アンという名の少女【シーズン2】最終話|先生を救おう!アンたちの作戦

アンという名の少女【シーズン2】

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海外ドラマ「アンという名の少女」シーズン2最終話(第10話)のあらすじと感想、原作との違いをまとめました。

不運な事故が重なり、無責任な噂による誤解も生じて、停職に追い込まれるステイシー先生。アンとダイアナたちは先生を救おうと立ち上がりますが…。

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最終話(第10話)のあらすじ

居場所をなくして絶望するコールを慰めるアン。コールはビリーの家を訪ね、火傷させたことを謝る。

ステイシー先生は授業のやり方に問題があるうえに指導力不足だと判断され、停職を言い渡される。さらに不倫の疑いまでかけられていた。

マシューは鶏小屋の周りにキツネ避けの柵を作る。帰宅してそれを見たアンは、マシューの優しさに触れて泣きじゃくる。

リンド夫人がステイシー先生の不倫の噂を流した張本人だと知ったマリラは、彼女への怒りを爆発させる。「あまりにも心が狭すぎる」とリンド夫人を非難し、大喧嘩する2人。マリラはステイシー先生に会いに行き、「屈しないで」と励ます。

アンとダイアナとルビーは、ステイシー先生を救うために町の人々を説得する方法を考えようとする。電球を割ったことで責任を感じているムーディーも加わり、4人はコールを連れてシャーロットタウンへ向かう。

アンたちは家から持参した品物を質店で売り、そのお金で電球を買う。だがムーディーが道で転んで電球をすべて割ってしまう。策が尽きたアンたちはジョセフィンさんの家へ行き、彼女の提案で屋敷の電球を取り外して使うことに。

コールはアヴォンリーには戻らず、ジョセフィンさんの家に住むことを決める。「自分らしく生きたい」というコールの決断を受け入れ、別れを告げるアン。

ギルバートは家を出て行ったバッシュを追って、ボグ地区へ向かう。バッシュはメアリーの息子を恋人と勘違いし、姿を消していた。メアリーとギルバートは洗濯屋に隠れていたバッシュを見つけ、誤解を解く。

安堵したバッシュはメアリーに求婚。ギルバートは農場の権利書を書き換えたことを告げ、計画通り医大へ行くのは先送りにしてバッシュと共同経営者になることを告げる。

公会堂でステイシー先生の解任について話し合う集会が開かれる。ステイシー先生はズボンをはいて現れ、「変化する時代に対応できるよう、自分で考えられる生徒を育てたい」と熱意を語る。

アンたちは実験で行った電球付きのジャガイモを手に公会堂に入り、これが彼女の授業の成果だと訴える。マリラとマシューも「人が成長するためには変化が必要」と擁護する。採決の結果、賛成多数でステイシー先生の残留が決まる。

リンド夫人はグリーン・ゲイブルズを訪れ、マリラと仲直りする。ビリーは小屋の残骸の前で黒い尾のキツネと遭遇するが、何もせず見逃す。

アンとマリラとマシューはシャーロットタウンへ行き、バッシュとメアリーの結婚式に出席する。アンはステイシー先生のような教師になりたいと、ギルバートに打ち明ける。

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最終話(第10話)の感想と解説

コールの居場所

家にも学校にも居場所がなく、唯一の居場所だった秘密の小屋を失い、コールは絶望に打ちひしがれます。

「僕の大事なものは全部消え去った。彫刻も、学校も。もう僕の居場所はないんだ。僕を受け入れてくれる場所なんて、世界中どこにもない気がする」

アンは「一緒にこれからのことを考えよう」とコールを慰めますが、どうすればいいのかわかりません。ステイシー先生は不運と誤解が重なって停職処分に追い込まれ、解雇されるかもしれないという最悪の事態に。

「人は自分が見たいように物事を見る」というステイシー先生の言葉は、リンド夫人や母親たちだけでなく、誰にでも当てはまること。それが良い結果を生むこともあるけど、自分のクセは知っておいたほうがいい。

家に帰るとマシューがキツネの罠をやめて、鶏小屋の周りに柵を作ってくれていました。思わず泣き出すアン。辛い一日だったから、マシューの優しさに触れて抑え込んでいた感情が溢れ出したんだろうね…。

マリラとリンド夫人の大喧嘩

マリラはリンド夫人がステイシー先生の不倫の噂を流したと知って、彼女の軽薄な行動を咎めます。

そもそも不倫ではなく、ステイシー先生がコールの家へ行く途中に偶然アンドリュース氏が通りがかり、馬車で送ってくれたというだけの話。それをリンド夫人が目撃し、いかにも秘密の関係っぽくアンドリュース夫人に告げ口したのです。

リンド夫人いわく、子供が産める年齢の独身女性が、妻子ある男性と一緒に馬車に乗っているのは「間違いなく不倫」なのだそう。

前回リンド夫人に「オールドミス」と貶められたこともあって、マリラは独身女性に対する偏見だと指摘。やがて互いの欠点をあげつらう大喧嘩へと発展します。

マリラとリンド夫人の喧嘩は毎回面白いのだけど、今回の「棺桶」のやりとりは最高でしたね(ここはぜひ日本語吹替で聞いてください)。最後のマリラの「棺桶の蓋をちゃんと閉めて!」には大笑いしたわ。

こんなに感情的になっていて、よくそんな皮肉の効いたうまいセリフを思いつくなぁ~と感心しました。さすがイギリス人。外で立ち聞きしていたマシューがたじたじになっているのも面白かった。

