中国ドラマ「紳士探偵L 魔都・上海の事件録」第22話~第24話(最終話)のあらすじと感想です。
ええ~こういう終わり方なの~~!?(|||O⌓O;)
こんなクリフハンガーなラストになるとは予想してなかったから、ボーゼンとしてしまいました。シーズン2があるってことですよね?
最終エピソードだけに期待していたんだけど、物語としても今回はいまひとつだった気がします。いろいろ盛り込みすぎた感じですね。
第22話~第24話のあらすじ(ネタバレ有)
大物指名手配犯の金不敗(ジン・ブーバイ)が警察署に現れ、「自首する」と言い放つ。獄中でも勝手気ままにふるまい、羅非との面会を要求。金は手下の魏峰に裏切られたことを根に持ち、魏峰への復讐を宣言する。
だが魏峰の正体は潜入捜査官で、情報を探るために金の組織に潜入していたのだった。羅非は魏峰の恋人・傅媛媛(フー・ユエンユエン)をかくまうよう、彼に助言する。
魏峰は昔の仲間・田百川(ティエン・バイチュアン)から、金の新たな犯罪計画の情報を掴む。だが田百川は魏峰と会う直前に何者かに射殺されてしまう。現場からは魏峰の銃や足跡が見つかり、魏峰は容疑者として逮捕される。
公董局長官の呂文徳(リュー・ウェンダー)は、妻を不自由な体にした魏峰に強い恨みを抱き、復讐の機会を狙っていた。魏峰が逮捕されたと知るや、彼は即刻銃殺刑に処すよう命じる。
田百川は殺される前、電話で「重症の流感に注意を」と伝えていた。やがて聖ヨハネ病院
に郭勇強(グオ・ヨンチャン)ら流感の患者3人が運ばれてくる。羅非は金の計画がウイルスに関するものだと確信する。
魏峰に銃殺命令が下り、サボイ刑事部長は呂長官に掛け合うが取り付く島もない。田百川の殺害現場を調べていた羅非は、換気口に残されていた証拠を見つけて刑務所に連絡。刑の執行は直前で中止となる。呂長官は刑務所の秩序を乱したとして勾留される。
魏峰は釈放され、恋人の媛媛から妊娠の報告を受けて喜ぶ。だが媛媛が入手した資料に毒物が付着していたことが判明。羅非は専門家チームに解毒剤の開発を依頼するが、検出された毒の量が少なく分析は困難だという。
ウイルスに感染した大学生・郭勇強の容態が急変し、死亡する。その後、担当医の郝(ハオ)医師が「私が殺した」と書いた遺書を残して自殺する。湯飲みから毒物が検出され、羅非は他殺と判断。犯人は自由に病院に出入りできる人間だと推測する。
魏峰は拘留中の金不敗と面会し、毒の在りかを教えるよう交渉する。金は魏峰に毒物を注射させ、指示通りに動けば命を助けると言う。
魏峰は入院患者の小虎(シャオフー)に話を聞くよう、羅非と小曼を誘導。小虎の自宅を訪ねると、父親の黄(ホアン)が何者かに殺されていた。部屋の中から毒物が見つかり、羅非と魏峰は急いで専門家チームへ持ち込む。だが羅非は魏峰の行動に疑念を抱いていた。
羅非は魏峰が黄を殺したことを見抜き、魏峰を問い詰める。魏峰は密かに金と取引し、自ら毒を注射したことを打ち明ける。魏峰は事件解決後に自首することを約束する。
金の命令でウイルスをまいたのは小虎の父で車夫の黄だった。郭勇強と郝医師は黄に疑いを持ったため口封じのため殺されたのだ。そして金不敗は魏峰を利用して黄を殺害させた。
魏峰は金が「明日水道局を襲撃して毒をまく」と話していたことを羅非に伝える。水道水に毒を混ぜるなら最も効果的な夕食前の時間にするはずだと推測した羅非は、すぐに水道管の閉栓命令を出すよう頼む。
その直後、水道局が襲撃を受け、貯水槽に毒がまかれたという知らせが入る。警察の事前連絡により毒の流出は免れるが、水道局の職員住宅だけ閉め損ない、139世帯325人が被害に遭う。
金は139の各世帯に1粒ずつ解毒剤を送ったと言い、誰が飲むかという難題を愛で解決できるか見たいと語る。羅非は解毒剤がウイルスだと見抜き、飲むのを止めさせる。ウイルスは毒と結びついて劇症化する仕組みになっていたのだ。金は解毒剤を飲んだ者が死に、解毒剤を譲った者が生き残るよう仕向けていたのだった。
刑務所で襲われた霍文斯の意識が戻り、キャプテンが秘密裏に金不敗と通じて陰謀を企ててていることを話す。キャプテンの認知障害はすべて演技だという霍。
だが金不敗の「奴は組織の長の証しである明朝皇帝の玉佩を持ってる」という言葉を聞いた羅非は、霍文斯が玉佩を手に入れるためにキャプテンに近づいたことに気づく。医師を殺して刑務所から脱走した霍は、警察の車を奪って逃亡。橋の上で警官に包囲される。
