WOWOWの連続ドラマ「蝶の力学 殺人分析班」第5話のあらすじと感想(ネタバレ有)です。
ついに“クラスター16”の正体が明らかになりました!
しかし、ややこしい事件ですね。頭がこんがらがりそうです。
犯人は捕まりましたが、物語はまだ終わってません。
なぜかあの人が怪しい動きを…。
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「蝶の力学 殺人分析班」登場人物(キャスト)一覧・視聴方法第5話のあらすじ
塔子(木村文乃)が詩織に見せたのは、アパートの住人・内田雄次(毎熊克哉)の救急救命士時代の写真だった。警察に連行される内田を見て、詩織(韓英恵)は人知れず泣き崩れる。
捜査会議で事件の経緯を説明する塔子。“クラスター16”の正体は、元救急救命士の内田だった。真弓の部屋で見つかったメモは、坂口隆(瀧川鯉斗)を“クラスター16”に仕立て上げるために、内田が用意したものだった。
内田の兄は5年前に交通事故を起こして死亡していたが、原因はバイク仲間の天野が脅して買わせた違法薬物だった。坂口は天野の裏の仕事を手伝っており、内田は兄を薬漬けにした天野と坂口に復讐を決意。天野の身辺を調べる中で、須藤と知り合った。
須藤が天野夫妻を刺した後、内田は真弓に救命措置を施すことを決め、天野の遺体を玄関に移して喉を切り、真弓が好きだったブルーデージーの花を挿したという。
須藤を殺したのは、関係のない真弓を刺したことと、計画が露見するのを恐れたため。その後、坂口を拉致して科学技術館で殺害し、自殺に見せかけて一連の犯人に仕立て上げた。
内田は自分ひとりでやったと主張するが、塔子は内田の恋人・詩織の関与を疑い、内田を問い詰める。天野夫妻が刺された夜、内田が天野邸へ向かったのは、真弓と連絡が取れず心配になった詩織が「姉の様子を見てきてほしい」と頼んだからだった。
天野邸で状況を悟った内田は、詩織に連絡。詩織は内田に「お姉ちゃんを助けて」と頼み、その一言によって、内田は数々の犯行を重ねるに至った。真弓の遺体にパジャマを着せたのも詩織だった。
捜査本部会議が終了した後、鷹野が裁判所から戻ってくる。鷹野は塔子に送られてきた指に心当たりがあると言い、殉職した元相棒・相羽と姉の町子(菊地凛子)が不仲だったことを語り出すが、司法解剖の件で連絡が来て飛び出していく。
町子の部屋を訪ねた鷹野は、町子が林原教授にヒ素を飲ませて殺したことを知る。町子は鷹野を眠らせ、解剖室に運ぶ。塔子は鷹野と連絡が取れないことに不安を覚え、十一係の捜査員と早瀬(渡辺いっけい)に相談する。
鷹野が裁判所に行ったのは林原教授の司法解剖の許可を取るためで、鷹野は帝和大学に依頼していたが、なぜか東雲大学が解剖を行っていた。塔子と徳重(北見敏之)は東雲大学へ向かい、そこで鷹野のIDを見つける。
第5話の感想
“クラスター16”の正体と目的
犯人は、永瀬親子が経営するアパートの住人・内田雄次でした。
真弓のメモを見つけた人ですね。
チラッと怪しいとは思ったんだけどね~。
詩織との関係も含めて。
医療関係者じゃないからスルーしてしまいました。
まさか元救急救命士だったとは。 ヤラレタ。
内田の目的は、兄を死に追いやった天野と坂口への復讐でした。
IT用語を連想させる“クラスター16”を名乗ったのも、坂口を犯人に仕立て上げるためです。
内田を動かした一言
塔子は、ここまで事件が大きくなった理由は、詩織にあると考えました。
彼女が内田に言った「お姉ちゃんを助けて」という一言が、〝蝶の羽ばたき〟だったのだと。
「天野秀雄の悪事が内田と詩織の2人を巡り合わせ、姉の延命を頼んだ純粋な一言が蝶のひと羽ばたき……その小さな風が内田に犯行を起こさせ、その蝶の羽ばたきはみるみるうちに大きな竜巻になってしまった」
詩織が「助けて」と言ったから、 内田は真弓に延命治療をして、詩織の母親に遺産を相続させることを思いついた。
そして“クラスター16”を名乗って新聞社にメールを送り、猟奇殺人と思わせて捜査を攪乱し、警察にマークされた須藤を殺し、坂口を殺して犯人に仕立て上げた。
もし詩織に「助けて」と言われなかったら、内田はどうしたんだろう?
天野の死をもって復讐を完結させていたんだろうか?
須藤や坂口を殺すことはなかったんだろうか?
正直、わからない。
でも、少なくとも“クラスター16”を名乗ることはなかっただろうし、詩織を事件に巻き込んで苦しめることもなかったかもしれない。
一瞬、詩織に「助けて」と言われた時に救急車を呼べばよかったのでは……と思ったんだけど、それじゃダメだったのかしらねぇ。
事件の経緯
ややこしいので、事件の経緯を時系列にしてみました。
- 天野と坂口が内田の兄を脅して薬漬けにする
- 内田の兄が交通事故を起こして亡くなる
- 内田が天野と坂口を突き止め、復讐を決意
- 内田が救命士を辞めて実家の工務店を継ぎ、弁護士事務所で詩織と知り合う
- 内田が天野の身辺を調べ、須藤と知り合う
- 須藤が天野夫妻を刺す
- 内田が現場を見に行き、詩織に姉を助けて欲しいと頼まれる
- 内田が真弓に延命措置をして遺産を芙美子に相続させることを思いつき、天野の喉を切って花を挿し猟奇殺人に見せかける
- 内田が“クラスター16”を名乗り、新聞社にメールを送る
- 内田と詩織が真弓を看取り、真弓にパジャマを着せて遺棄する
- 内田が塔子と鷹野を襲い、須藤を殺害
- 内田が真弓の部屋でメモを発見したように装い、自分が書いたメモを塔子に渡す(詩織は内田が書いたことに気づくが話を合わせる)
- 内田が坂口を殺害、科学技術館へ運んで自殺に見せかける
- 塔子たちが坂口を犯人と見なし、科学技術館へ向かう
- 科学技術館で坂口の遺体を発見する
本当に複雑。こんなのよく考えたなぁ。
詩織は姉の遺体がどこにあるか、“クラスター16”の正体が誰か、最初からずっと知ってたってことですよね。彼女に貼り付いていた暗い影は、それを示唆してたんですね。
林原教授を殺害した人物は…
内田の逮捕によって、クラスター16の事件は無事に解決しました。が、まだ続きます!
鷹野主任は、亡くなった林原教授の死因に疑念を抱き、司法解剖を依頼していました。東雲大学ではなく、帝和大学に。
しかし相羽先生が司法解剖を引き受け、不審に思った鷹野主任が直接問いただしたところ……彼女は林原教授の殺害を告白。
少しずつヒ素を飲ませていたと。
さらに、彼女は恐ろしい告白をします。
「私が一番解剖したかったのは隼人。だけど隼人は死んでしまったから、隼人の代わりを見つけないと。それは鷹野さん、あなたなんですよ」
そんな恐ろしい人だったの、相羽先生!?
冷蔵庫の中にいっぱい〝指〟のコレクションがあったし!
鷹野主任が解剖されてしまう~~急げ、塔子!!
次回はいよいよ最終回。
この展開にどう決着をつけるのか、全然読めません!
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