「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」最終話|真実を知ったトレミーが選んだ結末は

WOWOW「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」

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どうも、夏蜜柑です。
WOWOWのオリジナルドラマ「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」最終話。

すごい終わり方だった……。

「石の繭」に繋がるわけだからバッドエンドだろうとは思ってたけど、予想以上だったわ。

井口とトレミーの歪んだ対決に最後まで引き込まれました。
そしてやっぱりトレミーは魅力的!

最終話のあらすじ

  • 野木(古川雄輝)がアパートへ戻ると、吉佳は部屋にいなかった。吉佳(SUMIRE)を連れ去った井口(池田鉄洋)は野木を待ち伏せ、「初めて見たときからまともなヤツじゃないとピンと来た」と告げる。
  • 野木は井口こそ“首くくり殺人”事件の犯人という真実を突き付ける。井口は初めて野木の部屋を訪れた日、被害者がつけていた〝KANA〟の移り香をまとっていた。井口は吉佳に会わせてやると言って野木を誘導し、スタンガンで気絶させる。
  • 野木が目覚めると監禁されており、目の前のモニターに吉佳と井口が映っていた。野木に優しくしていた理由について聞かれた吉佳は「私より可哀想な人」「普通じゃない」と語る。
  • 井口は吉佳を騙して廃墟に連れ込み、今までと同じ手口で殺害する。その様子をじっと見つめていた野木は、吉佳の死をまのあたりにして笑いを漏らす。井口が野木のもとへ向かうと、野木は拘束を解いて逃亡していた。
  • 警察は盗聴された会話から、犯人が〝KANA〟という香水をつけた女性を狙っていると推測。被害者の指に残されたいた毛髪のDNA検査の結果、野木のものと一致し、一連の事件の犯人と特定される。
  • 捜査本部に呼び戻された井口のもとに、野木から連絡が入る。野木は井口の部屋で証拠を探していた。井口は部屋に戻って母親の写真立ての裏に隠したSDカードを確認するが、部屋に充満した笑気ガスにより倒れ込み、身動きができなくなってしまう。
  • 野木は井口を自殺に見せかけて殺害。井口の部屋を訪れた警察は、部屋に残されていた遺書とパソコンにあった動画から井口が“首くくり殺人”事件の真犯人であることを知らされる。
  • 一年後。野木はアルバイトをしている「OB’s Cafe」で、復讐の相手・如月塔子(木村文乃)に出会う。
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最終話の感想

めちゃくちゃ面白かった~!

前半のトレミーと吉佳のイイ感じな雰囲気と、池田鉄洋さんの熱血刑事演技にすっかり騙されてしまいました。

井口がトレミーに執着していたのは、「自分の罪を被せようとしていた」のと、「自分と同類の匂いがした」からだったんですね。すっごい腑に落ちました。

井口はなぜ“首くくり殺人”事件の犯人となったのか。
はっきりと言及するシーンはなかったけど、ヒントとなるセリフがたくさんありました。

まず、吉佳が井口に語ったセリフ。

「かわいそうな人だなぁって。私より全然かわいそうって。だから一緒にいられたのかも。(中略)お母さん殺されてるみたいだから、それはほんとにかわいそうなんだけど、なんか、いつまでも引きずってるんだーって」

吉佳はトレミーのことを語っているんだけど、そのまんま井口にも当てはまるんですよね。

隣で聞いていた井口は、どんな思いだったんだろう。
きっと、トレミーと同じ気持ちだったに違いない。

だとしたら、吉佳を殺したのは、井口とトレミーだと言えるのかもしれない。

それから、井口がトレミーに語ったセリフ。

「経験者にはわかる。お前はまだその欲求で命を奪うことの快楽を知らない顔だ」

おそらく井口は母親を殺され、その事件は未解決で犯人は生きていて、彼は復讐のために犯人を探し出し、自らの手で葬ったのではないでしょうか。そして殺人の快楽を知ってしまった。

だけど、その一方でこうも語っていました。

「殺しは難しいぞ。特に最初は大変だ。うまくやらないと、一生トラウマにつきまとわれてボロボロになる」

井口は母親が愛用していたと思われる〝KANA〟の香水をつけた女性を狙い、母親が殺された時と似たような状況を作って殺人を繰り返していました。

女性たちを殺しているときの井口は、楽しそうでもあり、苦しそうでもあり。
心の中のことは彼にしかわからないけど、その表情は鬼気迫るものがありました。

復讐をして、何か尋常ならざるものに取り憑かれて、人生が狂ってしまった井口。

殺人で快楽を得られるかどうか、トレミーは井口で試してみると言っていたけど……どうだったんだろう。「石の繭」と「水晶の鼓動」を見る限り、殺人の快楽に取り憑かれているようには見えなかった。

そして一年後、トレミーはとうとう復讐の相手・如月塔子を見つけ出します。
ここから「石の繭」に繋がるわけですね。

ところで、「OB’s Cafe」の看板に書かれていた“今日の名言”が気になりました。

「蝶の羽ばたきが竜巻を起こす事もある」

いわゆる「バタフライ効果(バタフライ・エフェクト)」と呼ばれるカオス理論の初期値鋭敏性を表現する言葉です。

米国の気象学者ローレンツが1972年に行った「ブラジルでの蝶のはばたきがテキサスに竜巻を引き起こすか」という講演の演題に由来すると言われています。

日本の「風が吹けば桶屋が儲かる」と似たような概念ですね。

次作「蝶の力学」に関連する重要なワードなのかも。
「蝶の力学」は11月17日スタートです。楽しみ!