WOWOW「アキラとあきら」第2話あらすじ・感想・原作との違い

WOWOW「アキラとあきら」あらすじキャスト

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WOWOW連続ドラマ「アキラとあきら」第2話のあらすじと感想です。

それぞれの職場で問題となる案件を抱え、苦しむアキラとあきら。今回も、原作にはなかったシーンがたくさん登場しました。

第2話あらすじ

伴埜弘道(松尾諭)が角田製薬への30億円の融資を取り付けてきてから間もなくして、階堂彬は角田製薬の経理部長・徳田(野間口徹)から運転資金5億円の融資を頼まれる。30億円融資した直後の5億円の追加融資。恐れていたことが起きてしまったと、彬に不安がよぎる。一方そのころ、山崎瑛は日本橋支店融資課で、町工場井口製作所社長・井口正信(宮川一朗太)から運転資金の融資を頼み込まれていた。

WOWOW公式サイトより

第2話感想

「えっ、もう終わりなの?」と感じるほど、あっという間の1時間でした。面白すぎて、2人のアキラから一瞬も目が離せません!

今回はガシャポンが登場。回想シーンだけでなく、現在のシーンにも登場してくれました。これは原作にはなかったので予想外でした。

ガシャポンを演じた森田甘路さん、イメージ通りです。できれば小学生時代のエピソードも盛り込んでほしかったなぁ~。ドラマでは大幅に省かれていますが、原作では、瑛たち家族は本当に苦労してるんですよね…。

階堂家のほうは、東海郵船の会長だった祖父が亡くなり、いよいよ暗雲の兆し。叔父2人は、俳優さんの見た目は充分悪役だけど、ドラマよりも原作のほうがもっと悪辣です。

次回は、2人のアキラが窮地に追い込まれます。

原作との違い

ここからは池井戸潤氏の長編小説『アキラとあきら』をもとに、ドラマと原作との違いを見ていきます。原作のネタバレを含みますのでご注意ください。

ガシャポン

ドラマでは、森田甘路さんが現在のガシャポン(滝沢比呂志)を演じました。産業中央銀行で働く瑛が、証券マンになった幼なじみのガシャポンと飲みに行くシーンがありました。ガシャポンは瑛に内緒で亜衣も呼んでいました。

原作では、ガシャポン(三原比呂志)は、小学生時代に瑛が引っ越した磐田の商店街の布団屋の子として登場し、瑛とは大喧嘩の末に大親友になります。

大学時代以降は登場せず、銀行員になった瑛は偶然、ガシャポンと再会します(物語の後半で、ガシャポンは瑛の仕事の重要な人物として登場します)。亜衣と3人で会うシーンはありません。

北村亜衣

ドラマでは、田中麗奈さんが現在の亜衣を演じました。瑛が中学生の時の転校生として登場し、現在は医者の卵で、ガシャポンと偶然再会して瑛とも会うことに。

原作では、瑛が高校生の時に転校してきました。自分から自己紹介をしたり、父親を非難されても冷静に反論したり、瑛が野球部のマネージャーに誘っても「テニス部で頑張りたい」と断ったり、頭が良くて芯の強い女の子といった印象です。

その後、仙台に転校してからは、瑛と再会するシーンはありません。ラストシーンにのみ登場します。

祖父の死

ドラマでは、彬に「東海郵船を継ぐのがおまえの宿命だ」と話した後に倒れ、亡くなります。葬儀には安堂も参列し、彬に産業中央銀行に就職が決まったことを話します。

原作では、祖父は庭いじりの途中に倒れ、三日後に亡くなります。祖父を慕っていた彬はその死を悲しみ、声を上げて泣きます。葬儀の場面に安堂は登場しません。

デイリーキッチンの買収

ドラマでは、晋叔父が抱えるケーズフーズの赤字を押しつけられた彬の父・一磨が、打開策を見いだせず頭を悩ませている時に、彬が「ケーズフーズがどっかのスーパーを買えばいい」と提案します。

原作では、彬の父・一磨が買収を思いつき、彬に話して聞かせます。彬は父の自由で柔軟な発想に衝撃を受け、初めて会社の経営を「面白い」と感じます。

祖父の死をきっかけに発生した相続争いや階堂3兄弟の揉め事は、第3章をすべて使って事細かく書かれており、後半に繋がる伏線ともなっています。

ケーズフーズのオープニングセレモニー

ドラマでは、中学生の瑛が祖父と一緒に出かけ、そこで亜衣の父親・北村利夫と一緒にいた彬に会っていました。銀行員になった瑛は、彬が東海郵船の御曹司だと知ってそのことを思い出し、彬に「中学生の時、君に会ったことがある」と話します。

原作では、高校生の彬がガシャポンと一緒に出かけ、東海郵船社長・階堂一磨と息子の彬を遠くから眺めるだけです。亜衣の父親とも会っていません。のちに、その日のことを彬に話す場面もありません。

このとき瑛は、自分の父や亜衣の父と同じような見かけの階堂一磨が、デイリーキッチンを買収したという事実に驚き衝撃を受けます。

そして、自分も一磨のように、まったく違う発想で世の中を見、商売のあらゆる要素を統べる能力を持つ人物となって、父が果たせなかった夢を果たしたい――と考えます。

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