「長安二十四時」第33話・第34話ネタバレ感想|龍波の狙いは大灯楼にあり

中国ドラマ「長安二十四時」あらすじキャスト

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中国ドラマ「長安二十四時」第33話・第34話のあらすじと感想です。

ついに皇帝陛下がお目見え!(ついでに楊貴妃も!) めちゃくちゃ盛り上がってきましたね~。ものすごい映像美に圧倒されます。

そして第1話でさりげなく示されていた大灯楼(大仙灯)が、ようやく姿を現しました。

第33話・第34話のあらすじ

負傷したまま路上に打ち捨てられた姚汝能は、「私を遣わした方なら姚家を再興できる」と、ある人物に声を掛けられる。
小敬は李必に救出された檀棋と再会し、安堵する。李必は太子を守るために花萼楼へ向かうと言い、小敬は竹の器物に留意するよう忠告して立ち去る。檀棋は小敬の赦免を請うが李必にその意思はなく、檀棋は下人をやめて李必と別れることを決める。
小敬はイスとともに靖安司に潜入し、右驍衛の趙七郎を味方につけて昌明坊の焼け跡から見つかった証拠品を盗み出す。それは魚腸が残した竹片と同じものだった。
李必は興慶宮へ行き、大灯楼の材料が竹だと聞いて不吉な予感にとらわれる。太子に徐賓が調べた記録を渡して大灯楼を見に行く李必。檀棋は小敬の赦免を願い出るため、永王から楽隊用の通行証を借りて興慶宮へ向かう。
小敬とイスは、竹片の正体を知るために扶桑国から来た阿倍仲麻呂(唐名は晁衡)の従者・晁分を訪ねる。晁分は靖安司にあった長安の砂盤を作った職人だが、靖安司が賊に襲われて砂盤が壊されたと聞くや激怒し、小敬に協力する。

灯楼祭に人々が押し寄せる中、灯楼職人の名簿の違いに気付いた虞部主事・張洛は、悪漢に名簿を奪われ、殺される。
晁分は小敬が持ち込んだ竹片を分析し、“麒麟臂”の一部だと推測する。これほどの物は毛順にしか作れないと断言する晁分。今年の上元節で毛順が献上する太上玄元灯楼は、高さ150尺、幅24間もある複雑な構造で、点火すればからくりが動き数里先まで照らし出すという。
“麒麟臂”が灯楼の重要な部分に使われていると知った小敬は、龍波たち白蟻団が麒麟臂を使ってチェラホトを実行するつもりだと気付く。急いで広場へ向かおうとするが、そこへ元載率いる右驍衛が乗り込んでくる。
龍波と毛順を乗せた荷馬車は、大灯楼へ辿り着く。「麒麟臂の調子が悪いので全部交換する」と見張りの兵に説明する龍波。魚腸と聞染も地下水道を通って大灯楼へ向かっていた。李必は灯楼の前で龍波に見つかり、捕らわれる。
子の正刻(午前0時)、太子と永王、林九郎、郭利士、何執正らが集まる花萼楼に皇帝陛下が現れる。檀棋は花萼楼で太真に会い、力を貸して欲しいと頼む。
小敬は右驍衛に捕まったイスを救うため、兵たちと戦う。

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第33話・第34話の感想

小敬とイスと趙七郎が協力

小敬はイスとともに靖安司へ行き、保管されている証拠品(昌明坊の焼け跡にあった竹片)を盗み出します。なんだかんだ言いつつ2人に協力した趙七郎が最高だった。

「私を殴って気絶させてから、あとは勝手にやってくれ」とか「私は職務に忠実だから吉温に報告してしまう。あんたたちに不利だ。逆に報告しなければ私が叱責される」とか。趙七郎、案外いい人だったんだなー。

