中国ドラマ「長安二十四時」第29話・第30話のあらすじと感想です。
葛の旦那の指輪を持って、代理火師に会いに行く小敬。一方、李必と郭利士は町をさまよう何執正を見つけ出しますが、そこに林九郎の命を受けた右驍衛が現れ…。
林九郎のスパイ“三女”がようやく姿をあらわしました。
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第29話・第30話のあらすじ
小敬は代理火師に葛の旦那の指輪を渡し、右刹暗殺の依頼主を問う。だが小敬が訪れる前に魚腸が現れ、契約書を燃やされたという。代理火師は魚腸から預かったという竹の破片を小敬に渡す。龍波からの宣戦布告だと受け取る小敬。
李必は禁軍の兵と出くわし、郭利士のもとへ。そこへ何執正が見つかったという報告が入り、郭利士と李必は何孚を探して町をさまよう何執正のもとへ向かう。
同じく何執正の情報を得た林九郎は右驍衛の甘守誠を現場に向かわせ、何執正を連行するよう命じる。何執正の身柄をめぐって対立する郭利士と甘守誠。檀棋が呼んだ翰林院が間に入るが、何執正は右相府へ行くと申し出る。
何執正と李必、檀棋は右相府に到着するが、何孚は供述の最中のため今は会わせられないという。林九郎は何執正を助けるために“太子の指示で暗殺を企てた”と証言するよう何孚をそそのかす。
小敬は望楼の武候たちを脅して靖安司の状況を聞き出し、司丞が吉温に代わったことや、記録庫が焼けて崔器と徐賓が死んだことを知る。武候や不良人たちに追われる小敬を、通りがかった許歌が救う。
天保2年。山で修行していた李必のもとに、姚汝能が現れる。太子は新官署の長官に李必を据えたいと考えていたが、李必は「修行を終えるまで戻らない」と頑なに拒む。姚汝能は何度も足を運んで李必を説得。李必はついに下山を決意し、靖安司の司丞に就任したのだった。
李必と何執正は右相府で何孚と面会する。李必は何孚に龍波の真の目的を問い詰めるが、何孚は太子が暗殺を謀ったと偽証。義父は潔白だと主張して自ら命を絶つ。
林九郎は「事件は解決した」として、供述を陛下に届けるよう命じる。李必は三司の審理なき供述は無効だと主張するが、林九郎の手元にはなぜか御史中丞と大理寺卿の印が揃っていた。
靖安司の牢から解放された姚汝能は、右相府へ赴く。姚汝能は李必の前で、太子が景龍観にある密室でたびたび密談を行っていたことを林九郎に報告する。姚汝能が林九郎の間者“三女”であることを知り、李必は愕然とする。
林九郎は捏造した供述書に署名するよう、李必に迫る。断れば姚汝能が太子の反逆罪を証言し、檀棋は右驍衛に押し入り重罪犯を奪った罪で殺されるという。
許歌の馬車に匿われた小敬は、“造紙工房へ来い”という徐賓からの手紙を受け取り、懐遠坊へ向かう。死刑囚として牢に入っていたとき、徐賓によって救われたことを思い出す小敬。
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第29話・第30話の感想
林九郎のスパイ“三女”の正体はあの人!
林九郎に「育てられた恩を返せ」とそそのかされて、義父・何執正を守るために「暗殺の首謀者は太子」とウソの証言をしてしまう何孚。そしてその直後に自殺。ああ…どんどん悪い状況に…。
林九郎はさらに李必を追い詰めます。李必の供述を捏造して、署名しなければ檀棋を殺すと脅迫。その偽の供述というのがこれ。
“太子は何監と共に右相の暗殺を謀った。靖安司は事件を捏造。朝廷を欺いて真相を偽り、証拠を隠滅した”
“龍波という者には会ったこともない。何孚は太子が育てた刺客であり、太子の命に従う”
そして追い打ちをかけるように、姚汝能が林九郎のスパイ“三女”であることが判明します。やっぱり姚汝能だったのね。“三女”って「汝」の字のことよね。
前回のおいしい活躍は、今回の裏切りの前フリだったわけですね。李必は幼なじみの彼を本当に信頼していたみたいだから、ショックだろうなぁ。
太子に引き立てられて大役を任された李必への嫉妬とか、没落した姚家の子孫でありながらパッとしない自分への苛立ちとか、姚汝能はいろいろこじらせてそうな感じがしますね。
でも“退くな”という合図を送ったのは本心だったと思いたい。
徐賓は生きていた
守捉郎から黒幕を聞き出そうとしていた小敬ですが、魚腸に先回りされて契約書を燃やされてしまいました。苦労して手に入れた葛の旦那の指輪も大して威力を発揮せず。徒労感が半端ない。
魚腸は小敬に竹の破片を残していました。それが何を意味しているのかは不明ですが、小敬は昌明坊で爆発が起きたときに現場にあった破片と似ていることに気付き、龍波からの宣戦布告だととらえます。
武候から靖安司の状況を聞き、崔器と徐賓が死んだことを知った小敬。ところが死んだはずの徐賓から、“造紙工房へ来い”という手紙が届きます。やっぱり生きてましたね~徐賓!
徐賓は龍波と繋がっているんじゃないかと密かに疑っていたのですが、今回の回想シーンで必死に小敬を助けようとしている徐賓を見ると、とても悪役には見えない…。
龍波の真の目的(標的)は、未だわからず。でも、彼らは彼らの正義を貫こうとしているのだと思う。“悪役”という一面的なイメージでとらえるべきではないのかもしれません。
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