WOWOWの連続ドラマ「コールドケース2-真実の扉-」についてまとめました。
未解決凶悪犯罪―通称〈コールドケース〉を扱う捜査チームの活躍を描くアメリカの人気ドラマ「コールドケース」をリメイクした日本版ドラマの第2弾。
最新技術と16ミリフィルムの併用で、過去と現在をつなぐ世界観を圧倒的な映像美で表現しています。各話のゲスト俳優も超豪華。
▼シーズン3はこちら
ネタバレ有「コールドケース3-真実の扉-」登場人物(キャスト)一覧・全話あらすじ感想作品概要
- 放送局:WOWOWプライム
- 放送時間:2018年10月13日から毎週土曜夜10時~(全10話)
- 監督:波多野貴文/内片輝/守下敏行
- 脚本:吉田康弘/酒井雅秋/野木萌葱/瀧本智行/蓬莱竜太/瀬々敬久
- 音楽:村松崇継
- 撮影監督:山田康介/榊原直記
あらすじ
とある大学の敷地から白骨遺体が掘り起こされる。神奈川県警捜査一課の刑事・石川百合(吉田羊)と高木信次郎(永山絢斗)は先に現場にいた同僚の金子徹(光石研)、立川大輔(滝藤賢一)と合流。
WOWOW公式サイトより
遺体と一緒に埋められていた学生証から被害者は橋本誠司(吉村界人)だと分かる。橋本は1971年に起きた、学生と機動隊が激しく衝突した横須賀暴動に参加した後、行方不明になっていた。
後日、捜査一課に橋本の娘と名乗る恵美(奥貫薫)が来訪。恵美は、橋本と母は学生時代、過激派の活動家だったことを語る。恵美と母は、毎年橋本とおぼしき人物から送金を受けていたので今も彼がどこかに潜伏中だと考えた課長代理の本木秀俊(三浦友和)ら捜査陣は、送金用の封筒にある外国の消印に着目。
外国滞在期間が30年以上あるため失踪事件の時効不成立の可能性が浮上し、捜査を始める。
原作(リメイク元)について
このドラマの原作(リメイク元)は、2003年から2010年までアメリカCBSで放送されたドラマ「コールドケース」(原題:Cold Case)です。
フィラデルフィア市警の女性刑事・リリー・ラッシュを中心とする殺人課のメンバーが、未解決の殺人事件(通称コールドケース)を解決していく1話完結のドラマ。全7シーズン。
毎回、事件が発生した当時のヒット曲を使用するなど、独特の演出が多くの視聴者に支持されました。日本版も同じように、過去のシーンでは当時の流行曲が流れます。
第1シーズンのあらすじ
神奈川県警捜査一課の刑事・石川百合(吉田羊)は、相模署から来た新人刑事・高木信次郎(永山絢斗)、短気で暴走しがちな立川大輔(滝藤賢一)、温和な人柄の“ねこさん”こと金子徹(光石研)らと共に、未解決事件の捜査にあたる。チームを束ねるのは本木秀俊(三浦友和)。
鳥獣保護区で首なし死体が発見され、神奈川県警の資料係・赤松英治(ユースケ・サンタマリア)が容疑者として浮上する。
赤松の自宅を捜索するも事件の証拠となるものは一切出てこない。赤松は取り調べでも事件への関与を匂わせる供述をせず、逆に百合たち捜査官の辛い過去を暴いて優位に立つ。
赤松は証拠不十分で釈放されるが、のちに赤松が少年時代に母と2人で住んでいた屋敷から9つの頭蓋骨が発見される。
頭蓋骨は、目が屋根裏部屋に向くように配置されており、百合は屋根裏部屋で何が起きたのかを調べ始める。
やがて、赤松の母・静子が強盗に襲われ、屋根裏部屋で銃殺されていたことがわかる。
少年だった赤松はその事件現場に居合わせており、静子が本当は目が見えていたこと、息子である赤松を忌み嫌い、強盗犯に殺すよう命じるところを目撃していた。赤松は銃を手に取り母親を撃ち殺す。
赤松は、静子が叔父から性的虐待を受けて妊娠した子どもだった。
静子は徐々に叔父に似てくる赤松を正視できなくなり、強いストレスを感じると目が見えなくなるという精神疾患を発症していた。
屋根裏部屋で赤松と対峙した百合は、赤松から自身の過去を語らされる。
母親が男と会うために夜遅く部屋を追い出されたこと。母親に頼まれた酒を買いに行く途中、男に襲われ顎が砕けるほど殴られ続けたこと……。
自分と同じ“母親に捨てられた”経験を持つ百合に、赤松は銃を持たせる。
赤松が百合を撃った瞬間、百合も赤松を撃ち抜く。赤松は即死。赤松の銃には、弾が入っていなかった。
