ネタバレ有「刑事モース」シーズン2(Case6~9)全話あらすじ・キャスト・感想

「刑事モース~オックスフォード事件簿」シーズン2ネタバレ感想

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

海外ドラマ「刑事モース~オックスフォード事件簿~」シーズン2(Case6~9)についてまとめました。

イギリスで 2014年3月から4月にかけて放送された第2シーズン。相変わらずブライト警視正には相手にされないモースですが、推理は冴えまくってます。

シーズン1以上に情報量が多く、ミスリードの嵐!
圧巻の最終話(Case9)には打ちのめされました…。

情報量もさることながら、複数の要素が交錯する怒濤の展開。
驚きの真相がつぎつぎと明かされていく終盤のたたみかけは見事でした。

作品概要

  • 製作国:イギリス(2014年)
  • 原題:Endeavour
  • 原案:コリン・デクスター『モース警部』
  • 脚本:ラッセル・ルイス
  • 監督:クリストファー・ニーホルムほか
  • 音楽:バリントン・フェロング

あらすじ

事件で足を負傷してから1年。モースはようやくオックスフォード警察に復帰することができた。気に掛けるサーズデイ警部補の心配をよそに、モースの前に現れる複雑な事件の数々。やがて彼らは、警察内部にはびこる腐敗と陰謀の一端を目にすることになる。

U-NEXT公式サイトより

登場人物(キャスト)

※シーズン1のネタバレを含みます

主要人物

エンデバー・モース(ショーン・エヴァンス/声:矢野正明)

オックスフォード市警カウリー署の刑事巡査。クロスワードパズルとクラシック音楽を愛し、かよわい女性に弱い。
Case5で殺人犯の銃撃を受け、ウィットニー警察署で軽作業をしていたが、1966年春にカウリー署に復帰。トラウマに苦しみながらも捜査に加わる。

フレッド・サーズデイ(ロジャー・アラム/声:土師孝也)

オックスフォード市警カウリー署の警部補。モースが信頼する唯一の上司。誰よりもモースの才能を買っている。復帰したモースを心配し、注意深く見守る。

レジナルド・ブライト(アントン・レッサー/声:佐々木睦)

オックスフォード市警カウリー署の警視正。組織の規律や慣習を重んじる昔気質の性格で、モースの非社交的なふるまいや型破りな捜査を嫌う。警察統合に関する意見書を提出し、本部長の賛同を得る。

ジム・ストレンジ(ショーン・リグビー/声:丸山壮史)

オックスフォード市警カウリー署の巡査。モースのよき友人でもある。共に昇進試験に向けて勉強するも、不合格に。秘密結社に誘われ、集会に出席するようになる。

ピーター・ジェイクス(ジャック・ラスキー/声:岡本未来)

オックスフォード市警カウリー署の巡査部長。出世欲が強く、サーズデイに重用されるモースを妬んで嫌味な態度を取る。

マックス・デブリン(ジェームズ・ブラッドショー/声:魚建)

オックスフォード市警に勤める警察医。非常に優秀で、的確な指摘で事件の解決に貢献する。

サーズデイの家族

ウィン・サーズデイ(キャロライン・オニール)

サーズデイの妻。1941年11月に結婚し、銀婚式を迎える。 毎朝夫に昼食用のサンドイッチを作って持たせている。

ジョアン・サーズデイ(サラ・ヴィッカース/声:長尾明希)

サーズデイの娘。好奇心旺盛で、恋愛にも積極的。モースに興味を持っている。

サム・サーズデイ(ジャック・バノン)

サーズデイの息子。

そのほか

ドロシア・フラジル(アビゲイル・ソウ/声:定岡小百合)

オックスフォード・メール新聞の気骨ある編集者。モースの捜査にたびたび協力してくれる。

モニカ・ヒックス(シヴォーネ・マークス)

モースのアパートに住む看護師。モースが脳震盪をおこした際、サーズデイに時々様子を見てほしいと頼まれる(Case6)。以降、モースとの距離を縮めていく。

バート・チャーチ(サイモン・クンツ)

ウィットニー署の警部補。モースが怪我の療養を兼ねて軽作業をしていた時の上司。モースを過小評価している。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

