中国ドラマ「長安二十四時」第25話・第26話のあらすじと感想です。
ついに決行される「林九郎暗殺計画」。ところが意外な展開に。
迷走する李必、靖安司と右驍衛に追われる小敬。時刻は午後9時を過ぎましたが、通りはますます賑わい、灯籠の美しさが際立ちます。
Contents
第25話・第26話のあらすじ
劉記書房を出た檀棋とイスは、望楼が「即刻殺せ」という暗号を送っていることに気付き、靖安司に何かあったと察する。小敬は守捉郎の火師・丁老三を殺した犯人に間違われ、守捉郎に追われることに。不良人たちに助けられた小敬は、檀棋を靖安司に向かわせる。
望楼の暗号を読んで小敬が追われていることを知った何孚は、李必に林九郎暗殺計画を明かす。林九郎が殺されれば太子こそが背後の黒幕だと見なされると考えた李必は計画を止めようとするが、龍波たちに拘束され監禁される。何孚は計画を中断して靖安司を襲撃した龍波に「報酬を減らす」と言い、龍波の逆鱗に触れて両目をえぐられる。
吉温は元載に右驍衛を率いさせ、小敬がいる劉記書房へ向かわせる。姚汝能は「犯人は小敬ではない」と主張するが、聞き入れられない。焼死体の中から徐賓らしき遺体を見つけ、肩を落とす姚汝能。
聞染は李必を殺そうとするが、「小敬を助けられるのは自分だけだ」という言葉を信じ、龍波の許しを得て李必を解放する。龍波と魚腸たちは林九郎暗殺計画を実行するため、両目を失った何孚を連れて、東市の勝業坊へ向かう。
林九郎は東市・勝業坊の辻こそが最も危険な場所だと察し、影武者を出立させる。何孚と伏火雷を積んだ馬車が影武者の一行に突っ込むが、龍波の指示で樽に細工が仕掛けられ、爆発はしなかった。
兵士に捕らわれた何孚を見て、その場に居合わせた李必は「真犯人は別にいる」と叫ぶが、一味だと疑われ追われることに。妓楼に潜り込んだ李必は地下に潜入し、地下の住民に殴られて意識を失う。
小敬を助けた不良人たちは元載率いる右驍衛の襲撃を受け、皆殺しにされる。小敬は「自分の手には負えない」と捜査を諦め、長安から逃げることを決意する。
登場人物&相関図はこちら
徹底解説「長安二十四時」相関図・登場人物(キャスト)一覧・時代背景・用語解説
第25話・第26話の感想
真の黒幕はほかにいる?
李必が迷走していますね。何孚が事件に関わっていると知った時から、師の何執正、さらに太子の関与も疑っていた様子。では、自分は一体どうすればいいのか。林九郎暗殺を望む気持ちも、なきにしもあらず。
そしてやはり真の黒幕はほかにいるようで、何孚はあっさり龍波に裏切られ、右驍衛に捕まってしまいました。何孚とは別に、龍波たちに指示を出している何者かがいるということでしょうね…。
何孚が壁に書いた血文字「遠くに見える2人の影 余のそばにいるのは」が何を意味しているのかも気になりました。
一方、郭利士から早く出立しろと催促された林九郎。相変わらず用心深い彼は、影武者を立てて興慶宮へ向かわせ、自分は平康坊の家から一歩も出ず。
予想したとおり、“最も危険”とされた東市・勝業坊の辻で何孚と伏火雷を積んだ馬車が突っ込んで来て横転。爆発はしなかったので、影武者さんも無事だったのかな?
龍波の狙いは?謎めく何執正
伏火雷が爆発しないようにあらかじめ細工をしていたということは、龍波たちは最初から林九郎を暗殺する気はなく、狙いは別にあるということですかね?
林九郎は、もし影武者が襲われた場合、太子一派を弾劾する準備を整えています。左相・李適之、京兆尹・韓朝宗、朔方節度使・王宗汜、御史中丞・韋堅、皇甫惟明らが太子側の人物。
韓朝宗は、景龍観の密室で李必、太子と3人で密談していた人ですね。王宗汜は韞秀の父親。彼らは何執正とも繋がりが深く、第17話で何執正は狼衛捜査を終わらせるため、彼らを陛下のもとへ送って太子の功績を力説させています。
何執正が回を追うごとに謎めいてきますね。
濡れ衣を着せられる小敬
小敬は狼衛をあやつり靖安司を襲撃させた犯人の濡れ衣を着せられ、靖安司の新司丞・吉温によって命を狙われることに。吉温め、ただの腰巾着かと油断していたら、急に幅を利かせてきましたね~。
吉温に従う気になれず、かといって反発する気概もなく、捜査に身が入らない姚汝能。焼死体の中から徐賓と思われる遺体を見つけたけど…これ怪しいよね。こんなあっさり徐賓が死ぬとは思えないので、生きている可能性大。
元載と王韞秀は吉温の命を受け、右驍衛を率いて小敬を追います。武候たちも小敬を捕縛するべく望楼から目を光らせていますが、不良人たちの中には小敬との繋がりが深く、助けようとする者たちも。でも、小敬を助けたことで兵に殺されてしまう。
守捉郎には火師の丁老三を殺したと勘違いされ、こちらからも追われる羽目に。もう八方塞がりでどうしようもない状態。「俺の手には負えない」と長安から逃げることを決めますが…。
ここまで命懸けで長安を守ってきたのに、本当に報われないなぁ…小敬。このまま彼が逃げるはずはないので、たぶん考え直してくれるでしょうけども、李必は頼りにならないし…誰か心強い味方はいないの!?
「長安二十四時」記事一覧