「長安二十四時」第19話・第20話|右刹を追って波斯寺へ

中国ドラマ「長安二十四時」あらすじキャスト

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中国ドラマ「長安二十四時」第19話・第20話のあらすじと感想です。

日が落ちた長安の美しいこと!
溜息が出ますね。

たくさんの灯籠が並び着飾った人々が行き交う大路も美しいのですが、屋内の陰影も情緒があって素晴らしい。

今回は静かなシーンが多かったこともあって、温かみのある灯りの色にホッとさせられました。

第19話・第20話のあらすじ

日が沈み、長安に明かりが灯る。小敬、檀棋、姚汝能は趙七郎を脅して崔器を陥れ、右驍衛から脱出しようとするが、戻ってきた甘守誠に捕まってしまう。
小敬をかばう檀棋に、甘守誠は炭で焼かれた鉄板の上で踊るよう命じる。檀棋は鉄板の上で舞いながら李必の下人であることを明かし、小敬を助けたのは2人で一緒に逃げるためだと説明する。
李必から助けを求められた郭利仕は、右驍衛を訪れて甘守誠を説得し、3人を引き取る。だが靖安司は右驍衛によって見張られているため戻ることができず、徐賓の案内で地下道を通って景龍観の裏庭に出る。
景龍観の密室で李必と再会する小敬。李必は何執正の養子・何孚に襲われたことを隠したまま、長安のどこかに伏火雷300樽が仕掛けられていることを話す。李必は瀕死の曹破延に一時的に回復する薬を飲ませ、黒幕を聞き出そうとする。
姚汝能に捕らえられ牢に運び込まれた聞染は、本物の“降芸神香”を使って牢内にいる元載たちに幻覚を見せ、牢番を騙して脱出する。

狼衛の背後に巨大な陰謀を感じ取った林九郎は、李必の捜査を密かに後押しするよう命じる。
姚汝能に聞染の香り袋の匂いを嗅ぎ取った小敬は、聞染の安否を尋ねる。答えられないという姚汝能に、“烽燧堡の役”で死んでいった第8団の仲間たちの名前を告げる小敬。聞染が長安で幸せに暮らし、夢をかなえることが俺のささやかな望みだと語る。
李必は襲いかかる曹破延を説得し、「お前たち狼衛は主に利用されたのだ」と真実を突き付ける。右刹に騙されたことを知った曹破延は、李必に「蓮の十字」と言い残して死んでいく。
小敬は右刹を雇った黒幕について、李必が何か隠していると感づくが、李必は明かそうとしない。徐賓の調べで「蓮の十字」が景寺の文様であることがわかり、小敬と檀棋は夫婦になりすまして義寧坊の“大秦景寺”に入り込む。
景寺の庶務を担当するイスは2人が偽の夫婦であることを見破り、告解部屋に閉じ込めるが、小敬から事情を説明されて捜査に協力することを決め、西域から来たばかりの長老プジャの部屋へ案内する。
寺から逃げようとしていた右刹の前に、龍波が送り込んだ刺客が現れる。

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第19話・第20話の感想

小敬が命を懸ける理由

これまで推測でしかなかった諸々のことが、大分はっきりしてきましたね。小敬が命懸けで捜査する理由も、小敬本人の口から語られました。

「聞染は俺たち220人のために生き、その夢をかなえる。長安に残り、豊かになる長安を見ながら長安人と一緒に幸せに暮らしていく。滑稽だろ。これがしがない兵のささやかな望みだ。長安の安泰を願う」

すべては死んでいった同志のため。戦友だった聞無忌の忘れ形見・聞染が長安で幸せに暮らせるよう見守ることが、小敬の生きる希望にもなっているのでしょう。

その聞染は、牢を抜け出して龍波のもとへ舞い戻ってしまいました。本物の“降芸神香”は、吸い込むと幻覚を見る恐ろしいシロモノだということも判明。

小敬の願いがどんどん遠ざかってく…。
聞染と龍波はどういう関係なんだろうねぇ。

黒幕はただ者じゃない?

李必は何執正の養子・何孚のことを言いませんでしたね。師匠をかばうつもりなんでしょうか。小敬には隠しごとをするなと言っておいて…。

黒幕⇒右刹⇒狼衛という序列になりそうですが、現時点で確実にわかっているのは右刹まで。その右刹も龍波が放った刺客に殺されそうなので、今後は黒幕が誰かという展開になりそうです。

小敬は「ただ者じゃない」と言ってたし、あの林九郎も「背後の陰謀はとてつもなく大きい」と感じ取っていたので、相当の大物が絡んでいそうなのですが…何孚はそこまでの大物感がないんですよね。

龍波と聞染は誰の指示で動いているんだろう?
この2人の立ち位置が本当に謎。

右刹を追って波斯寺へ

久々に登場した右刹ですが、あっけなく退場しそうです。
狼衛の主のわりには影が薄かったなぁ。

曹破延が言い残した「蓮の十字」をヒントに、右刹の潜伏場所が波斯寺(景寺)だと突き止めた小敬たち。そういえば第4話に登場したとき、右刹は「波斯僧さん」と子どもたちに呼ばれていました。

「波斯」はペルシアのことですね。「景寺」は景教の教会で、「景教」は中国に伝来したネストリウス派キリスト教のこと。745年に「大秦寺」に改称されるまで、「波斯寺」が一般的だったようです。

「大秦」はローマ帝国のことで、ドラマの中で執事のイスさんが嘆いていたように、この頃はまだキリスト教がローマ帝国で生まれた宗教だということが認知されていませんでした。

ちなみに唐の時代に隆盛した西方起源の宗教は、景教のほかに祆教(ゾロアスター教)と明教(マニ教)があります。いずれも西域を経由して伝わりました。

告解部屋でイチャつく小敬と檀棋

捜査中だというのに小敬と檀棋の距離が急激に縮まってきましたね~。相思相愛なのはわかるけど、告解部屋でイチャつくな( ̄∇ ̄)

相変わらず牢にいる元載と王韞秀もなんとなくいい雰囲気に。牢屋3人組は完全にコメディ担当ですね。

直感的に「ヤバイ」と感じた林九郎、あざやかな掌返しで李必の捜査を密かに後押しすると言い出した。さすがです。何孚の殺気が伝わったのかしら。

時刻は犬の初刻(午後7時)。
夜になってますます映像が美しさを増して、どのシーンも素敵です。

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