1966年春。銃撃による怪我の療養のためウィットニー警察署で数か月間を過ごしたモースがカウリー署に戻ってくる。サーズデイはモースの帰還を喜ぶと同時に、銃撃による後遺症を懸念していた。
オックスフォードでは“ヘイスティングズの戦い”から900周年を記念するパレードが開催される。その最中、バッテン大尉の娘キティら若い女性がパレードを妨害。さらに、複数の異なる名刺を持つ身元不明の男性が屋上から身を投げて自殺を図る。
男性の身元を調べるうち、モースは「98018」「D-DAY」「FRIDAY」と書かれたメモを発見する。「FRIDAY」は行方不明の少女“フリーダ・ヤランド”だと推理するが、サーズデイに飛躍しすぎだと忠告される。
その後、大学の宝物展に展示されていた歴史的遺物が盗まれるという事件が発生。学長のコープリー=バーンズはキティの個人教授だった。モースはキティを疑うが、キティにはアリバイがあった。
自殺した男性は興信所を営むジョン・ペティファーと判明し、興信所を訪ねたモースは何者かに襲われ脳震盪で倒れる。モースを心配するサーズデイは、同じアパートに住むモニカ・ヒックスに時々様子を見てほしいと頼む。
ペティファーが残した写真をヒントに、モースとサーズデイは地下道に遺棄されていたフリーダの遺体を発見。その後、盗まれた宝物のひとつも同じ場所で見つかる。モースはコープリー=バーンズを犯人と確信するが、展示物を盗んだ犯人は別人だった。納得がいかないモースはブライト警視正やサーズデイに食ってかかり、休暇を命じられる。
モースは捜査をやめず、ペティファーの写真からフリーダの殺害現場となったモーテルを探し出す。フリーダは美人コンテストに出場した際、審査員を務めていたバッテン大尉と男女の関係に陥るが、実は彼は戦死したと思われていたフリーダの実の父親・スパーリングだった。彼は戦場で死んだバッテン大尉とすり替わり、地位と名声を手にしていたのだ。
真相が明るみにでることを恐れたバッテン大尉は、フリーダを紹介したコンテストの主催者で、フリーメイソンの仲間でもあるヴァル・トッドに協力を頼み、フリーダを殺して地下道に遺棄した。
ペティファーはトッドの浮気調査をする中でその一部始終を目撃し、写真を使ってトッドを脅していたが、パレード当日に呼び出され口封じのために殺されたのだった。
3人を逮捕するも、トッドに脅されるモース。さらに、現場から持ち去られたペティファーの手帳の行方はわからずじまいだった。

1966年7月。元紋章官エイドリアン・ヴァイスが博物館内で首を切られ殺害される事件が発生。遺体の側には展示品のインドの刀剣「カタール」が置かれていた。
モースは殺害時刻に博物館を見学していた女子生徒たちに事情聴取を行うため、スリープ村のブライスマウント女学校を訪れる。女学校の建物は、100年前の1866年に乳児を含む子ども3人と子守、家庭教師の計5人が殺害された元ブレイズ=ハミルトン家の屋敷だった。
やがて女子生徒のバンティとエドウィナが失踪し、女学校の建物内で昔の服を着た少女の亡霊を見たという目撃談が多発する。殺されたヴァイスが100年前の事件について調べていたこともわかり、モースは100年前の猟奇殺人と少女の亡霊騒動、博物館の殺人が全て繋がっていると確信する。
女学校の亡霊騒ぎは、一部の女子生徒が年上のいじめっ子に仕返しするために仕組んだいたずらだった。だがその最中、亡霊になりすましていた女子生徒のひとりが犯人に惨殺されてしまう。凶悪な犯人に憤りを覚え、捜査に没頭するモース。そしてついに犯人を突き止める。
発端は1850年代に遡る。ハミルトン家の当主サミュエルは、インドで紅茶農園を経営していた。彼は帰国時にインドの女性との間にできた息子ロバートを連れて帰り、妻の目を欺くため同輩の子として猟場の番人に託した。
父親に認知してもらえなかったロバートは次第に憎悪を募らせていき、1866年7月にサミュエルの子どもたちを殺害。サミュエルは別人を犯人に仕立て上げ、保身をはかった。
遺体の第一発見者で、博物館でアルバイトをする大学院生のテレンス・ブラックは、ヴァイスを雇って調べさせ、自分がサミュエルの婚外子ロバートの子孫だと知る。ブラックは遺産を独り占めするために遠縁にあたる女学校の校長サイムズを殺害する計画を立て、2人の関係を知るヴァイスを博物館に呼び出して殺害したのだった。
モースはブラックの人質になった女子生徒を助け、ブラックは逃亡中に転落死する。

