「長安二十四時」第35話・第36話|林九郎と永王、太子を追い詰める

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中国ドラマ「長安二十四時」第35話・第36話のあらすじと感想です。

皇帝陛下の前で林九郎と永王に追い詰められ、万事休すの太子。厳太真は檀棋の願いを聞き入れる代わりに、敵対する許鶴子を貶めてほしいと条件を出します。

李必は太子の命を守るために、龍波にありえない取引を持ちかけます…。

第35話・第36話のあらすじ

大仙灯を爆破する龍波の目的は、皇帝を殺すことだった。毛順が麒麟臂を操作すれば皇帝が吹き飛ぶという。たとえ失敗しても幾重もの策があり、皇帝は必ず死ぬと断言する龍波。
花萼楼では、林九郎と永王の奏上によって太子が追い詰められていた。永王はかつて張小敬に襲われたことを明かし、朝廷に恨みを持つ男だと説明する。
檀棋は小敬の赦免を皇帝に掛け合うよう厳太真に懇願し、厳太真は敵視する許鶴子を貶めることを条件に、望みを叶えると提案。厳太真の進言によって、ひとまず小敬の罪は問われないことに。
元載率いる右驍衛を追い払った小敬は、興慶宮の広場から灯楼に繋がる地下水路があることを晁分から教えられる。小敬を待ち伏せる元載のもとには「張小敬の手配を一時解除せよ」という伝令が届き、訝しみながらも命令に従う元載。
許鶴子の協力で興慶宮の広場へ辿り着いた小敬は、井戸から地下水路に潜り込む。

皇帝は小敬に半日の自由を与えるものの、靖安司が未だに事件を解決できないことに不満を漏らす。太子は林九郎が妨害するからだと訴えるが、林九郎は張小敬が賊と結託していたことを明かす。
皇帝は林九郎暗殺の首謀者として太子を疑い、何執正を問い詰める。太子は林九郎と自分のどちらが役立つと思うか皇帝に問うが、皇帝は「右相だ」と答える。
地下水路は次第に水が深まり、小敬は水中に潜って先へ進むが、格子に阻まれ意識を失ってしまう。小敬が目覚めると、大灯楼の中だった。毛順に会った小敬は爆破を止める方法を聞くが、毛順は「止められない」と言う。中枢の導火線に火をつける装置を起動させる毛順。
龍波は聞染と小敬を長安から逃がそうと考えていた。龍波に捕らえられた李必は、「太子の命さえ守れば、張小敬に計画の邪魔はさせない」と持ちかける。
靖安司を任された吉温は、小敬が無罪だった場合に備えて賊を用意しようと考える。趙七郎の思いつきで牢にいる書生・程参が罪を被せられることに。だが程参は吉温を言いくるめ、捜査に協力すると申し出る。程参を信用した吉温は、記録庫へ連れて行く。

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第35話・第36話の感想

34人殺しの発端は“小勃律の公館新設”

灯楼がめちゃくちゃよくできてますねー。煌びやかな花萼楼といい、セットがすごすぎて毎回溜息が出る。そして花萼楼に集まったアクの強い豪華な面々。最高に面白い。

ここでようやく、小勃律(カシミール北部)の公館新設から小敬が死刑になるまでの経緯が明らかになりました。時系列でまとめてみます。

  1. 林九郎が小勃律の公館新設を皇帝に奏上
  2. 林九郎と結託した永王が熊火幇を使って土地を買収させる
  3. 熊火幇が力ずくで安業坊の店を立ち退かせる
  4. 聞無忌が熊火幇との交渉に出向き、殺される
  5. 小敬が聞無忌の復讐のため熊火幇34人と上官を殺害
  6. 小敬が永王を脅し、聞染の安全を約束させる
  7. 小敬が捕らわれ、死刑宣告を受ける

小敬が永王を脅したのも、あえて逃げずに刑を受け入れたのも、聞染を守るためだったんですね。

新設された小勃律の公館については、郭利士がこんなことを言っていました。

「非常に喜んでおりました。帰国したら朝貢を再開するよう奏上すると申しております。小勃律を筆頭に西北20余りの小国が吐蕃の支配を逃れ、唐に従う日も遠くないと存じます」

当時、唐と周辺諸国の間には、「冊封」「家人の礼」「朝貢のみ」という3通りの関係がありました。

「冊封」は、朝貢を受けた皇帝が官爵を与えてその統治を承認すること。この場合、唐とその国の関係は「主君と家臣」という厳格な上下関係となります。新羅、渤海、南詔などが冊封関係にありました。

「家人の礼」は、冊封できない強力な国々に対して、君臣関係ではなく「義理の親子関係(または兄弟関係)」を結ぶもの。突厥やウイグル、吐蕃(チベット)などがそうでした。ちなみに狼衛は突厥の部隊と思われます。

「朝貢のみ」は、冊封でも家人の礼でも結ばれていない国々。日本がこれ。皇帝に貢ぎ物をすれば欲しいものはあげるよ、という関係。

林九郎と永王、太子を追い詰める

永王とタッグを組んだ林九郎は、陛下の前でここぞとばかりに太子の失態をあげつらいます。

まず、張小敬という朝廷に恨みを持つアブナイ輩を捜査員に任命したこと。小敬が狼衛と手を組んで林九郎暗殺を謀ったこと。李必のせいで靖安司が賊に襲撃されたこと。

すでに林九郎は、「右相暗殺の首謀者は太子」という何孚の供述書を陛下に送っています。そのため陛下はその件に関して太子と何執正を問い詰めますが、何執正はなぜかフリーズしてしまい、太子が全責任を負うことに。

実の息子よりも赤の他人の林九郎を信頼するなんて、父親とは思えない冷酷さですね…。

厳太真のおかげで小敬はひとまず許されたけれど、これまでの流れを見ていると安心できないなー。しかし元載の変わり身の早さはさすがです。韞秀、そんな男と結婚していいのか、ホントに。

李必は太子さえ生き残ればいい

一方、大灯楼では龍波率いる白蟻団が着々と準備を進めています。毛順は一族全員を殺す覚悟だし、龍波や魚腸も灯楼とともに命を捨てるつもりらしい。

でも聞染には、「奴と馬車で長安を出ろ」と言っていました。なぜか小敬には生き延びてほしいと思っている様子。

龍波に捕まって灯楼の中枢に宙吊り状態にされている李必は、「何を企てようと、張小敬に邪魔はさせぬ。太子の命さえ守れば」などと最低なことを言って、龍波に取引を持ちかけます。李必の株がどんどん下がっていくなぁ。

毛順の最高傑作を止められるか

小敬は広場の井戸から地下水路を通って灯楼内に辿り着き、毛順に会います。毛順によると、灯楼は「まだ最初の姿にすぎない」らしく、「最後は老子像へと変化する。そして陛下は老子の眼光で死ぬ」らしい。どういうこと?

「老子の周りには12の隠し灯房があり、12体の道教神が置かれる。丑の正刻、灯楼中に火が回ると灯房がたちまち輝き始め、空中で四方八方へ広がる。なんと荘厳な光景であろう」

どういう仕組みかさっぱりわからんけど、ワクワクしますね。ちなみに老子は春秋戦国時代の思想家で、道家の開祖とされる人物。「無為自然」による世俗を離れた境地を説きました。

龍波によると、毛順が失敗しても予備装置があり、それが駄目でも次の策があり、それすら失敗したら自分の出番だという。何がどう転んでも皇帝は死ぬ、と断言する龍波。

小敬はたったひとりで、どうやってこれを阻止するのか…。そういえば檀棋を救おうとしたあの人は、どこへ行ったんだろう?

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