羅非に問い詰められた霍は、わざと捕まって刑務所に入り、玉佩の行方を探ろうとしたことを認める。晋商会の消えた寄付金は霍をトップに引き上げ、組織を掌握する力を与えていた。玉佩さえあれば新たな“キャプテン”として巨大な組織を牛耳れる、と豪語する霍。
橋には爆弾が仕掛けられており、爆破スイッチを手にした霍は「助かりたければ僕を逃がせ」と羅非に命じる。爆弾が炸裂しても橋は破壊されないと推測した羅非は、小曼やベンジャミンたちを橋の上に移動させる。
東側の爆弾が爆発するが、小曼たちは無事だった。霍は残る2つのスイッチを同時に押す。
刑務所では、“キャプテン”が不敵な笑みを浮かべていた。
第22話~第24話の登場人物
金不敗(ジン・ブーバイ)
懸賞金つきの大物指名手配犯。狡猾で残忍な男。ある日突然警察署に出頭し、自首する。予測不能な行動で警察を振り回す。
魏峰(ウェイ・フォン)
潜入捜査官。金不敗の組織に潜入していた。現在は警察に戻り、羅非とともに活躍している。
傅媛媛(フー・ユエンユエン)
魏峰の恋人。滬江新聞社の記者。
呂文徳(リュー・ウェンダー)
公董局長官。9か月前、妻が魏峰の銃撃に巻き込まれて麻痺が残る重傷を負い、魏峰に強い恨みを抱いている。
田百川(ティエン・バイチュアン)
情報提供者。魏峰に金不敗の犯罪計画を教えようとした矢先、何者かに殺される。
郝(ハオ)
聖ヨハネ病院の医師。ウイルスに感染した患者を受け入れる。
郭勇強(グオ・ヨンチャン)
大学生。最初のウイルス感染者。
黄(ホアン)
人力車の車夫。ウイルス感染者・小虎の父。
レギュラーはこちら
ネタバレ有「紳士探偵L 魔都・上海の事件録」全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)・時代背景
第22話~第24話の感想(ネタバレ有)
盛りだくさんの最終エピソード
突然あらわれた潜入捜査官の魏峰さん。今回は彼が羅非の片腕になってしまったために、小曼の影が一気に薄くなってしまいました。
今回の事件を時系列にすると、
- 魏峰が金不敗の組織に潜入、信頼を得る
- 魏峰が呂文徳の妻を負傷させてしまう
- 魏峰が金不敗を裏切り、警察官に戻る
- 金不敗が教授からウイルスと毒物を入手
- 教授が女教師殺人事件の犯人として逮捕される
- 金不敗が教授を殺すために自首する
- 教授が投獄された翌日に首を吊って自殺
- 金不敗が黄に命じてウイルスをばらまく
- 金不敗が魏峰を陥れ、殺人犯に仕立て上げる
- 呂文徳が職権乱用して魏峰を処刑しようとする
- 金不敗が傅媛媛に毒が付着した資料を送る
- 黄が口封じのため郭勇強と郝医師を毒殺
- 金不敗が魏峰を利用して黄を殺させる
- 金不敗が水道局を襲撃して貯水槽に毒をまく
- 解毒剤と称したウイルスを139世帯に送る
という流れになるでしょうか。金不敗が自首した後は、実際に行動しているのは彼の手下だと思われますが。
謎を残すラストシーン
ウイルスに毒物、密室殺人、聖ヨハネ病院の連続殺人、金不敗と魏峰、魏峰と呂文徳、魏峰と媛媛、霍先生の秘密…と、さすがにネタを盛り込みすぎで、大忙しという感じでした。
最終エピソードは羅非と小曼の関係がクローズアップされるような、濃いストーリー展開を期待していたので、これはちょっと残念だったかな。シンプルに羅非vs金不敗でよかったと思うけどなー。
結局、霍先生がどうなったのかわからないまま、羅非の過去やキャプテンについても謎のまま終わってしまいました。最後はキャプテンの覚醒を暗示して終わったので、やっぱり演技だったということかな。
霍先生がキャプテンの後釜を狙う悪党だった、という設定は意外で面白かったけど、彼のバックボーンが見えなさすぎて物足りないですね~。そのあたりも続編で掘り下げてくれるといいけど。
なんにしてもこのままではモヤモヤするので、ぜひ続きを作ってほしいです。
次の中国ドラマはWOWOWで3月から始まる「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」を見ます! 楽しみ♪
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