1966年秋。オックスフォードで主婦が殺害される事件が立て続けに3件発生する。モースは凶器に使われた黒いストッキングを調べるため、バリッジズデパートを訪れる。
靴下売り場を担当する未亡人ルイザ・アームストロングは、サーズデイが戦争中にイタリアで恋に落ちた女性だった。20数年ぶりに再会した2人は、かつての想いを蘇らせるように語り合うが、サーズデイが妻を裏切れないことを知ったルイザは別れを告げる。
花火の日の警護にあたっていたストレンジは、デパートの店員グロリアに暴力をふるっていたストッキングの卸売業者ジョーイ・リスクを逮捕する。リスクは欲求不満の主婦をターゲットにして次々と不貞行為を繰り返していた。リスクの部屋からは被害者が贈ったタイピンやカフリンクが見つかり、犯人はリスクと思われたが、リスク本人は殺していないと犯行を否定する。
サーズデイ夫妻の銀婚式を祝うパーティーが開かれる最中、モースは真犯人に気づきサーズデイとともにグロリアの家へ急ぐ。犯人はデパートの店員ロイ・ハギンズだった。ハギンズは23年連れ添った妻をリスクに寝取られ、リスクと関係を持った主婦たちを殺してその罪をリスクになすりつけようとしたのだった。
靴下売り場から黒いストッキングを盗み出そうとしたところを在庫係のノーマンに見られ、ノーマンを殺害。リスクと関係を持ったグロリアを殺そうとしていたが、駆けつけたモースとサーズデイに阻止される。
ルイザは警察宛に遺書を残して自殺する。その中からフレッド宛の手紙を抜き取り、フレッドに手渡すモース。遺書には戦時中に隠れ家を密告したのは自分だという罪の告白が綴られていた。彼女の本当の死因は“戦争の傷”だと語るサーズデイ。モースはルイザの遺書を燃やす。

