ネタバレ有「アンという名の少女」シーズン2*第2話あらすじ感想|詐欺話に乗るダイアナ一家

アンという名の少女【シーズン2】

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海外ドラマ「アンという名の少女」シーズン2第2話のあらすじと感想、原作との違いをまとめました。

ネイトとダンロップに騙されるアヴォンリーの人々。ダイアナの母エリザは、相談もなく勝手に話を進める夫に不満を募らせます。

マリラとマシューも、ダンロップからある提案を受けますが…。

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第2話のあらすじ

ギルバートはバッシュの故郷トリニダードに上陸する。バッシュはギルバートを母親に会わせるが、白人に仕えるバッシュの母は実の息子よりも主人の子どもを優先する。

アンのクラスメイトで絵を描くのが上手い少年コールは、みんなと違う雰囲気を持ち、ビリーからいじめを受けていた。

フィリップス先生もまた彼に厳しく当たり、コールは教室で孤立する。昼休み、ひとりで昼食を取るコールにアンとダイアナが声をかけ、ほかの女の子たちも従う。

ネイトはバリー家でパーティーを開き、金に興味がある人を招く。夜、マシューとマリラ、ダンロップとネイトはバリー家へ向かい、ひとりで留守番することになったアンは怯える。

ダイアナの父ウィリアム・バリーは、住人の検査料を肩代わりし、その土地から出る金の利益の一部を得ようとしていた。バリー夫人は夫が勝手に話を進めることに不満を募らせる。

ダンロップは遺産が入ったと嘘をつき、アヴォンリーに土地を買うと宣言。カスバート家の検査料も立て替えると申し出るが、マシューとマリラは断る。

ネイトはダンロップが予定にない行動を取ったことを非難する。ダンロップはアヴォンリーに定住する考えを示し、ネイトと言い争いになる。

第2話の感想と解説

ネイトを意識するも惑わされないマリラ

ネイトを意識して、髪型を変えるマリラ。もちろん原作にはありません。

マリラが若い男性に興味を持つこと自体はまったく構わないのですが、相手を選んで欲しかったなぁ~。なんでネイトなの。見る目がなさすぎる。まーそこがマリラの弱点なんだろうね。

ネイトのほうは知ってか知らずか、やたらと色気をふりまいてマリラを誘惑してきます。これは手練れだね。たぶん今までもそうやって何人もの女性を騙してきてるね!

でもマリラはそんな色仕掛けで自分を見失うタイプではありませんでした。さすがです。

詐欺師2人組はなんとかカスバート家からも検査料を巻き上げようとしますが、堅実なマリラとマシューは興味を示さず。「私らが死んだ後、アンがその気になれば採掘すればいいことだ」と、土地の検査を見送ります。

マリラとマシューのアンへの愛情が回を追うごとにどんどん深くなっていくのがわかって、ちょっとじーんときてしまいます。

学校で孤立するコール

中性的な少年コールはいじめっ子のビリーに目を付けられ、教師のフィリップス先生もなぜかコールに対して厳しい態度を取ります。

コールは絵を描くのが好きで、男の子たちとは遊びたがらない。良い意味で、そこにいるだけで雰囲気のある少年です。

アンは孤立するコールに声をかけ、友達になります。女の子たちはコールが美少年ということもあって、みんな好意的。それだけでもよかった。

ビリーとフィリップス先生は前作から何も学んでいないようです。現代なら彼らのほうこそカウンセリングが必要かも知れませんねぇ。

バッシュの故郷トリニダードへ

ギルバートとバッシュは船を下り、カリブ海にある島国トリニダードに上陸します。見たことがない風景や食べ物に好奇心を隠せないギルバート。バッシュにとっては2年ぶりの故郷です。

しかしバッシュの家庭はかなり複雑でした。母親は今も金持ちの白人に仕えていて、その子どもの面倒を見ています。バッシュが帰ってきたのを見て喜ぶけれど、白人の子どもが現れると、バッシュを物乞い扱いして追い払います。

このあたりの感覚は、奴隷制度を肌で感じられない日本人には想像するのがとても難しい。

バッシュが町の中で白人の男に召使い扱いされて、「1834年から自由民だ」と反論する場面がありました。

もともとは、ヨーロッパ諸国が植民地経営のために無理やりアフリカから連れてきた人々です。イギリスやポルトガル、オランダなどが世界貿易の勝者となったのは、奴隷貿易などの三角貿易の富によって支えられていたからです。

イギリスで奴隷制度廃止法が成立したのが1833年。これによってイギリスの植民地における奴隷制度は違法となり、1834年にイギリス帝国内の奴隷はすべて解放されました。

しかし、自由を与えられても、土地や仕事を与えられるわけではありません。バッシュの母親のように、生きていくために引き続き元の主人に仕えることを選ぶ人も多かったでしょう。

バッシュ自身も、将来に希望を抱いてはいませんでした。彼らはこの後も自由と権利を手に入れるために、長い苦労の歴史をたどることになります。

原作との違い

ここからは松本侑子さん訳の文春文庫版『赤毛のアン』をもとに、ドラマと原作との違いを見ていきます。シーズン2は原作にないオリジナルエピソードがほとんどなので、原作と共通する部分だけ取り上げます。

お化けの森

アンは“呪われた谷”という怖い話を思いつき、想像が膨らんで木の枝や風に怯えるようになります。

原作では、〈お化けの森〉のエピソードにあたります。アンがグリーン・ゲイブルズに来てちょうど1年経った、12歳のときのお話です。

アンとダイアナは小川の向こうの森を〈お化けの森〉と名付け、森にお化けが住んでいると想像して遊んでいました。

2人で「考えつく限りの恐ろしいこと」を想像した結果、本当に幽霊が出るような気持ちになってしまい、アンはマリラのおつかいを「お化けが出るから怖くて行けない」と断るほどになってしまいます。

マリラは「馬鹿馬鹿しい!」と聞く耳を持たず、無理やりアンをおつかいに行かせるのですが、死ぬほど怖い思いをしたアンは、それから想像力の使い方を間違わないよう注意するようになります。

ちなみに〈お化けの森〉は、原作者モンゴメリが子どもの頃、家の近くの森に付けた名前。彼女もアンと同じように空想し、怖がっていたようです。

ギルバートの旅

ギルバートは船に乗り、父親の言葉に従って「広い世界」を見ようとします。バッシュに「いつまで船に乗っているつもりだ」と聞かれたギルバートは、「気の向くままにどこへでも行きたい。父さんがよくそう言ってた」と答えていました。

原作には、ギルバートの父親が旅を好んだという記述はありませんし、ギルバート自身も旅を好む少年としては描かれていません。

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