そしてここまで言いたい放題ぶちまけても、仲直りできてしまう2人はすごい。

先生を救おう!アンたちの作戦

アンとダイアナとルビーは、ステイシー先生を助けようと策をめぐらせます。そこへムーディーも参加。科学実験で電球を割ってしまったせいで先生を窮地に追い込んだと、気にしていたのです。

4人は農場の仕事をさせられているコールを連れ出し、無賃乗車でシャーロットタウンへ。コールはジョセフィンさんの家へ行き、助言をもらうことに。

アンたちは持参した品物を例の手強い質屋でお金に換え、そのお金で電球を買うのですが、ムーディーが転んで電球をだいなしにしてしまいます。ムーディーのドジっぷりがひどすぎて可哀想になるわ。

万策尽きたアンたちに、ジョセフィンさんが救いの手を差し伸べます。屋敷の電球を取り外し、アンたちに提供してくれたのです。

ダイアナは、パーティーの時(第7話)にジョセフィンと同性のパートナーの関係を否定したことを謝り、視野が狭かったことを認めました。そしてコールはアヴォンリーへは帰らず、ジョセフィンさんの家に残ることを決断します。

「ここなら縛られず、自由でいられる。自分らしく生きたいんだ」

ジョセフィンさんという理解者と出会えたことは幸運だったけれど、自分らしく自由に生きられる場所が家族のいる家ではないことが悲しい。

シャーロットタウン駅でのアンとコールの別れは、汽笛やら煙やら相まって情感溢れるシーンになってて切なかったです。

夢は世界を変える

ステイシー先生の解雇について話し合う集会が開かれます。先生自身はもう諦めて荷造りをしていたのですが、マリラに「逆境はチャンスにもなる」と言われ、ズボンをはいて公会堂に乗り込みます。

「夢は世界を変えます。好奇心は革新を起こします。だから自分で考えられる生徒を育てたい。子供たちだけでなく、皆さんの未来が輝くように。そのために来ました」

そしてアンを初めとする生徒たちも、授業で習ったジャガイモを土台にした電球を手にして、公会堂にやってきます。

「聞かされただけなら忘れます。教えられても頭で覚えるだけ。体験することで身につくんです。今までと違うからといって、悪いことじゃありません」

マシューとマリラも「変化」が必要であることを訴え、ステイシー先生と子供たちを擁護します。採決の結果、賛成多数でステイシー先生の残留が決まります。リンド夫人は真っ先に手を挙げてましたね。

バッシュとメアリーの結婚式

バッシュはメアリーに求婚し、ボグ地区の教会で結婚式を挙げました。アンとギルバート、マリラとマシューも式に出席。

メアリーの息子イライジャが不穏な空気をかもし出しているのが気になりますが、まずはみんなハッピーエンド。

ギルバートはバッシュとの約束を守って医大へ進むのは先送りにし、しばらくは学校に通いながらバッシュと一緒に農場を続けることに。アンはステイシー先生のような教師になると決め、ギルバートに打ち明けました。

ギルバートはワード医師のところで見習いとして働くことになってませんでしたっけ? 農場を続けながら学校へも行って、見習いもやるんでしょうか?

ビリーが森の中で黒い尾のキツネと遭遇しながらも、何もせずに見送ったこのシーンが個人的にはいちばんグッときました。

コールに言われた「なぜ他人のものを壊したがる?」という一言について、考えてみたのかな…。

いよいよ最終シーズン。アンの物語を見届けたいと思います。

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原作との違い

ここからは松本侑子さん訳の文春文庫版『赤毛のアン』をもとに、ドラマと原作との違いを見ていきます。シーズン2は原作にないオリジナルエピソードがほとんどなので、原作と共通する部分だけ取り上げます。

ステイシー先生の停職

科学の実験でムーディーが電球を割り、ビリーがコールに殴られてストーブで耳を火傷する騒動を起こし、さらにアンドリュース氏の馬車に乗せてもらったことで不倫の疑いをかけられ、停職を言い渡されるステイシー先生。

原作では、ステイシー先生の授業が問題になったり、生徒が騒動を起こして停職を言い渡されたりする場面はありません(原作のビリーは内気な少年です)。

アンたちがステイシー先生を救うために作戦を立てる場面も、公会堂で集会が開かれる場面も原作にはなく、ドラマオリジナルのストーリーになっています。

原作では、ステイシー先生が赴任して2年経った時、彼女が別の学校から誘いを受けているという噂が流れ、生徒たちはみんな先生が今期限りで学校をやめるのではないかと心配していた、と語られる場面があります。

しかし彼女はその誘いを断って、引き続きアヴォンリー校に残る決断をし、アンたちは大いに喜びます。アンがクィーン学院の受験を来年に控えた14歳の時です。

マリラとリンド夫人の喧嘩

ステイシー先生の処遇をめぐって、意見が対立するマリラとリンド夫人。ついには互いの欠点をあげつらう大喧嘩に発展してしまいました。

原作においても、リンド夫人はデリカシーに欠けるおしゃべりな女性ですが、マリラと彼女が喧嘩することはありません(そもそもマリラは感情的にならない)。

続編『アンの青春』には、「45年も隣近所で暮らしてきて、一度も喧嘩したことがない」とマリラがアンに語る場面があります。そして喧嘩に近いことがあったのは、リンド夫人が初めてアンを見た時に不器量な赤毛だと言って、アンが食ってかかった時だと告白しています。

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