1966年12月。“テムズ・ヴァレー計画”が持ち上がり、警察統合が決定的となる中、囚人ジョージ・アルドリッジが刑務所から脱走したという報せが届く。
モースは線路脇で遺体となって見つかったロンドンの大物記者エリック・パターソンの捜査にあたる。パターソンは生前、警察本署建設の件でランデスマン建設とウインターグリーン参事に接触していた。
川でアルドリッジの溺死体を発見したモースは収監されていた刑務所を訪れ、アルドリッジが新聞広告を見て脱走を図ったという情報を得る。広告には「APAD A41」と掲載されていた。
アルドリッジは少年時代、ブレナム・ヴェイルの矯正施設に入っていた。施設は55年に閉鎖され、新しい警察本署の建設予定地になっていた。施設が閉鎖された数年後に首つり自殺があったが、州警察は早々に捜査を打ち切っていた。
ウインターグリーン参事が殺され、サーズデイとモースは警察内部の腐敗勢力を一掃したいというディア次長から極秘捜査を頼まれる。
モースはブレナム・ヴェイルで子どもたちの健康管理をしていたドクター・フェアブリッジに会いに行く。フェアブリッジは、ウインターグリーン参事の秘書をしていたアンジェラの父だった。
アンジェラからの情報で、当時施設にいたニコラスとヘンリーに会うモース。ヘンリー、ニコラス、ベニー、ピート、エド、ジョージの6人は、当時ブレナム・ヴェイルの新任所長だったウインターグリーン参事から性的虐待を受けていた。
仕返しにウインターグリーンの車を燃やした“ビッグ”ピートはその後行方不明になり、エドはうつを発症して自殺。残された4人は「One for all,All for one」の誓いを立て、誰かがトラブルに見舞われたときは何があっても集まると約束した。
性的虐待の事実をつかんだパターソンがニコラスのもとを訪れ、その後警官がやってきたため、ニコラスは新聞広告に暗号を掲載し、仲間たちに助けを求めたのだった。
アルドリッジの殺害現場を目撃した少年トミーが、州警察の車に連れ去れる。ディア次長からトミーを保護しているという知らせを受けたモースは指定された場所へ向かうが、待ち伏せていたチャード警部補に命を狙われる。
銃撃をかわして署に戻ったモースは、ブレナム・ヴェイルにいた“リトル”ピートがジェイクスだと知る。ジェイクスはヒラの警官だったディア、ランデスマン、ウインターグリーンから性的虐待を受け、ドクター・フェアブリッジが彼らの罪を隠蔽していたと語る。ブレナム・ヴェイルへ向かったサーズデイを助けるため、ひとりで後を追うモース。
その頃、アンジェラは少女時代に性的虐待を受けていた記憶を取り戻し、父であるドクター・フェアブリッジを殺害。ウインターグリーン参事を殺したのはアンジェラだった。
モースと合流したサーズデイは「俺の仕事は社会の弱者に手を差しのべること」だと思い出し、退職を撤回するが、ディア次長に撃たれる。ディアはモースのマフラーを使ってスタンディッシュ本部長を絞殺したことを告白。そこへアンジェラが現れ、ディアを撃って自殺する。
ストレンジから報告を受けたブライト警視正が捜査員を連れて駆けつけ、サーズデイは救急車で運ばれる。行方不明だったトミー少年は建物内で発見され、モースはスタンディッシュ本部長殺害容疑で逮捕されてしまう。

感想(ネタバレ有)