登場人物(キャスト)
神奈川県警捜査一課
石川百合(吉田羊)
中隊長。階級は警部。直感的な洞察力と観察眼を持つ。純粋な正義感と優しい心でチームを引っ張っていく。2年前、凶悪犯の赤松を銃殺したことでトラウマを抱えるようになり、カウンセリングを受けている。
幼少時、アルコール依存症の母親から育児放棄され、10歳の時には強盗に襲われて重傷を負っている。婚約者を妹に寝取られて以来、妹とは距離を置いている。
高木信次郎(永山絢斗)
百合の相棒。階級は巡査部長。野心家で生意気な30代。当初は上司が女性であることや、百合と組んで未解決事件に携わることに消極的だったが、徐々に考え方を改めていった。2年前、精神疾患を抱えていた恋人が自殺し、一時は職場を離れるほどショックを受けていた。
その後、百合の妹・沙耶と付き合い始めるが、百合に反対され、沙耶も詐欺容疑をかけられ姿を消してしまう。宮城県出身で、実家は震災で被災している。
立川大輔(滝藤賢一)
主任。階級は警部補。一見チャランポランに見えるが、自分なりのルールを持っている。短気でまっすぐな性格のため、時に感情的になり暴走することも。過去には暴行事件で賠償問題も起こしている。長く不妊治療を続けていたが子どもができず、現在妻とは別居中。独り暮らしをしている。
金子徹(光石研)
主任。階級は警部補。「ねこさん」の愛称で親しまれているムードメーカー的存在。地元の地理に精通した土地勘と豊富な捜査経験でチームを支える。いつも穏やかで同僚たちをなだめることが多いが、誰よりも責任感が強く、組織に抗うことも。妻は亡くなっている。
本木秀俊(三浦友和)
課長代理。階級は警視。チームを束ねる指揮官であり、頼れるボス。厳格だが部下思いの優しい上司。メンバーからは「代理」と呼ばれている。仕事を優先し家庭を顧みなかったことから離婚。事件に巻き込まれた娘を救えず、そのことがきっかけで娘の信頼を失っている。
そのほか
朝倉(若葉竜也)
百合のカウンセリングを担当する医師。
大江嗣久(宮沢和史)
誠実なベテラン検事。百合たちの捜査チームと連携し、未解決事件を掘り起こす。百合とは微妙な仲。
第1シーズンの重要人物
石川沙耶(平田薫)
百合の妹。百合の婚約者と関係を持ち、百合の怒りを買って以来、疎遠に。2年前、百合の前に突然現れて同居することになるが、高木と付き合い始めたことから再び姉妹の関係が悪化する。カード詐欺に関わっていたことを百合と高木に知られ、姿を消す。
中山ちか(藤澤恵麻)
高木の幼馴染みで恋人。精神疾患を抱え、高木に支えられながら病気と向き合っていたが、入水自殺を図る(第3話)。
赤松英治(ユースケ・サンタマリア)
神奈川県警の資料係。後に9人の女性を惨殺して森の中に埋めた連続殺人事件の犯人と判明する。10歳の時、母親が強盗犯に自分を殺させようとしたため殺害。以来、母親に対する屈折した思いを抱えている。
百合のことを自分と同類と見なし、森の中の自宅に呼び出す。最後は百合に銃殺された(最終話)。
各話のゲスト
第1話 学生運動 |
吉村界人/佐藤玲/堀井新太/上杉柊平/前川泰之/奥貫薫/市毛良枝/篠田三郎/津嘉山正種/橋爪功 |
第2話 名前のない殺人者 |
宮藤官九郎/森永悠希/神尾楓珠 |
第3話 PKO |
萩原聖人/矢田亜希子 |
第4話 執行 |
吉岡秀隆/西田尚美/利重剛/橋本じゅん/佐藤浩市 |
第5話 指輪 |
平岩紙/田中圭/金井勇太/山根和馬/柊子/松本若菜/丘みつ子 |
第6話 バブル |
奥田瑛二/金田明夫/毎熊克哉/水崎綾女/遠藤雄弥/村上新悟/矢島健一/洞口依子/石橋蓮司 |
第7話 光と影 |
井上芳雄/飯豊まりえ/村川絵梨/山本圭祐/深水元基/北村有起哉 |
第8話 17歳の母 |
山田杏奈/坂東龍汰/木竜麻生/小野莉奈/広澤草/佐藤貴史/藤谷美紀/田中健/中村優子/峯村リエ/片岡礼子/小市慢太郎 |
第9話 シベリアの涙 |
成海璃子/早乙女太一/小林涼子/中島歩/石崎なつみ/岩本多代/山本圭/岩井堂聖子/筧美和子/木場勝己/水野久美/竜雷太 |
最終話 真犯人 |
松本穂香/村上淳/堀内敬子/入江甚儀/田村たがめ |