、密かに娼婦をして生活費を稼いでいた。
羅非と小曼は彼女に会い、3人の悲惨な過去を聞かされる。捨て子だった彼女たちは蘇州の養護施設で育ち、やがて妓楼の女将・斉(チー)に引き取られて斉夢(チー・モン)、斉月(チー・ユエ)、斉雪(チー・シュエ)と改名させられ、娼婦として働かされた。
5年前、辛い生活に耐えられなくなった3人は遺書を書いて川に身投げしたが、漁民に助けられて命をとりとめ、上海に来たという。3人は改名してそれぞれ恋人や結婚相手を見つけたが、幸せは長く続かず、生活のために再び娼婦にならざるを得なかった。
殺された2人の写真を見た斉雪は、斉女将の仕業だと断言する。羅非と小曼は江蘇へ向かい、廃墟となった妓楼“満庭芳”を訪ねる。

廃墟と化した妓楼“満庭芳”にいたのは、精神を病んだ斉女将だった。羅非と小曼は地元の警察へ行き、当時の資料の中から4人の娼婦たちが書いた遺書を見つける。遺書には切り取られた痕跡があり、羅非は斉雪が語っていない真実があると確信するが、斉雪までもが何者かに殺されてしまう。
犯人の次の標的は斉女将だと気づいた羅非は妓楼へ向かうが、女将は目の前で顔に傷のある女に殺される。彼女こそ4人目の娼婦・斉雲(チー・ユン)だった。女将を殺した凶器は斉夢たちを殺した凶器と同じ、魚をさばく包丁だった。
斉雲は16歳で満庭芳に売られ、もう耐えられないと思っていた頃に李家の御曹司と出会った。彼は全財産を処分して斉雲を身請けする金を用意したが、交通事故で亡くなってしまう。絶望した斉雲は自殺を望み、ほかの3人と話し合って一緒に死ぬことに。李からもらった1万両の銀票は遺書に同封して新聞社に送り、李家に返すことにした。
だがそれは3人が企んだ巧妙な殺害計画だった。女将に頼まれて銀票の在処を探っていた3人は、金に目がくらんで女将を裏切り、斉雲だけを自殺させて金を持って逃げたのだ。
斉雲は漁師に助けられて九死に一生を得たが、岩にぶつかって顔に大きな傷を負った。漁師の妻となった斉雲は、あの日上海で偶然斉夢を見かけ、後を追って天香ホテルを訪れた。そして彼女の口から真実を知らされ、報復のために4人を殺したと語る。
「こんな悲しい事件なら迷宮入りのほうがよかった」と漏らす小曼に、同情しても真実は変わらないと告げる羅非。小曼は冷酷だと責めるが、羅非は密かに斉雲の夫のもとを訪れ、幼い娘に大金を入れたクッキー缶を手渡して立ち去る。

第10話~第12話の登場人物

趙綺夢(チャオ・チーモン)
仕立屋の妻。天香ホテルの一室で、遺体となって発見される。顔は刃物で傷つけられていた。近所の李夫人から頻繁にマージャンの誘いを受けていた。

王嘉徳(ワン・ジアドー)
殺された趙綺夢の夫。仕立屋。稼ぎが少なく酒に溺れ、日常的に妻に暴力を振るっていたことから、妻殺しの容疑をかけられる。尋問中に葉刑事の銃を奪って逃走する。

銭戚月(チエン・チーユエ)
殺された趙綺夢と電話で連絡を取り合っていた女性。何者かに殺される。

孫祈雪(スン・チーシュエ)
趙綺夢、銭戚月と深い繋がりを持つ女性。小学校教師の夫と慎ましく暮らしている。夫婦仲も隣人との関係も良好。

斉(チー)
蘇州の妓楼“満庭芳”を営む女将。

銭招娣(チエン・ジャオディー)
蘇州で暮らす貧しい漁師の妻。顔に大きな傷痕がある。

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第10話~第12話の感想(ネタバレ有)

5年後に知らされた残酷な真実

今回の事件は悲惨すぎて、犯人に同情せずにはいられなかったわー。

殺人行為にはまったく共感できないけど、5年後に真実を知らされたときの彼女の気持ちを想像すると、激情に駆られてめちゃくちゃに壊したくなるの、ちょっと理解できる。

たぶん夫のこととか子供のこととか、ぜんぶ吹っ飛んで、もうどうでもよくなってしまったんだと思う。彼女の顔の傷は、心の傷でもあったんだろうね。

信頼していた人に裏切られるのは、いくつになってもこたえるよね(-_-;*)

小曼に「あなたって冷酷よね」と言われた羅非が、こっそり斉雲の家族にお金を渡しに行くシーンにうるっときました。

キャプテンの謎

気になる“キャプテン”のその後ですが、診察した霍先生の見立ては「正真正銘の病人」でした。それでも羅非は「演技」だと疑っているようだけど。

第2話で描かれた晋商会の募金横領の件も、やはりバックに巨大な犯罪組織の影が。こちらもキャプテンが絡んでいるとみて、羅非は諦めずに金の行方を追っているようです。

気になるのはやはり10年前の事件。警察と協力してキャプテンを一網打尽にした名探偵って、羅非なのかなぁ。違うような気がするんだけど。

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