Case6 消えた手帳

怪我から復帰したモースですが、先行きが不安になってしまうほど絶不調。暗号解読や犯人を間違え、そのうえ間違いを認めずブライト警視正に食ってかかる始末。

いつものようにサーズデイ警部補がフォローしてくれたので助かりました。

銃撃のトラウマで大きな音に敏感になっているモース。眠れないのか、お酒の量も増えました。サーズデイ警部補はいつになくモースが心配でたまらない様子。

今回からは サーズデイ警部補だけでなく、もうひとりモースを見守る心強い味方が現れました。同じアパートに住む看護師のモニカです。

モースが興信所でボコボコにされて帰ってきたときにサーズデイに頼まれたこともあって、以降、モースの食事を作ったり怪我の手当をしたりと、急接近。

今まで事件の関係者ばかり好きになるので心配だったのですが、はじめて安心して応援できる女性が現れましたね~。

ストレンジ巡査は秘密結社フリーメイソンの交流会へ。
そのおかげで、モースは被害者が残したメモの意味に気づきます。

「98018」はフリーメイソンの支部番号。
「D-Day」は支部の通称ドゥームズデイ(Domesday)。

もうひとつの「Friday」は、フリーダ・ヤランド(Frida Y)を意味していました。

今回登場したミス・イギリスの看板、この後も毎回登場していましたね。

Case7 亡霊の夜想曲

この話も面白かった。博物館で起きた殺人事件を捜査するうちに、100年前の未解決事件に繋がっていくというストーリー。

歴史のある古い建物、100年前の少女の亡霊、ショパンの「ノクターン」と、ゴシックホラー風の演出になっていました。

復帰前、モースがウィットニー署で軽作業をしていたときに世話になった州警察のチャーチ警部補が登場。

モースはストレスを抱え、チャーチはモースを役立たずのお荷物だと思っていた様子。お互いに不幸な出会い方だったのでしょうね。

モースはモニカと食事の約束をしますが、ストレンジ巡査にダブルデートに付き合ってほしいと頼まれていたことを忘れていて、モニカに残業だと嘘をついてしまいます。

ところが店でばったりモニカと会ってしまい、気まずい雰囲気に。すぐにフォローせず、そのまま何もしないところがモースらしい。

ストレンジ巡査の相手の女性が連れてきたのは、サーズデイの娘ジョアン。ジェイクスとはもう別れたのかしら。今はモースに興味津々。

そういえばシーズン1のCase5で、モースはサーズデイ警部補にジョアンとの仲を誤解されていたけど、その後誤解は解けたんですかねぇ。

Case6で被害者の手帳が何者かに持ち去られましたが、今回も犯人が所持していた指輪が持ち去られました。

警察内部に敵がいるようです。不穏な空気が漂います。

Case8 黒の絞殺魔

犯人、赤い花の飾りを付けていなかったところでわかってしまいました。もったいない。なんでこんなわかりやすい伏線にしちゃったんだろう。

サーズデイ警部補のロマンスは悲しい結末を迎えました。

戦時中、イタリアで出会ったらしいサーズデイ警部補とルイザ。隠れ家が襲撃され、サーズデイ警部補はルイザが倒れたのを見て殺されたと勘違い。20年以上、死んだと思っていたようです。

ルイザは未亡人だけれど、サーズデイ警部補には銀婚式を迎える妻ウィンがいて。ルイザを抱き締めるところまではいくけれど、妻を裏切ることはしない。

ルイザは遺書を残して自殺。隠れ家を密告したのは自分だと。友人たちの命を奪った罪をずっと抱えて生きてきたと。

自殺の理由は“戦争の傷”だとサーズデイ警部補は言ったけど、きっかけはサーズデイ警部補にフラれたことのような気がしてならない。

モースはモニカと仲直りし、花火の夜にベッドを共にします。デパートでは店員に夫婦と間違われ、満更でもないようすのふたり。ラブラブです。

今回みんなが胸につけていた赤い花の飾りは、第1次世界大戦の休戦協定が締結された1918年11月11日を記念して、戦没者を追悼するためのもの。

フランスの激戦地に咲いていた赤いヒナゲシの花をかたどっているそうです。

Case9 腐った林檎

Case6から漂っていた不穏な空気の正体は「腐った林檎」でした。
警察内部の腐敗勢力です。

モースとサーズデイ警部補はディア次長に極秘捜査を依頼されますが、そのディア次長こそが腐敗勢力のトップでした。

今回の犯人たちは警察の高官、議員、会社社長という地位を利用し、かつて施設の子どもたちに性的虐待を行っていた事実を権力で揉み消そうとしていました。

事実を公にしようとした記者のパターソンと、施設で被害を受けた当事者のアルドリッジを口封じのため殺害。真相を突き止めたモースとサーズデイを暗殺しようとします。

酷いですね…。

新しい場所に自分の居場所はないと退職を考えていたサーズデイが、再び闘志を漲らせるほど卑劣で残酷な事件です。

衝撃の事実はさらに続き、同僚のジェイクスが施設で性的虐待を受けた“リトル”ピートであることが判明。

様子がおかしかったのは、当時彼に酷いことをしたディア次長やウインターグリーン参事と再会したからだったのか…。

モースとサーズデイ警部補を殺しに来たディア次長は、ドクター・フェアブリッジの娘でウインターグリーン参事の秘書アンジェラに殺されました。

アンジェラもまた性的虐待の被害者でした。

ドクター・フェアブリッジはディア次長たちの行為を知りながら見て見ぬふりをし、善人を装っていました。そればかりか、実の娘を売っていたんですね。最低の父親です。

トミー少年を救うことはできたけれど、サーズデイ警部補はディア次長に撃たれ、モースはスタンディッシュ本部長を殺害した容疑で逮捕されてしまいました。

本部長を殺したのはディア次長なのに! わざわざモースのマフラー(モニカからの贈り物)を使って殺すとは、どこまでも卑劣な男だな!

“ビッグ”ピートの遺体は発見されていませんが、ディア次長たちが殺したんだろうなぁ。

彼らの罪はすべて明るみに出るんだろうか。
“腐った林檎”を一掃することはできるんだろうか。

サーズデイ警部補が退職すると言ったとき、自分も辞めると当然のように語っていたモース。モースをつなぎ止めているのは、サーズデイ警部補の存在なのだとあらためて感じました。

撃たれたサーズデイ警部補がどうなったのかも気になります。
シーズン3も引き続き見ます。

シリーズ記事一覧