それに対して「助けを呼んだら3日以内にイスに魂を奪われて、生まれ変われないぞ」と脅す小敬。「このとおり私は美男子だが目は毒を放つ」と言い放つイスにも笑った。

小敬、阿倍仲麻呂の従者に会う

小敬は竹片の正体を突き止めるため、晁分(ちょうふん)という職人のもとへ。ここで阿倍仲麻呂という名前が出てきました。

阿倍仲麻呂(698~770)
奈良時代の学者。遣唐留学生として入唐。玄宗皇帝に重く用いられ、朝衡(ちょうこう)と称した。乗船が難破して帰国できず、唐の地で没。

デジタル大辞林より

晁分は阿倍仲麻呂の従者で、遣唐使として技術を学びに来た日本人のようです。確かにちょっと奈良時代の人っぽい(なんとなく)。

靖安司にあった長安の砂盤(ジオラマ)を作ったのもこの人で、本人いわく「いずれ扶桑(日本)に持ち帰って、長安のような街を建てるはず」だったのだそう。平城京のことかしらねぇ。

日本だけでなく、当時の周辺諸国にとって長安のような整然とした首都作りは憧れの的で、唐の律令制や儒教などとともにアジア諸国に広まっていました。

龍波の狙いは大灯楼にあり

晁分によって、竹片が“麒麟臂”の一部だと判明。こんな精密な物を用いるのは毛順だけだと言います。ここで毛順の名が! 龍波と行動をともにしている謎の人物ですね!

毛順は、太上玄元灯楼を設計した名匠であることが判明。この大灯楼のことは、第1話で曹破延を散髪した床屋の主人が話していましたね、覚えてますか?

「今年の上元節は例年と違い、大事が。大仙灯が見ものです。名匠が陛下のため巨灯を献上しました。興慶宮の近くにお披露目するようで、永州1年分の税を使い、1年がかりで建てたとか。陛下でさえ詳細をご存じない。日が暮れたらその全貌が明らかになる」

彼は6歳の娘・季姜にせがまれて灯楼を見にいくのだと曹破延に語っていました。今回、大灯楼を見に集まった人々の中に、季姜を連れた彼がいましたね。

大灯楼を作った毛順までもが龍波の仲間だったというのが衝撃です。しかも1年がかりの計画。龍波もすっかり興慶宮の兵と顔なじみになってるし。

龍波が乗っている荷馬車には、石脂を詰めた“麒麟臂”が積まれていて、彼らはそれを今ある麒麟臂と交換して大灯楼を巨大な伏火雷にしようとしています。

爆発すれば半径数里がこっぱ微塵になり、広場にいる十数万人が犠牲に。

李必は大灯楼が竹で出来ていると聞いて怪しみ、様子を見に行くのですが、またもや龍波に捕まってしまいます。李必…毎回無警戒すぎない?

皇帝陛下と楊貴妃登場

檀棋はついに李必のもとを離れる決断をしました。自分にとっては大義よりも小敬のほうが大事だと気付いたのでしょう。

小敬の赦免を訴えるため、永王から借りた楽団の通行証で花萼楼へ潜り込む檀棋。しかし顔見知りの太真に見つかってしまいます。太真はこれまでもたびたび名前が登場している皇妃・厳太真のことで、あの楊貴妃です。

楊貴妃(719~756)
中国、唐の玄宗の妃。才色すぐれ歌舞をよくし、初め玄宗の皇子の妃となったが、玄宗の寵愛をうけて第二夫人の貴妃とされた。楊氏一族もみな高位にのぼった。安禄山の乱を逃れる途上、官兵に縊死させられた。白居易の「長恨歌」をはじめ多くの詩や小説の題材となった。

大辞林第三版より

檀棋はかつて太真の危機を救ったことがあり、力を貸してほしいと頼み込みますが、太真に「私は大事な知らせを待ってる。あなたまで気が回らないの」と言われてしまいます。

花萼楼には、太子と林九郎(2人とも布衣姿)、永王、郭利士、何執正などの大臣高官らが集まって宴が開かれようとしています。きらびやかですね~。

そして満を持して登場したのが皇帝陛下です。

現在の時刻は子の正刻(午前0時)。
大灯楼の点灯は、丑の正刻(午前2時)です。

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